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雅楽伝奏、の家の人  作者: 喜楽もこ
十九章 有財餓鬼の章
313/314

#10 Love is blind

 



 元亀二年(1571)四月十七日






 美しかった中庭の一本桜もすっかり零れ桜となって数日。



『明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは』



 市井では至る所に立てかけられた立て札や、ばら撒き散らかされた瓦版文書で、親鸞聖人の読んだ句が広まっていた。

 人々はおもしろがって口々に賛意を示し同調して乗っかった。もちろん菊亭の凋落を揶揄した格好の悪口ネタとして。


 菊亭家。主に天彦は善きにつけ悪しきに庶人の不満の捌け口になりやすかった。

 それを一切咎めだてしてこなかったから、一般的には容認と受け止められていた。


 一つに天彦は、世間というのは常に虚飾に欺かれるとしたもの。

 この定理を是としている。故に一々真面に応接してこなかったのだ。自分だって好き勝手言うからね。の感情で。

 だがそれでも今回の噂はちょっと効いた。いやちょっとは逆に盛った。かなりだ。奇しくも悪いことが立てつづけに天彦の小さな身に降りかかっていた。


 だからなのか。

 菊亭家にはどこか陰りが見えていて、まるで中庭の徒となった一本桜に付き合うように仄淋しい話題一色に染まっていた。


 その最たるは織田魔王信長、まさかの面会拒否。解答保留ではなく完全なる拒絶の意。

 合わせてその動きに連動しているのか角倉了以からの返答もない。

 すると必然、三国領有マウントの悪巧みも消滅してしまい、天彦は身動きが取れず政局第三勢力の攻勢に窮地に立たされていた。


 さすがにこれには天彦も震えた。


 政局第三勢力の合言葉は、

 “天下を簒奪し人心を惑わす逆臣菊亭を弾劾せしめよ”――。



 こちらは然して効いていない。片腹痛い標語だが、たしかになるほどキャッチーではあった。その程度の所感、いや所感にも満たない雑感だった。


 悪いことは重なるとしたもの。

 リア王曰く、今が最悪の状態と言える間はまだ最悪の状態ではないらしいことを差し置いても最悪つづきだった。


 メネゼス提督からの解答も思わしくなかった。

 返書には天彦の考えるベネチアングラス利権はたしかに上策。実に美味しそうだが、今回は見送るとはっきりと明言されていなかったものの他の解釈の余地のない文言が認められてあった。つまり様子見。


 猶、ベネチアングラス利権とは組合(商権)の差配と三国内での布教の許可(将来は都でもという可能性を匂わせた)格別の取り計らいだった。

 公卿が太鼓判を押すのだ。ベネチアングラスは爆発的に流行し莫大な富を生み出すことは必至だったはず。かつ切支丹にとってもこの免罪符は喉から手が出るほどの護符だったはず。なのにまさかのけんもほろろ……。


