表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/30

1. みなさまは『黒騎士』という名称に、どんな印象をおもちですか?

◇◇◇


 やぁやぁ、みなさま初めまして。いきなりですが、みなさまは『黒騎士』という名称に、どんな印象(イメージ)をおもちですか?


 邪悪? はたまた強者? それともダークヒーローのような反英雄……?


 いいえ違うのです。本来の黒騎士とは、『主君と主従関係を結んでいない、結べない騎士』のこと。これを読まんとする、みなさまの国の言葉をお借りすれば、『浪人騎士』でしょうか。



 ――まぁ、あの男の場合は、浪人よりも『無職騎士』と訳したほうがちょうどよいかもしれません。


 ……おぉっと! 自己紹介が遅れました。

 わたくしめは、数えて六〇〇年前に廃されたリメイア王国の、幼き王女メルさまのお世話役( 家令 )をしております、スチュワートと申します。

 ときどきこうやって『語り』に顔を出すつもりです。どうか場違いだと頁を閉じずに、お見知りおきを。


 さて、先ほど説明いたしました黒騎士……もとい無職騎士の男。彼はついこのあいだまで某帝国の一流騎士だったとか。……とある理由で追い出されましたがね。


 そして無職になった彼ですが、

 ……じつは私たちのような、幽霊が大の苦手なのです。


 ではでは、この物語を始めてまいりましょう。

 私と、私が慕うメルさまと、逃げようにも逃げられなくなった、ひとりの騎士の物語を――


◇◇◇

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