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雅楽伝奏、の家の人  作者: 喜楽もこ
十五章 気焔万丈の章(本編合流編)
245/314

#01 ろくでなし感ハンパないキッズやつ

 



 元亀元年(1570)十月十日






「じんおわ」


 天彦のつぶやきに見て取れるように、菊亭徳川コラボ勢は戦で一番やってはいけない大見本市を開催してしまう運びとなっていた。


 それを語る前にまず、ではなぜ天彦の人生が終わってしまったのか。

 まず一番に魔王信長の策があまりに酷かったから。悪辣で悪趣味。けれど実によく効いた。だからこその“じんおわ”である。


 次に親友ずっトモであり一番の理解者であり一門の頭領がオコだから。

 いやオコなどという生易しい表現では済まされないほど激烈に怒っていた。

 具体的には先頭に立っていなければ気が済まない気性にも関わらず、後方に陣取られた徳川本陣の更に後方に引き籠ってしまったのである。


 ではなぜ亜将は激オコなのか。それは魔王信長の術中に嵌ってしまったから。

 いやまだ嵌ってはいないが完全に沼っていた。策意に気づき抜け出せない泥沼に足を絡めとられ、もがき苦しむ泥中にあった。


 まさしく最低最悪の事態である。


 戦でやってはいけないこと。それは味方勢の士気の低下を招くことである。

 これは何よりも常にプライオリティが優先される最上位事項である。実際に実益のオコ籠りは、現状で考え得る中でも最悪な事態を引き起こすバッドトリガーとなっていた。

 総大将の後退はそれだけで戦局大いに不利の報せとなる。常に普通を覆してきた菊亭陣営にもその普通が起こってしまうほどに。


 むろん不運もある。一騎で六万の軍勢を蹴散らしてしまう剛の高虎も。一人で不利な戦局を覆してしまう胆の与六も。組織力で鳩を飛ばし戦場を搔き乱して優位に持ち込む射干党も。いざとなれば鬼札を切れる茶々丸もいないのだ。丸裸彦にやれることは限られていた。


 ましてや最前線で味方を鼓舞する亜将実益の姿は、控えめに言ってカッコよすぎた。あるいはカッコよさなどすでに超越していて、もはや神秘的ですらあったのだ。


 その実益が味方の士気が下がる条件をすべて満たして後退した。


「実益は阿呆やない。つまり敢えてやろなぁ」

「亜将さん意地悪さんです!」

「意地悪さんか。昔のイジワルお雪ちゃんみたいやなぁ」

「あ」

「あ」


 キャンセルカルチャーに対する逆説的なアンチテーゼを一旦提唱して。

 故にだからこそ建前上はいざ知らず実際的に精神的支柱となっていた亜将の離脱は痛恨であった。

 あの勇猛果敢で鳴らす精強三河勢でさえ著しく揺さぶられ、劣勢感情を連鎖させていったのである。


 天彦は徳川が思いの外頼りないと感じた第一感は敢えて言及せず、今はオコ益あるいは拗ね益対策にだけ集中することに決めた。


「こうなっては是非もなし。身共が軍扇振るしかないん」


 自らがカンフル剤になることも厭わずに。


 が、


「御冗談はお顔だけになさってください」

「存在が迷惑ですお控えください」

「お利巧さんの大バカ者だりん」

「御身お大事になさってください」

「阿呆ですやん」


「おいコラ誰がや!」


 ここぞとばかり悪口、ではなく軽挙を咎める厳しい言葉が次々と矢継ぎ早に天彦の小さな身体に降り注がれた。

 天彦とて阿呆ではない。いやおバカさんだが阿呆ではない。身の危険など百も承知。だが危険を顧みずとも果たさなければならないほど、味方勢の士気向上には手を焼かされているのであった。