「まあそれでこその人生やけど」


 なんぼなんでもからすぎちゃうん。


 どちらかと言えば楽天家の天彦をして思わず愚痴が口を突くほど、菊亭を取り巻く状況は芳しくなく次から次へと災難が降りかかった。


 加えて神屋宗湛も動けないとの旨、苦渋を思わせる文を返信してきた。

 タヌキ親父の本領発揮。天彦を再度戦場へと引き摺り込み、自身も再度歴史の表舞台へと返り咲こうと足掻いてきた。

 都の諸問題を可及的速やかに片付け、至急馳走されたしと神屋の文に紛れ込ませて寄越していた。神屋の財産と郎党諸々の命を担保に。


 それもこれも天彦が、葵の御紋系の文をすべて完全無視していたからに他ならないのだけれど。


 軍神は終始静観。何も語らず何も訊ねず、昨日も茶を共に愉しんだ。

 ただ一言。


『義とは人が人としてあることの美しさよ』


 と、だけ告げて去っていった。


『ほな、それで』


 だが天彦は果たして軍神のありがたい言葉をどう解釈したのか。

 常にも増して涼しい顔で受け止めると、次の瞬間には何かを決意したかのような表情で数か所数人に向けて筆を走らせ今に至る。


 何もかもを笑って流せる。それは多少無理もするが、それが彼の流儀だから。


 けれど。

 けれども。


 絶対に笑って流せない線引きはある。絶対にだ。


 その絶対の一つである西園寺家の俊英が突如として音信不通に陥ったのだ。同じく顔と名が一致する諸太夫も同様に。

 ならばと押し掛けた西園寺屋敷の家人たちはおたつくばかりで、まるでお話にならない始末。


 なるほど。それはそういうことなのだろう。


 気付けば内裏への参内が禁じられ、内裏はすべての門戸が厳重に兵士によって固められてしまっていた。


 それが現状、それが現下。


 一切の面倒くささに目を瞑り、殿上人として完璧な衣冠束帯を帯びた今。

 天彦は政争に向かうべく正装に身を包み、覚悟定まらぬどこか覚束ない感情で思考の底に沈んでいた。


 しかし。


 はたと気づけば、何やら外の気配が騒がしい。いや騒がしいは正しくない。

 現象としてはどこまでも静寂が広がっている。だがどうしても消せないあの気配が、不可視の圧力となって気配その物に重みを加えてしまっていた。


 そう。武士もののふ特有の、居るだけで他を威圧するあの気配だ。


 天彦は半ば確信を抱きながらも、屋敷の中庭に面する自室執務室から気配をそっと探った。


「お開けいたしましょうか」

「開けんでも想像はつくが、ほなそれで」

「はっ」


 天彦の視界の先には粗方予想された通り、いやあるいは予想を大きく裏切って笑ってしまうほどの圧巻の様相が広がっていた。


「あははは、阿呆やろ。こいつら」

「はい。まこと愚かにございます」


 たまらず雑言が出てしまいそうになるほどの笑ってしまう馬鹿げた光景が広がっていた。

 数えるのも億劫なほど無数の武者が極めて静かに、甲冑完全装備で所狭しと中庭に詰め掛けていた。


 そんな愚か者たちは、主君天彦の姿を見るや、



 ざざ、ざざざざ。



 甲冑擦れに気を遣いながらも、甲冑の一部武者が略式儀礼の姿勢を取った。

 要するに片膝立ちで天彦に対し頭を下げた。


 天彦は呆れ返って、


「ラウラ、仕込んだんは誰や」

「誓ってわたくしではございません」

「ふーん。誰やと申したんやが、まあええさん」


 ゆっくりとだが確実に、金属の擦れ合う音が鳴り響く中庭の光景に呆れつつ。

 すると天彦の登場に合わせて、今度はその甲冑の一団が一斉に略式儀礼の蹲踞の態勢をとって迎えた。


 天彦は不承不承、ほんとうに渋々、先頭の武者に目配せをする。


「はっ! 我らご主君菊亭天彦様に臣従いたしまする家来一同、理が非でも際疾く斬り込むのが信条にて。お誓い申し上げて、誰示し合わせることなく、こうして参集してござ候――!」


