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森? 道は正しいよね? その②
んで、龍を倒した。また深い森の中をずんずん入っていった。
「アルナ。」
「ん?」
俺はアルナに質問したいことがあった。
「…ホントにこの道で正しいのか? ちょっと不安なんd」
「この道でいいの!! うっそうだから!」
…この大雑把女め。だが、肉体勝負、物理的勝負になると負ける。そこは確実なので、頭脳を駆使し言わないことにする。…いや、この装備ならできるかも?
「…じゃあ、力ずくでも連れて出てやる!」
俺はそう言い、アルナの後ろ襟を掴み、この森を出ようとした。
「うおりゃ!!」
ええええ!? 気づいた時は遅く、気づけばコテンパンにされた。
「いてて…ん、あ、あれは!?」
「え!?」
見つけたのは、魔王の居所にふさわしい、大きな紫の城だった。
「…入ろう! ここにあったなんて、運の良さだよ!」
アルナはそう言い、入り口に向かって走っていった。
しょうがない。俺も入るか。俺も立ち、追いかけて走っていった。