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雅楽伝奏、の家の人  作者: 喜楽もこ
弐章 臥竜鳳雛の章
45/314

#16 霊験灼然とか、その手札強すぎん



 



 永禄十二年(1569)二月四日






 本日の支援活動をそろそろ仕舞おうかという日昳刻、夕七つの鐘が鳴る頃。

 天彦は一日、実質半日の作業を振り返り反省点を洗い出す。自身と同じく神妙な顔つきで何かを考えこみ一日の総括をしている風のラウラを横目に。


 結局一日ラウラと会話らしい会話はできていない。お互いなのかどちらかなのか。いずれにしても今までとはどこか微妙に感覚がちがう二人だった。

 だからといって決定的なボタンの掛け違いなどあり得ない。傍目にも控えめに見てラウラは天彦に参ってしまっているようだし、その天彦にしてもラウラに配慮をみせている。天彦なりの。


 よってもっとメンタル的な言語化できない細かな違和感である。そんな二人が並ん作業を見つめている。


「天彦様、お寒くありませんか」

「うん」


 人道支援。当たり前だが行う方にその認識がないのだ。施される方もあるはずがない。天彦はそんな息を吸うように当たり前の理屈すら気付かない己の迂闊さを本気で恥じた。

 やはり自分にセンスはない。戦国を生き抜くセンスがない。自虐的にではなく客観的に思ってしまう。それほどにまいっていた。


「天彦様、お腹がお空きではございませんか」

「うん」


 天彦は丁寧に己の無知からくる敗北を認める作業から入ったので一人感想戦はかなりの時間を必要とした。舐めていた。戦国を。戦国の民草を。人の持つ情動を。


「天彦様、喉は乾いておりませんか」

「うん」


 これってツッコミ待ちやんね。違ごてたらだだすべりやねんけど。


「天彦様――」

「いや様っ! ゆうてないよね様、様、今までいっぺんも」

「ですが」

「キモい、キショい、ウザい。ダルい。無理やって。身共らの間柄で厳密性を問うとか慮るとか。そんなしんどい関係無理やよね」

「……もう。神妙にもさせてくれない。仕え甲斐のない御主君です」

「それでいこう。それがええ。そやけど言葉は選んでな。身共に甲斐は禁句やで」

「ばか」

「おい。さすがにそれはアカンやろ」

「もう。ばかにも、ばか、バカ、馬鹿と三種類あるんですよ」

「詭弁やな。昔も今も一個やろ」

「呆れた。本当にお子ちゃまですね」

「待てぇい。ひっそりサイズのこと揶揄ってるんやったら大問題やけど。戦争やけど。大戦争やけど」

「なんでそんな裏は取れるのにこのばかの……、あれ。わざとですね」

「あ、うん」

「まったく。ですけどとんだ誤認です。これほどの大器を前にたとえ氏神様でもこのラウラ、けっして小さいなどとは言わせません」

「あ、ハイ」


 なんで。なんで身共が凹まされるん。それはラウラの鼻息がめちゃくそ荒いから。まじまんじ。ラウラってこんなんやっけ。まあええわ。

 天彦は早々に撤退。勝利をラウラに譲った。負けるが勝ちの切り札を切って。

 それに目下菊亭家は強風吹き荒れる向かい風真っ只中。だからラウラの可怪しな態度も向かい風参考記録として非公式に天彦の胸にしまい込まれる。とか。


 そんなオチでどないやろ。落ちんでも一向にかまへんのやけど。

 どうせラウラは当面バチクソ塩対応していれば勝手に元に戻るだろうから。


 天彦は勝手にスベッたところで本題に戻す。とびきり大真面目な顔とトーンで。

 二時間かけて煮炊きしていざ炊き出し開始の段になるとそれまでおとなしく傍観していた被災民が急に様子と態度を変え豹変した。野獣と化したのだ。数にして千は下らなかったであろう群衆が。天彦は回想すると今でも恐怖で指先が小さく震える。


 たちまち炊き出しに殺到する被災民たち。ただ戦慄おののくばかりの用人や見習い僧。どうにか必至で押しとどめようと声を嗄らして奮闘する家人や下級社僧。

 だがそのどれでも暴徒と化す寸前の民衆を押しとどめることはできなかった。


 もし安易な考えでこの面子だけで繰り出していたらと思うとぞっとする。おそらくだが身ぐるみ剥がされる程度では済まなっただろう。経緯はどうあれ行き着く先はあの世だろうか。低く見積もって命はなかった。お仕舞いです。


 だがこうして現に生きている。誰ひとりとして失わずに。

 暴徒と化す寸前だった被災民が、なにかの拍子に暴徒と化した罪人に落ちぶれるまさにその寸前。あるいは略奪されてすべての善意が踏みにじられ台無しにされてお仕舞いになるまさにそんな直前の場面で、