 だが後退一択が家中の総意。で、あることは紛れもなく。

 ならば……、けれどその前に、


「おい容姿の美醜に触れたのは誰さんや」



 ………………。

 …………。

 ……。



 沈黙は金也。


 メンツが入れ替わっても菊亭の禄を食む家来衆はお利巧さんであった。


「しゃーない。ルカ、身共らも後退するん」

「はっ! ただちに。よくぞご決断なさいました」


 天彦の言葉を重く受け止めるルカに対し、


「お前さん、風魔党扱き使いすぎと違うか」

「いいえ滅相もなく」

「風魔党は射干ではないさんや」

「意識はしている心算ですが、なぜそう思われますだりん」

「第一声のあれ。風魔党のどなたかさんやったん」

「つまり」

「ヘイトが身共に向かってるん」

「……留意いたしまする」

「そうしたって」


 菊亭における天彦は当主で軍師でエッセンシャルワーカーだった。


 けれど財務担当ではけっしてない。とか。




 ◇




 広厳寺庭に陣を張りなおした天彦は最悪よりも更に最悪の事態に陥ってしまいつつある状況に、戦の極意を感じ取っていた。悠長にも茶を啜りながら。


「ずずず。香ばしいお茶さんや」

「はい。実に美味しゅうございます」

「ずずず。三河の田舎侍にもわかりますか。このお味が」

「殿の御前ではしたない。よいかルカ殿。井伊谷は遠江にございます。皮肉を言いたいのならまずは見識を改められよ」

「くっ」


 天彦を含めてこの場にルカを責める者はいない。自らを出汁にして場を和ませようとしている家来(仲間)を責める者は菊亭にはいなかった。


 その当人であるルカならきっと責めるのだろうことは確実であることは一旦脇に置き。

 合戦(RTA)中に過去を振り返るなど愚の骨頂。だが天彦の中で戦はすでに終わっていた。人生初の敗北という結果で以って。


 結論。戦はグルーヴ感が最も大事。


 これは天彦が今回の戦で手に入れた唯一の戦果である。少々の劣勢などこのグルーヴ感でどうとでも跳ね返してみせるのだ。

 奇しくもそれを敵方小寺勢の奮闘で立証されてしまっていた。つまるところ別所長治の死はまったくの無駄死にではなかったのである。


 死の意味は那辺にあるのか。


 天彦の再三にわたる制止の文も虚しく、若くして逝った長治への問いかけは天彦に痛恨のダイイングメッセージとなって返っていた。


 敵方軍師・黒田官兵衛の巧みな指揮により、若大将の死を機に一つとなった小寺勢は鬼の巻き返しを図った。更には三木城奪還によって士気を最大にまで昂らせ猛攻勢をかけている。←今ココ。


 多くの家来を失った天彦である。しかもこの不利を跳ね返せる好材料、あるいは策は今のところない。

 つまり天彦の胸中にある戦況分析は努めて妥当であり、必負の予感が色濃く漂う陣中にあってお世辞にも敵方を褒められたものではないが、思わず「さす官やりおる」のつぶやきを漏らしてしまっても無理はなかった。


 と、そこに。


「申し上げまする」

「参ったか!」

「はっ。西園寺家ご老中土井修理亮様、お見えにございまする」

「やっとか。疾くこちらへお通し致せ」

「はっ」



 天彦待望の土井修理亮茂尾来訪の報せが舞い込んだ。


「……土井には気苦労掛けてばっかし。いつかきちんと労ってやらんとあかんかもなぁ」


 もはや他家の家来とは思えない感情を土井修理亮に覚えている天彦であった。




 


