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  作者: ハミル
2/2

④ 鯉

ダリアの花言葉に"移り気"がある


フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトの妻ジョセフィーヌは宮殿に咲かせたダリアの花をこよなく愛した。

訪れる人々に自慢をして、その花を欲しがる者には、当然、渡さなかった。

ダリアの花をワタクシの華と定めていた。


ある世話人の一人が愛人に頼みダリアを盗み出した。

世話人の家にはダリアが咲き、その花の華麗があたりに咲き乱れ出した。

ジョセフィーヌは怒りつつ、ダリアに興味を失った。


頓挫に関心を失った心を模様して"移り気"と花言葉は付けられた。


その美しさもさることながら、私だけの。


・・・


ミサキ


美咲


・・・


5月23日

クルムは熱田のある喫茶店の前を通った。

ある男の存在に気づいた。誰だったかな。

見覚えがあったが名前は思い出せなかった。

確か数年前のバーベキューに彼もいたような気がした。20数名で開催されたそのバーベキューには知らない人間もいたが、彼をそこで見たような、挨拶くらいはしたかもしれない。

慎重な性格のクルムは、朧気な記憶は一種の危険を孕んでるままに、彼の前を素通りした。



クルムとミサキは昨年の12/25に交際を開始した。

クルムの想いをミサキはしかと受け取った。

俗に言われるアラフォーたる年齢の二人は落ち着いた交際を経過していた。

5ヶ月をそう過ごして皐月の頭から同棲生活を営むこととなった。着実に二人の恋模様は前進した。


一月を経過したか。


同棲生活を始めてからクルムは下を向くことが多くなった。

'彼'に声を掛けることを嫌ったのも、地面を見眺めていたかったからかもしれない。


ミサキは朝に風呂に入った。

クルムは夜に風呂に入った。


ミサキの1日は風呂から始まる。

クルムの風呂は1日を締めくくる。

お互いにとってそれは習慣だから、その常を変えることは難しかった。


ミサキの風呂は真新しい水でなくてはならなかった。

夜風呂のクルムに、湯を抜いて、風呂を洗うことをウインクした。

さすれば、キレイな状態の風呂に真新しい水を注ぎ、ミサキの心も新鮮にスタートできる。


クルムは単純に嫌だった。

風呂に入った後に、風呂を掃除するのだ。


馬花の花は咲いた


"優しい"クルムは下を向いた。水が渦を巻いていく


・・・


性生活を認めてもらえなかった

ミサキはその身体を許さなかった

交際を始めて半年

同棲生活をすれば流石に認められると思っていたが、

女は男を許さなかった


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なぜか?わからない


・・・


ミサキはこの言葉をよく口にした

"私は一途なんです"

特に恋人がいない時には、四方に"一途"は飛び散った。


クルムは鰯だった


鯵くん、鰯くん、鯛くん、鯖くんに一途を投げておく


鰯くんは自分に向けられた一途に食いつき、告白した


DAHLIA


美咲の鯉模様はいつも移り気だ


竿はまだ垂れている


#ミサキ

#クルム

#恋

#20240605


ダリア

裏切り

華麗

気品

移り気


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