「はは、なんだやはり戦場じゃないか、我が殿様もお人が悪い」

「だよなぁ、お公家さんは言い回しが難しくてかなわん」

「馴れぬといかんな。ざっと千か。よしお前ら。死にたいやつから前に出ろ。全員纏めて血祭りにあげてやる。さあ来い」


 天彦の最も嫌う人種のための、天彦の最も好むド派手な花道演出が出来上がっていた。


「千ちょっと居そうだな。鈍った身体には丁度いい数だ。来い」

「どうした、ほら、はよ来い」

「来ないならこちらから参るぞ。どうした群衆とっとと来ぬか」


 誰かが気勢を上げたわけでも誰かが気炎を揚げたわけでも、誰かが武威を示したわけでもない。

 誰ひとりとして特別なことはしていない。むしろ平常。まるで行きつけのコンビニにスイーツでも買いにいく気軽さで民衆と対峙しただけ。なのに。

 大小二本差しのお侍三人衆は、まさかそこに存在するという事実だけで粗方のお仕事を完遂してしまっていた。


 熱気むんむんにいざ略奪とばかり右腕をぶん回していた暴徒化寸前の被災民を一瞬で意気消沈させてしまい、かつ味方も含めて周囲一帯をまるで水を打ったように静まり返らせてしまっていた。有り余る存在感だけで。

 凄まじい功績である。あの暴徒を瞬く間に庇護すべき愛する民衆へと引き戻してしまったのだから。


 天彦は本気で感動した。感激した。いっそ尊敬さえしていた。

 目下その三人はお役御免。天彦の視界が届く範囲で大酒をかっ食らって若い娘を冷かしている。ぜんぜんよき。いくらでも揶揄え。


 この件以降、天彦は彼らを見る目が180度変わってしまった。人の持つ、いや侍の持つ本物の魂の凄味に触れてしまったのだ。見方が変わって尤もだった。


「いやこれ無理やろ。なぁんも払われへん」


 あれほどの武人、いったいどうやって評価せよと。天彦的には極力正当に評価したいからこそ悩まされた。しかも御恩と奉公。この法がない社会での唯一の鉄板則に則って評価したい。言い換えるなら働きには正当以上の対価で報いなければならない。

 この世界に春闘はない。働き手は自らの価値を自らで決める。不満なら去る。奪う。分捕る。盗る。そこには殺るもふくまれるのかも。なんでもありだ。支払う方はたまらない。


 自然と首が傾いてしまう。顔が赤いのは何も寒さばかりのせいでもない。

 これほどの働きをした家来に、果たしていったい如何ほどの人事考課が妥当なのか。考えれば考えるほど額から熱いなにかが霧散する。


 普通に考えれば、彼らに対してのご褒美はきっと名のある名刀とか映える戦場が最善で、次善にご領地を代表とする高額金品がランク入りするのだろうけど。

 あいにく天彦はいずれの対価も持っていない。あるのは巨額の借金と、残り半分となってしまった人件費支払い用ストックの割符手形。そして半ば以上成功報酬と化しているいっちゃんおっとろしい筋から預かっている大判金貨の三つだけ。

 家領の荘園を現金化しようと思うと大量出血が必至だし、覚悟を決めて断行したとしても集金は早くて来年秋。間に合っていない。


 天彦は略奪後の無残に打ち破られた民家を眺めながら、何がいいのだろう。茫洋ぼうようと思考の沼におちいっていく。


「身共雇用主やのに恥を忍んでお尋ねします。何を貰えば嬉しくて何を貰えば妥当な評価やと思わはるんやろか。教えてくださいラウラさんこの通りですお願いします」


 もはや心の声が漏れ出ているレベルの切実な懇願を、自身の隣で考え込んでいる泣き虫家来に聞こえるように呟いた。


「それが本心の御言葉ならば御聞きすればよろしい。主君の問いに答えぬようでは家臣にあらず。ですが一言」

「ええけどもうちょっとトーン落としてな。なんや知らんけど鼻息荒いで」

「黙らっしゃい」

「えぇ」

「ひとたび天彦様の御心に触れた家臣なら、必ずや物など無用と申すでしょう。むしろ自ら希いお家のお役に立てて頂きたいと嘆願するはず。直臣の末席にでもお加えになれば上等です。お釣りが参る恩賜です」


 だれこいつ。こいつだれ。おまえさては偽物やなのくだり、やった方がええんやろか。やめとこ。ほんまに偽物やったら処理でけへんし。


 訊いた相手が悪かった。そう思うことにした。目下のラウラ、ちょっとした微熱に浮かされているようである。

 尤も天彦とて一所懸命に汗を流す射干党の面々の期待を、この小さな一身に背負っているのは承知している。ラウラの言いたいことはきっとそんなことなのだろうとも感じ取っている。