 ◇◆◇






 呼ばれて参上したのは西園寺家本陣のある正念寺であった。

 正念寺は真宗本願寺派の寺社であり、天彦含め西園寺一門にはありがたくも貴重な好意的に遇してくれる数少ない寺社であった。


 その本堂にて。


 天彦は亜将が強いる凄まじい緊迫感の中、


「太政大臣ご就任、祝着至極におじゃりまするぅ」


 堂々と理由の本命に触れて斬り込んだ。


「待たんかい。どこのどいつが就任したんや」

「東宮奉書ともなれば天意も同然。否やはおじゃりません故に」

「やかましい別当! お前がなんとかせんかいや」

「無理におじゃりまするぅ」

「きしょい口調やめいっ」

「無理なん」

「崩しすぎじゃい。麿を何と心得る、この無礼者めがッ」

「ヘタレ頭領」

「なんやと!」

「っ――痛いやろ! 殴るな!」

「ふん。殴りたい顔をしておる子龍が悪い」

「ひどっ」

「悪辣さは子龍の足元にも及ばん」

「それはそう」

「ふは、わはははは。自ら白旗を挙げる者があるか」

「ここにあるん」

「まったく貴様は」


 表情は依然として険しいまま。だが少なくとも内に籠っていた毒気は抜けたか。

 天彦は亜将の瞳から確かな手応えを感じ取ると、やっと人心地つける。


「麿を太政官の長に就けて何の得があるのや。たどり着いた答えに震えたぞ」


 いやいまだにはらわたが煮えくり返っておる。


 亜将は感情を剥き出しにして天彦にあたった。

 ぶつけられる天彦は涼しい顔で受け流す。慣れっこなのだ。業腹益など親の顔よりよく見た顔なのであった。


 亜将は天彦から視線を外すと、ぼんやりと虚空に視線を預けた。

 果たしてどのくらいそうしていたのか。

 ややあって、亜将は自嘲ぎみの笑みを浮かべると扇子をぱちり。


「麿は子龍をまつりごとの場に縛り付ける餌か」

「実益、それは……」

「よい。無用な気遣いはよせ。自らのことはわかっておる」

「はい。僭越にございました」

「子龍よ」

「はい」

「お前が扶助いたすのなら吝かではないぞ」

「……身共は」

「権大納言なら面倒もあるまい。いずれは順当に上がった職位であるしの」

「でも。それでは実益が」

「かまわぬ。子龍が引き受けねば麿は固辞するまでのこと。どちらでもよい」


 亜将からの提案は美味すぎた。天彦にとって一方的な旨味である。

 何しろ亜将の太政大臣就任はこの劣勢極まりない戦況をひっくり返せる唯一の鬼札なのだから。逆転の一手はもはやここにしかないと言って過言ではない鬼札である。

 太政大臣に弓を向ける大名はいない。鉄板より確度の高い絶対的な不利がついてくるから。即ち朝敵認定されてしまうこと請け負いだから。

 太政大臣とは現行法で最も地位の高い帝の筆頭政務官なのである。

 お隠れになられた元帝は軽んじられても存命の帝まで敵に回せる胆力が、小寺にあるのか。ない。絶対に。

 それは織田にも上杉にもない絶対の権威である。現況の朝廷にはそれほどの権威があった。ともするとそれを人心を掌握する神威と言い換えても不自然さの感じないほどの。


「実益はそれでええさんなん」

「よくはない。じゃが確実に停戦はできる。負けてよいのか。この戦を」


 天彦は実益の言外に言わんとする“大事な家来を失ったこの戦”あるいは“負けて譲って、それでお前を守り抜いて逝った家来は浮かばれるのか”の意味を感じ取り、堪らず小さな肩を上下に揺するのだった。


「ひっく。ひっく――」

「よしよし。もう泣くな。男であろう」

「ぴえーん」

「わ。お前、これは麿の……まあよい。好きにいたせ」

「うんする! えーん、ぴえーん」


 しばらくして天彦の呼吸が整った頃合いを見計らい、


「いつまでも稚気が抜けぬな。じゃがこれで家来も浮かばれよう。そろそろ落ち着いたか子龍」

「はい。実益さんのお蔭さんを持ちまして」

「待て。なんじゃその目は」

「え、普通におめでとうさんの目ぇさんやけど」

「おい、まだ受けるとは申しておらぬ。条件を――」

「菊亭天彦。数々のご高配に感謝申し上げさんにおじゃりまする。そして微力ながら太政大臣西園寺実益さんに侍従いたし、太政大臣さんのお目指しになられるご政道の一助となりまするぅ」