 全員が全員、ど派手な戦装束に身を固め許す限り最大限の供(槍持ち・矢持ち・轡取り)を連れて中庭に参集していた。


「青侍郎党総勢千二百、がん首揃えて参集してござる!」

「諸太夫三百にございまする!」

「醍醐城五千! いつでも馳せ参じまするぞ」

「同じく枚方城一万!」

「射干党五千! 命に代えましても」

「風魔党五百! お好きにお使いくださいませ」

「ギーク、新兵器いっぱいだよ! すっごいの発表したい」


 やめとけギーク。おまえさんらはあかんやろ。


 しかしこんの、戦闘民族どもめ……。


 一瞬言葉を失い激高しかけた天彦だったが、はたと気付いた数舜の内には理性を取り戻し正常化していた。


「誰が、某もいよいよ極楽浄土とやらへ逝けるのう、や。高虎、お前さんは天才か」

「がはははは、いやぁ忝く」

「出た!」


 天才や、あれを賛辞と受け取るとか。正真正銘、野生の天才さんがおった。


 一瞬言葉を失い激高しかけた天彦だったが、高虎の青雲を突き抜けるような馬鹿笑いにアホらしくなったのか。はたと気付いた数舜の内には理性を取り戻し正常化していた。


「ラウラ」

「はい」

「人はなぜおぎゃあと泣いて生れ落ちるか知ってるか」

「ご教授ください」

「存じていそうなお顔さんやが」

「いいえ、是非とも天彦さんのお口から御聞かせくださいませ」

「簡単ねん。それはこの阿呆どもの舞台に引き出されたのが悲しくてぎゃん泣きするんや」

「ふはっ、御見事にございます」

「ふん」


 それもそのはず。ここに集う彼らは天彦以上の愚か者揃い。言って聞くくらいなら、そもそも菊亭の禄など食んではいない。

 もっとそもそも論、その禄すらろくすっぽ食んではおらず、九割方手弁当で押しかけている。これまでずっと。つまりど阿呆、ばかりだった。


 何よりこいつら。誰一人として主家の御為にという奇麗ごと的お為ごかしを口にしない。誰ひとりとして。


 天彦なら、絶対に。


「身共なら、誰かのためにやったとこれでもかと誇張して、恩を売りつけてやる場面やが」


 そう、絶対にだ。

 この絶対が存在しないと定義される世界に措いて、絶対に。


「うふふ」


 と、冷笑以上失笑未満のクスクス笑いが複数聞こえた。

 天彦はその声の主の内、一番近い距離にあった人物に視線を合わせる。


「なんや次郎法師」

「はい。こういった場面では偽悪的にお振舞になられないのが得策かと存じまする。その方が断然、殿の素敵さが伝わりますわ」

「そんなもんあるかい」

「あら、うふふ。お公家様とは斯くも生きづらい世界にお住まいなのですね」

「ふん。なんとでも申すがええさん」


 そんな奇麗事は主人公さんがやっとればええ。


 天彦は自虐的に脳内でその言葉を吐き捨てると、なにか眩いものでも見るかのように中庭に集う面々の顔をじっと見つめた。

 そして自身も生きづらい界隈の代表格のような戦装束に身を包んでいる次郎法師に向けて、そっと語る。


「以前信長さんに、なぜ侍は死に急ぐのかと問うたことがある」

「まあ。なんと仰せに」

「国盗りで逝くなら武士の本望と申さはった。それは一族の肥やしとなり礎となれるからと。なるほどつくづく人種が違うと感じたものやが、ならば天下取りならばどうなんやろな」

「はい。それはもう天にも昇る夢見心地にてございましょう」


 次郎法師は数舜さえ考える素振りも見せず、目を細めると誰もが見惚れるほどのいい笑顔を浮かべて言った。


 天彦は視線を外す。普通に氏ぬほどハズいのと、つい見惚れてしまいそうになったから。知らんけど。


「相変わらず煽てが上手い。そやけど乗ったろその上手口上さんに免じて。井伊直虎」

「はっ、一の臣は常にここにございまする。どうやらお考え、お纏めになられましたご様子にて。祝着至極に存じまする」

「ん」


 天彦はどことなく皮肉めいた口調の次郎法師を、片目を眇めて見咎めた。

 そして会釈が返ってきたことを確認して、さあ。真正面から応戦する格好で言い放つ。


「お利巧さんなった序に教えたろ」

「はぁ……」

「なんや期待外れか。まあええ。ええか運にも方程式があるんや。知ってるか」

「いいえ、存じませぬ」

「それがあるんや。身共はそれを解明した。即ち政争とて最終的に菊亭が勝つ児戯ねん」


 悲観は感情、楽観は意志と定義すれば余裕と豪語して。


 天彦は改めて仕切り直した。


「次郎法師」

「はっ、ここにございます」

「ほなその心地とやら、この菊亭と共有してみるのも御一興さん」

「な……っ」

「な、なんや。ん?」

「もう意地悪! ですが何たる僥倖にございましょう。もしも叶うなら、それぞまさに武陵桃源。もしも叶うならば何を差し置いてでも御供仕りまする」

「二遍ゆう! もう、疑り深いやっちゃな」

「あら、お責めになられる前に、一度ご自分の胸に手を当ててみればよろしいと存じますわ」

「やかましい! 叶う。身共が決めた。この菊亭天彦がたった今、この場で決めた。天下を食らうと」

「……! はは、ははぁ――」


 すると次郎法師の言葉に賛同するように、至近に侍る側近たちが口を揃えて言い放った。


「お待ち申し上げておりました! その夢叶うならば、我らは屍となって殿のお作りになられます天下の礎となりましょうぞ」



 なりましょうぞ――ッ!



 えい!


 おう!


 鋭――!


 応――!


 鋭――!


 応――!



 鋭鋭応ぉおおおおおおおおおおおおおお――ッ!!!



