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恵まれたと思ったら恵まれなかった人の逆転劇っぽい話  作者: まさと・とむら
1章 異世界へ
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第9話 【初めての戦い】

「お前ら、持ってる荷物すべてここに置いて行け!」

街へ向かう途中で盗賊らしき人達に出会ってしまった。


「荷物なんて、何も持ってないです。」

エースは、抵抗した…というより事実だった。


「お前らが着ている変な服は、見た事ねぇな!高く売れるぞ!珍しい素材だからな」


「この服もあげませんよ、変態にはなりたくないので」

エース達が着ている制服は、この世界には無く、珍しい物として認識されたようだ。


「じゃあ、隣のカワイイ姉ちゃんをもらっていこうかなぁ」


ダメと言ったところで聞くはずもないので2人は、戦うことを提案した。


「いいぞ、かかってこい!」

盗賊は、挑発した。


「人生初の戦いだがスキルを試すのに丁度いい」

2人はノリノリだった。


アリスが先手を打った。


「【時間操作】!」

エースとアリス以外の時間が遅くなった。


続けてアリスがスキルを発動した。


「【光】!」

辺りが光り輝いた。何も見えないくらいに。


エースがスキルを発動した。


「【長打力】!」

特に大きな変化は起きなかった。


「なんで?!」

エースは、驚きを隠せなかった。


「敵を殴ってみたら?変わるかもよ?」

アリスが提案した。


「なるほど。おりゃあっ!」

鈍い音がした。敵は、ゆっくりと飛んで行く。どんどん遠くに。


2人は、初めての戦いで圧勝した。しかも、戦った時間は5秒程だった。


「【スキル解除】」

慣れたように、アリスはスキルを使いこなしていた。

続けてエースもスキル解除した。


「これがスキルというやつか、面白いな」

エースは、ニヤついた。


2人は使えるスキルを全て試した。


「とりあえず、スキルの整理をしてみるか」

アリスは、どんどんスキルについて詳しくなっていった。


「【空間支配】は、空間を好きな様に操れる。【時間操作】は、時間を操れる。【光】は、周りを光で包むことが出来る。私のスキルはこんな感じかな?」


「僕のスキルは、まず【周辺探知】は辺り一帯の状況を確認出来る。【長打力】は、相手への直接攻撃で吹き飛ばすことが出来る……僕のスキル微妙じゃね?魔術師なら直接攻撃することないし…」


アリスは一生懸命、笑うのを我慢した。

「そ…そんなこと…な…ないと…おもうよwww」

我慢出来なかった。

「野球する時に使えるよ、【長打力】」

アリスは頑張ってフォローした。


「この世界で野球をやることなんてねぇよ」

エースはいじけた。


「でも、【周辺探知】は使えるじゃん!」


「それだけはね」

エースは不貞腐れた。

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