 知らんし。と偽悪的に言えない時点で天彦の心境などお察しだが、だからまだ早い。そんな言葉で安易に逃げなかったことだけでも天彦は自分で自分を褒めてやりたい。


 思い悩んでも気が滅入るだけ。銭が降ってくるわけでもなし。天彦は立ち上がり肺一杯に大きく息を吸い込んだ。

 終了予定時刻まで後わずか。陽が完全に沈んでしまうと何かと負の感情を呼び込んでしまう。それには一刻必要でならばそろそろ片付けて仕舞わなければ。


 天彦はラウラに目配せ。ラウラは意図を察して家人たちに指示を飛ばす


「菊亭射干党、そろそろ仕舞え。家人さん方もお仕舞いください」

「はっ」

「はい」


 と、


「祇園社も仕舞いましょ」

「はい」


 それに連携するように尊意も部下に下知を飛ばした。


 さて、この趣旨に賛同してくれた共同参加者さま方だが。

 凄まじいお働きを見せつけてくれた。あの権高クソいきり元貴族陽キャ僧侶は指示役として徹したつもりなのか一ミリたりとも汗は掻いていないが、しかしそれに余りあるお働きをしてくれた信徒のご一同様。心よりの尊敬と部分的な感謝を申し上げます。熱心な勧誘活動さえしていなければその部分感謝も全面撤廃いたします。やめろし。まじで。


 これではまるで菊亭家がお墨付きを与えたみたいになっとるやんけ。なんや霊験灼然な水が溜められる瓶って。それ瓶やから。なんや火傷が治る聖なる薬草て、それただのアロエやねん。なんや唱えたら極楽に行けるお経って、おいへんなん混じってるやんけ。ほんでそれインチキやから。完全とまでは言い切らへんけど。

 どっちにしてもやめとけ。身共の吝嗇な名前で何を売ってもええけど可怪しな冠詞だけは付けてくれるな。――の目で尊意をこれでもかと睨む。


「おい尊意。目に余るやろ」

素戔鳴尊スサノヲノミコが著しく感応なさっておいでや。ありがたや、ありがたや。おおこれはもしや櫛稲田姫命クシナダヒメノミコトにあらせられますか。ありがたや、ありがたや。え、まさか薬師如来ご本尊まで――」

「訊いて?」


 尊意は天彦のお強請りを唾棄で打ち消す。こ、こ、こ、ま?

 半家の当主に唾棄ってま。ちょっとびっくりしすぎてわろけるんやけど。


「お前の話を散々聞いてやった結果がこれや。どこの世界に伴天連率いる神職がおるねん。どこの寺社にキリシタン使って座を運営する僧侶がおるねん。あー拙僧ひょっとしたら切腹かもしれんなぁ」

「お前て。お前はアカンやろ。身共公家ぞ」

「そんなとこしか反論ないやろ」

「う」

「お前、全部なしにしてガラガラポンでもええんやぞ」

「あ。またゆうた」

「ずっとゆうで。お前には敬意など勿体ないさんや」

「あ、うん。そやね。ずっとお前でええよ。むしろええかも。なんやええ響やねお前って」

「そやろ。知ってた」


 やはりこの世はトレードオフ。絶対に両立できない関係性が修正力を働かせている。これほどに何かを得れば何かを失うのだから。

 だが何も得ていない場合はなんと呼ぶのだろう。大損です。そんなもん大損に決まってんねん。マジでなにこれ。尊意ガチギレやん。


「おいお前、ええか、この借りは必ず返せ。必ず絶対や」

「あ、うん」

「証文残せ。お前はまったく信用ならん」

「おわかりさんであらしゃいます」

「さよか。早いこと計画書、出しといてや」

「……わかった」


 それ以降も帰るまで訳あって天彦があまり強くでられないことをいいことに、尊意は好き放題比叡山の信徒狩りを行っていた。祇園社ではなく。

 口説き文句の効能は著しく高いだろう。あの恵体も言葉の信憑性の背中を押して、この今夜のことさえ考えられない絶望した状況下での巧妙な口説き文句なのだから。

 明日どころか今夜さえ生きつなげるかどうかわからない最中、十分な糧を得たのだから。暖も。この救済の手が信心にすり替わってもなんら不思議ではないはずである。いちころさんやな。気持ちはわかる。


「覚如上人は如何なるときもご覧です。あそこに御座すは彼の清華家今出川の御曹司、菊亭天彦様にございます。こうして拙僧もいつでも寄り添いますよ。ささ入信なさいませ。ほらこの台帳に」