 比喩ではなく菊亭屋敷が揺れていた。アホかと言いたい。本気のまんじで。


「はぁ……、しんど」


 天彦は殊更偽悪的に吐き捨ててみた。みじんこソロぼっち陰キャお一人様の感情で。

 もちろんそんなシチュエーションは、どんなコメディ局面でさえ一ミリも許してもらえないのだけれど。


 常にこの調子なので。天彦を取り巻く状況は常にこのクソ暑苦しい超絶陽キャムーブだった。


 だがなるほど。


 普通の公家ならこの状況、控えめにいっても詰んでいた。

 だが普通でないからこそ、こうして首の皮一枚で繋がっている。


 もはや退路はどこにもない。


 あったとして、今更細く険しい隘路を探す気もなく。


 ことここに至っては、信条、思想、主義、理念。


 いったんすべてかなぐり捨てて、この愉快な阿呆どもたちと、祭りに興じるのも一興であろう。


 思ったり思わなかったり。思ったり……。


「然は然りながら」


 けれど反面、確かに世界はトレードオフ。何かを得れば何かを失う。

 果たして己は何を得て、その代償に何を失うのか。


 天彦は気づけば荒武者どもがつい戦慄いてしまうほどの、いつものいい(悪い)貌で佇んでいた。


「誰を相手にしておじゃる。身共は朝家の忠臣にして英雄家筆頭。そして日ノ本の大番頭、権大納言菊亭天彦なるぞ」



 は、ははぁ――



 侍従たちまでもが叩頭して天彦のこの権高い物言いに恭順の意を示した。


 とか。


 一生やらずに終わりそうだったので、死ぬまでの言ってみたかった言葉をデイリー消化のノリで片付け、キリッ。


 まさかの誰もが見惚れてしまうほどの凛々しい顔を作り上げると、


「参ろうさん」

「いずこに」

「身共は常々申してるはずや。世に打って出る以上、戦は避けれぬ。けれど戦場は選べると」

「では」

「ん」


 天彦の意を汲んだ与六は分厚い胸いっぱいに空気を吸い込んだ。

 そして、



「各々方、敵は内裏にあり――! 御覚悟召された方から順に、尋常に参らせませ!」



 おおおおおおおおおおおおおおおお――ッ!



 与六の檄に呼応した絶叫が、またしても菊亭屋敷を揺るがすのだった。


 仕掛けてきたのはそっちが先。何一つとして悪びれる心算はない。

 だが嬉しみとは裏腹に天彦の脳裏には、


 世紀の簒奪者。乱世の奸雄、史上最悪の公卿、恩知らずの大逆人、無法公卿、鬼畜、化け狐、残忍無比の巨悪、主上の安寧を邪魔する大罪人、公共の敵、小魔王……etcそんな負の文言が無限に浮かんでは消えていく。


 やだぁーこわいー。


 しかし事実。簒奪は大袈裟だとしても、展開次第では誠仁殿下にはこのままひっそりと歴史の表舞台からご退場願う可能性もなくはない。いやむしろその公算の方が高いもやも。


 なぜならば、


「そうやろ、お雪ちゃん」

「何がですのん」

「ちっ、空気よんで!」

「なんですの、それ」

「お雪が最後の最後までお雪やった件についてや!」

「また可怪しなことを。某は昔も今もお未来さんも、延々ずっとお雪ですけど」

「知ってる」

「けったいな若とのさん。それで何ですのん」

「東宮さんの容態や」

「はい。……宮さんはここ最近ずっと御体が優れません。お隠しにならはってますけど深刻やと思います。お薬がひとつも……」

「もうええ、わかってる」

「はい」


 二人して沈む。


 こう見えて天彦は東宮を心の底から慕っていた。雪之丞にしても同じ。

 宮仕えはあれほど面倒がっていたが、東宮自身はばか慕っていた。それこそ天彦と同等かそれ以上に。


 内裏後宮の不自然な能動的挙動並びに、対して阿茶局の不自然なまでの受け身挙動から、もしやと思い探らせてみれば。


 史実になぞり、健康問題に難を抱えておられるのか。東宮殿下は謎の病魔に侵されているようだった。

 メンタルにせよフィジカルにせよいずれにせよ、ならば臣下として取る道はひとつ。恨まれてでも最新医療を押し付ける。間違えてもお抱え陰陽師の好きにはさせない。絶対に。


 即ち、政務を御外れになり御静養に務められるが吉。


 天彦は事の次第がどうあれ、そう上奏する心算であった。周囲にどう思われようとも。日ノ本の全土から罵詈雑言の嵐を浴びせかけられようとも。


「はぁ、しんど」


 この政争の仕掛け人、裏で糸を引いているのは羽林家中山氏。天彦は確信を強くした。

 善悪ではなく、あるいは好き嫌いではもっとなく、これこそ人の営みの妙として。


 人とはこうしたものである。と、衒いなく受け止めて。


 つまりラスボスは義弟。あるいは義兄であることが確定した。

 惟任でも足利でもなかったことは至極残念でしかたないが、そんな天彦の感情はやはり主人公向きではないのだろう。

 残念がりつつ実際は、強敵でないことをオニ喜んでいるのだから。バチクソ嬉しがっているのだから。


 魔王や上杉がどう動くのかは丁半博打。だが丁であろうと半であろうと、モブ彦は立ち上がらなければならなかった。已むに已まれぬ事情に、その小さく狭い背中を押されてしまっては。


「……」


 それが虚勢であろうと擬態であろうと何であろうとも表情をキリッ。

 天彦は自分史史上、最大のしんどい案件に立ち向かおうとしていた。忠臣四十七士ならぬ、イツメン十四人並びにその郎党らと共に。


 シェークスピア曰く、ヒトには生まれながらにして偉大な者もいれば、努力して偉大になる者もいて、そして偉大さを押し付けられる者もいるらしい。


 果たして天彦は。


「ふっ、世界に愛されすぎて辛い」


 お得意のフレーズ“じんおわ”でもなく“まんじ”でもない。ただ現象としての辛みだけを口にした。


 当人の中で結論はどうやらすでに出てしまっているようだった。















はい、お察しの通りカウントダウン入りました。


より一層のご支援ご声援のほどよろしくですm(__)m

目指せ美しいソフトランディング!(鼻ほじー)

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