 天彦は居住まいを正すと有識故実の最大儀礼で実益に向かって臣従並びに謝意を示した。

 対する実益はやや面食らいながらも隠せない嬉しみを凛々しい顔いっぱいに浮かべて、


「ふん、ようやく決心したか。まあ最低限の当然であろうからな。……権大納言か。今出川の極冠じゃの」

「今出川舐めすぎなん」

「あるのか上が」

「あたぼー。太政大臣など余裕なん」

「ほう。それは存ぜなんだ。許せよ子龍」

「ん、許すん」

「……解せんの」

「な、なにが」

「お前が鬼の首を取らぬなど怪しい。怪しすぎる」

「さ、実益は当家を愚弄した上に、身共まで勘繰るん」

「……あいわかった。重ね重ね許せよ」

「ん」


 だって今は昔。ざっと鎌倉にまで遡ればだが。しかもたった一人。更にしかも在任期間僅か数日の。笑笑

 いずれにせよ主導権をやや手繰り寄せた天彦はここぞとばかり更に踏み込む。


「ほな実益。リワード寄越すん」

「なんじゃそれは。わかるように申せ」

「最初のお強請りなん」

「可怪しいであろう。なぜ家来が――」

「五月蠅い黙るん。身共は、家来に真面な報酬も与えられず手痛い場面で痛恨の反逆を食らった間抜けなお家を知ってるん」

「おまっ、それは己の……」

「ん?」

「いや、何もない」

「実益はそのお間抜けお馬鹿さんと一緒になりたいん?」


 天彦はろくでなし感半端ない顔でそそのかす。


「ちっ、聞こえておったのか。まあよい。申してみよ」

「身共にも得をおくれ」

「恩赦が下され京へ帰れる。加えて権大納言の就任。相当位階的にも正(従)三位相当となろう。どこに不服がある」

「あり過ぎねん」

「……お前、麿が知る中で一番いい(悪い)顔をしておるぞ」

「でゅふ、でゅふふふ」

「おま……」


 いい(悪い)顔を褒められ、最上級のキモさで応じる天彦であった。


 然は然りながら利得は必要。

 何しろ恩赦は利益にならない。これは朝敵を除くほとんどの民に与えられた等しい権利だから。その中には帝にお仕えする家来(公家)も含まれる。

 そして昇爵昇位も嬉しくない。権威の象徴としての身分証代わりにはなるが、腹は満たせない。それを証拠に官職だけで家臣を賄えたら射干の裏切りはなかった。

 要するに天彦には銭がいった。それも大量の。猶、換金性の高い土地債券なら可。


 加えて言葉を飾らず言うなら天彦は自ら進んで追放されにいったみたいなところがあった。

 なぜなら国家三分の計がならずとも上杉家健在よりも健在な現下、中央政権を標榜する織田家の今後のかじ取りは熾烈を極めることは間違いなく。故に帰京することが必ずしも利益に適うとも限らないことを、天彦は誰よりも承知していたから。


 つまり仲裁に入る心算も、天下をひとつに纏める心算も更々ないのである。


 なぜなら天彦は国家三分の計を実現させたいのである。

 それは徳川の世で失われた三百年をどうしても早送り(スキップ)するために。

 緊張感を高止まりで維持させ、その上で文化的にも文明的にも政治面も経済面も成熟化させるのが狙いである。諸外国と交流を図りつつ。大事なことなので二度言う。諸外国と交流を図りつつである。

 ただでさえ閉鎖的な日本人をこれ以上内に向かわせてどうするのか。日本人は善きにつけ悪しきにつけ外国人の何たるかをしらなければならない。痛切に感じる。

 未来の現代の憐れな現状を鑑みて、その必要性がどうしてもあると考えるから。これは思想ではなく政略として。


 故に天彦は当初信長の手によって地均しを画策したのだが、今は方針を変えている。つまり反対勢力の一掃から柔和な取り込み政策への方針転換。

 過激かつ熾烈な策を打ち立てた理由は御想像に委ねるとして、策を撤回したからこそ西国行脚を行っているのだ。もしくは西国が誰かの手に落ちないように。例えば惟任とか、惟任とか、惟任とか。


