パーティー
「んー !んー!んんー!んーっ!」
「ん?どうした?」
どうしたー?と、さも何もしてないかのように俺の顔を掴んでいるこいつは、多分・・・いや恐らく・・・いや確実に俺の幼馴染と思っていたら、
「ねー、早くフレンド登録してよ。」
目の前の人が、ふざけたこと言い出したので今すぐこいつの手を噛み切ってやろうかと思い勢いよく噛み付いた。
「うぉっと」
「お前何で俺の顔毎回掴むんだよ!」
「そこにお前の顔があったから?」
「なんでどこかの登山家みたいなことを言ってんだよ!」
「ほら、俺のID。」
「サラッと流すな!」
結局そのまま流されて、フレンド登録をしてしまった。 で、こいつのプレーヤー名は“ユウト”で本名は、結城 湊で俺の幼馴染でクール系イケメン・・・とりあえずイケメンは、死○。職業は魔術師。 完。
何故か思考が停止した気がしたがそんな筈はない。なぜならば、ユウトの後ろから可愛い系と美人系の美女2人組が来たからだ。
「もぉー、なにやってんの?」
「 本当だよ、2人とも」
「いやー、こいつがまた俺の顔掴んできたから!!」
「ん?何もしてないよ。」
「本当?」
「いやこれで騙されちゃダメだよ」
俺とユウトの言い合いに注意して来た美女2人組のクール系の美女は東山 蓮で、俺達の幼馴染だ。
可愛い系の美女は田島 百花で、百花も俺達の幼馴染だ。
「はい、これが私のIDだよ。」
「こっちは、私のね」
今度は、2人にも流されてしまった。
はいっ!そこの君!蓮はツンデレヒロインがいいなって、思ったでしょ。分かるよ、分かるけど・・・
残念だが蓮は、ユウトの彼女だ!
なんだか自分で言ってて悲しくなってきた。ちなみに蓮のプレーヤー名は、レンで職業は剣士。百花は、モモで僧侶だ。
「みんな、俺にパーティー申請して。」
俺が言うとみんな一斉に送ってきたので1人ずつOKしていった。パーティーを組んだので、みんなで初心者向けの狩り場にレべリングに行くことにした。
作者の妄想なんですけれど、クール系美女は剣士が似合うと思うんです。