目覚め その一
------どれほどの時間が経っただろうか
------何も考えられない
..................
ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ
ただ規則的な電子音が聞こえるだけだ
......................
........ん?ちょっと待てよ
俺はトラックに跳ねられて死んだんじゃないのか?
なぜ電子音が聞こえる? 天国の天使の歌声は電子音なのか?
ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ
さっきよりも鮮明に音が聞こえる
『..............の......を確に.......』
今度は女の声が聞こえた。
どうやらここは天国ではないようだ。
意識はだいぶはっきりしてきたが、体の感覚はまだない。
もう一度、さっきの女の声が聞こえた。
『正常な脳波を確認--セーフティロック解除ーー』
ウィーンという静かなモーター音と共に、まぶた越しに白い光が入ってくる。
かなり意識がはっきりしてきた。ゆっくり目を開けると、最初に目に入ってきたのはこちらを見つめる女の顔である。先ほどの声の主だろう。
目は青く、鼻筋がキリっと尖っている。いわゆる美形というやつだろう。
『目が覚めましたか。』
「きっ、、は」
君は誰だと言おうとしたが口がまだうまく回らない。
『もう少し休息を取っていてください。まだラジエル値が安定していません。』
ラジエル値?聞きなれない単語が入ってきた。
......ダメだ。意識はかなり戻ったのに体の疲労感がすごい。
今はしばらく休もう。俺はもう一度目を閉じた。
誤算です ひっじょーに誤算です
導入部分がこんなにも長いとは、、1話ぐらいで終わると思ってたのに、、グヌヌ
設定とか不自然にならないようにするとだいぶ長くなっちゃいますね〜
僕も早くメカが書きたいので、がんばっていきます(?)