 意思や信念を曲げない。聞こえはいいがそれは老害と何が違うのか。初志貫徹など天彦から言わせれば害悪以外の何物でもない。


「リワードを頂くん」

「詳しく申せ」


 あるいはアフィ。手始めに七万貫ほどの戦費が欲しい。


 だが利確は先。


 なぜなら天皇崩御に伴う服喪期間は今から先13か月間である。これは数え月が採用されているためである。

 公家である天彦たちはこの服忌令に定められた典範に従わなければならないのだ。絶対の絶対に。

 強要せずとも大名クラスの国人ならば了解は比較的容易である考えられる。彼らとて朝敵認定は理が非でも避けたいだろうから。

 よって実益が確約したとて利確できるのは早くて13か月後の喪が明けた後なのである。


「吾が太政大臣。子龍が権大納言か。果たして誰が予想したであろうの」

「さあ。少なくとも身共はまったく」

「抜かせ千里眼が。しかし一報を聞きつけた耳聡い内裏連中は震え上がっていることであろうよ」

「実益おっかないですからね」

「はは、どの口で申す」

「このかわいらしいお口さんで」

「汚らわしいものを麿の穢れなき目に見せるでないぞ」

「ひどっ」

「じゃがこれで和睦もなる。なれば子龍、ゆるりと今後を語らい合うか」

「はい。実益さん」


 13か月の猶予期間で。


 二人の若き俊英によって人知れず静かに。けれど絶対の熱量を以って新たな時代の構想案が語られるのであった。












【文中補足・認識の訂正】

 勘違いしておりましたのでお詫びして訂正いたします。


 1、太政大臣

 朝廷という官僚機構のトップ。普通に出世でたどり着ける最頂上。


 2、関白

 天皇の代行者。原則天皇の外祖父しかなれない。即ち天皇家に自分の娘を嫁がせ、その娘が皇子を出産しその皇子が天皇に即位しなければ摂政・関白にはなれない。


 通常の場合、太政大臣と関白は兼任されることが多い。

 故に関白太政大臣というフレーズに聞き覚えがある。


 と、ありましたので誤解しておりました。あるいは知っていたけれど忘れておりました棒。該当箇所は皆さまの脳内で変換してご理解くださいませ。

 あれです。今更だる、げふん。無理なんでね。すべての修正なんて。

 だいいちいないでしょ。うちの枠には。設定厨。そういうことです。よろしくお願いいたします。


 猶、大納言の官位相当は正・従三位。唐名は丞相。

 職掌は「庶事を参議し、敷奏・宣旨・侍従・献替を掌る」と定めている通り、大臣と共に政務を議し、宣下と奏上に当たることである。

 即ち君主の言葉を臣下に伝え、臣下の言葉を君主に伝える役割である。

 そのことから令集解では中国の古典を引いて“喉舌の官”と呼んだ。


 因みに天彦の生家である今出川家の極位極冠ハイエンドは、鎌倉時代後期(1280~)にまで遡って大じっじ兼季かねすえの授かった従一位・太政大臣である。以降太政大臣に任官した者はいない。

 ※じっじ公彦(従一位・左大臣)ぱっぱ晴季(従一位・右大臣)


 3、職掌=職務、職分


 4、権官

 天彦の打診された官職(権大納言)のように“権”と付く官職名を権官という。

 権官には定員外という意味があり、特別ポストの意味合いがあった。けれどだからといって何か職分や職能に変わるところはない。


 5、アフィ(アフィリエイト)

 成功報酬型広告。


 6.、リワード

 見返り、謝礼。







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― 新着の感想 ―
日本版の三国志!燃えます!!(あるいは萌えます) 頑張れ天彦さんと愉快なお仲間達。 筆者様はお茶でもしばきながら、程よくマイペースに頑張ってくだされ〜( ´ ▽ ` )ノ一旦
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