「なんと畏れ多い。ありがたや、ありがたや。なんまんだぶ、なんまんだぶ」


 ふーん。へー、ほーん。あ、そう。


 あるいはこのまま喉元を過ぎなければ猛烈な信仰心へと昇華されることさえ考えらえる。はい狂信者の一丁上がり。そんな匠な勧誘だった。

 やはり尊意は悪いヤツ。想像こそ上回らないけれどそれだけは確信できた。最初に感じた直感ってほんと外れへんの不思議やわぁ。


「なぁラウラ」

「はい」

「やっぱし祇園さんと手を組むのやめるとゆうたらアカンやろか」

「いいえ。お気持ちは承知しております。存分に思いのまま御振舞いくだされば結構にございます」

「ほんま」

「はい。欲を言えばオルタナティブが欲しいですけど」

「わかった。早急に考えるわ」

「期待してお待ちしております」

「うん。――助佐、与吉、忠三郎。参りや」


 天彦が声を張らずとも侍たちは駆け付ける。


「ただいま参上」


 代表して片桐且元が呼び出しに応じて一歩先んじた。三人の中で折り合いをつけたのだろう。忠三郎氏郷、与吉高虎の二人に不満そうな影はない。


「あそこのお坊さん、ちょっと懲らしめてやってほしい。あれは氏神さんの本分を逸脱したはる」

「む。尊意殿にござりますな。如何なさいましたか」

「泥を塗られた。実際はお互いがお互いに塗りたくった結果、差し引きで身共の大損や。これにて祇園さんからは一切手を引く。けじめを取りたい」


 天彦の説明に助佐且元はもとより忠三郎氏郷、与吉高虎も気配を激変させた。お家の顔に泥を塗る。武家が命を張る第二位の理由であった。ましてや主筋の家名に泥が塗られた。我が事と同様があるいはそれ以上に激怒していた。

 だが彼ら努めて表情は平旦であった。秘めたる煉獄の焔のような闘志さえ隠し果せていれば完璧に。


 天彦は若干気圧されながら、


「反省させたって。菊亭を舐めるなと」

「はっ、まさしく我らの本分。甚だお安い御用にて候」

「わかっているとは思うけど」

「はっ、けっして命までは奪いませぬ」

「こら違う」

「へ」


 またぞろ三人同時に疑問符を顔に張り付け固まった。


「懲らしめるんや。二度と菊亭には逆らえんように」

「ですから、痛めつけるの――」

「おい待ったり。たったいま目の前で違うとゆうたよね。何を訊いていたんやろか」

「あ、は、え……」

「ぜんぜん違う。わかってない。いいか菊亭は原則暴力禁止や。後ろのお侍さん、あんたさんらもわかってるんやろな」


「「へ」」


 後ろのお侍さんたちはまったくわかっていない“へ”で返す。

 天彦はこめかみをひくひくさせながらも根気よく応じる。


「ええか何回もゆうたる。菊亭はお公家さんやで。血ぃなんか下品なもん見たいはずあらしゃりませんやろ。雅への冒涜や。それこそ身共に喧嘩売ってるんか」

「あ、ああ……、いや、滅相もございませぬ。けっして――」

「怪しいもんや。まあええ、お厭さんならお帰りはあちらさんやで」

「いえっ、まさか。そのようなこと考えたこともござらぬ」

「ふぅん。まあ追々でええけど徹底はしたってや」

「はっ確と。ですがそれではどうやって」

「少しは考えようか」

「如何」

「はやっ、完全に思考を放棄するまではやっ。ええわ、そやな。あそこの大勢集まったはる民の前で大声でも張って、この勧誘に乗るような不届き者は菊亭家の敵やと叫んでくれはるか。銀閃翻してくれたら御の字や。血ぃ出はるやろか」

「いいえ。なるほど妙案にござる。菊亭の敵は即ち朝敵であると仰せ。容易い御用で。いざ参ろうぞ」

「応」

「応」


 いや、そこまではゆうてへ……、あ、嗚呼。


 訊いて。お願いやからいっぺんくらい最後まで話を訊いて。

 多くは望みませんので。嗚呼……、めっちゃデカい声でゆうたはる。嗚呼。みんなさん泣きながら謝ったはる。嗚呼、この噂どこまで駆け巡らはるんやろ。

 ああ、お雪ちゃんの目ぇがコワい。佐吉。なんで。

 どっちにしても身共、内裏出禁ちゃいますのん。なんこれ、なーんも悪いことしてへんのに。神罰ですか。居はるなら徹底的に戦いますよ。法廷で会いましょう。うちの弁護士は腕利きですからね。


「天彦さん。あれはさすがに……」

「なんもゆうな。今だけは」

「あ、はい」


 理解すれば即。既に大太刀を抜き放ち大音量で喧伝しながら大股で歩く後ろ姿は、けれどなぜだか妙に頼もしく映るのであった。











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