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死神一家の日常  作者: Kanon
6/6

五話 あいつ...

申し訳ないです。

投稿遅れました。

実家に帰省してきましたー

五話 あいつ…

朝、アヤはカナエと一緒に学校へ向かう。

誰かと一緒に学校に行くのなんて、小学生のとき以来だった。

「ねぇ、アヤはぁこのドラマ見てる?」

「見てないよ、どんなドラマなの?」

「んーとね、いじめのドラマなの。でもでも、この主人公がね!いじめに立ち向かって戦うんだよ!!すっごいカッコイイんだよ!!今度、家で一緒に見よ!」

「いじめ…見てみたいかも。」

「よしっ!じゃあ、今度の土曜駅に10時ね!」

「わかった!楽しみだな〜。カナエの家に行くの初めて。」

「うち、そんなに広くないけどねw」

「そんなの私は、気にしないよww」

そんなこんなで、教室についた。

ガラガラ

教室の扉を開き、中に入る。

クラス中の視線がこちらに向けられる。

そして、沢山の内緒話が聞こえた。

「アヤちゃんって、前の学校で…教師をたぶらかしてたんだって」

「えっ?まじで?あんな大人しそうな顔して?」

女子の内緒話。丸聞こえなんだけど。それに、私が教師をたぶらかすって誰をたぶらかすってんだよ。

「…っ!アヤは!そんなことしないよっ!」

カナエ…。私をかばってくれるなんて優しい。

「あっ、カナエ…。もうその子と関わるのやめた方がいいよ。」

「なんでっ、あんた達にそんなこと言われなきゃいけないの?カナエが好きで一緒にいるんだよぉ?それに、その噂だってどうせデマでしょ…!」

「それがね、デマなんかじゃないのよ。」

「ど、どういうこと!?」

その話は流石に聞き流す訳にはいけない、とアヤはとっさに口を挟んだ。

「あんた!自分の事だから分かるでしょ?」

「分からないからどういうことか聞いてるんでしょ!!」

アヤの大声に、びっくりしたような顔をした女生徒は、事情を話しはじめた。

「…あんたの、前の学校に私の友達がいるの。その子が、言ってた。同じクラスだったらしいけど…その子は、あんたが…サカタ先生をたぶらかしてたって言ってたけど?ほんとなの?」

「ほんとなわけないでしょ。そんな噂。」

サカタ…。あいつは、沢山の女生徒に手を出した最低な教師。優しそうなふりして、倉庫の片付けを、手伝って欲しいとか言って、倉庫に連れ込んで…。あいつ…。

「ほんとじゃないって…あんた、私の友達が嘘ついてるっての?!」

「そうよ。」

「は?ムカつく」

「どうして?あなたは、それほどその友達のこと信用できるの?私はその噂は嘘だと言っているのに。あなたはその友達のことを信じるの?もし、あなたの友達の言ってることが嘘だとしたら、あなたは私にちゃんと謝ってくれるのかしら?謝らないにしても、それ相応の対応はするんでしょうね。あなたにそれほどの覚悟はあるの?」

「……っ、もういいわよ!嘘なんでしょ?なら、あんたのことを信じるわよ!!」

「ならいいわ。」


すっかり教室の空気は冷たくなってしまったようだ。

アヤとカナエはそれぞれの席に着いた。席に着いて5分後、HR開始を告げる予鈴がなった。そろそろとクラス中の人達は自分の席に着き始めた。本鈴が告げられ、先生が教室に入る。このクラスの担任は、若い女の先生だ。担当教科は数学。名前はワカバ。よく笑う可愛らしい先生だ。

「皆さん。おはようございます!」

「おはよーございまーす。」

先生の挨拶に、だるそうに生徒達が答える。


「アヤちゃん…。」

先生の話の最中、アラタが小さな声でアヤを呼んだ。

「何ですか?」

アヤも少し声を小さくして答えた。

「あの、アヤちゃん。前の学校で教師をたぶらかしてたって聞いたけど…その、嘘だよね?」

そういえば、アラタは予鈴がなってから教室にきた。だから真相は知らないのだろう。

「えぇ、嘘ですよ。私はそんな汚らわしいことしません。」

「そうだよね。ごめんね。」

「いえ…。」

アラタとの会話が終わったところで、HR終了のチャイムがなった。

きりーつ。礼。

挨拶が終わり、1限目の準備をしていたり、話をしていたりと、クラスはいつも通りになっていた。

ただ、3人を除いては……。

お読み頂きまして、ありがとうございます。

それでは、また!

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