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嫌になる夏

作者: かんむり


水泳教室に通っても泳げなかったからプールが嫌いで

夏になるとやってくるプールの授業が嫌いで

いつの間にか夏そのものを警戒していて

そのうちに強すぎる日差しに眩しくて目が開けられないのが嫌になって

なかなか治らない日焼けに嫌気がさして

じめじめ湿気も髪がシャワー後みたいになる滝汗も嫌悪して

自覚がないくらい気づかぬままに夏そのものを苦手になって

夏休みがないから、まぁ、そうかもなって納得するようになってた


でもふと、聞き覚えのある夏の虫の声が聞こえてきたら

美しい木々の緑とゆらめきや

力強くも儚い一面の夕焼けや

暑いねといいながら口にしたかき氷のみずみずしさや

お寺で雨宿りしたときの庭の静けさや

未知の土地を冒険したあの思い出が

走馬灯みたいに頭を一気に駆け巡って

あの夏とともにこの夏も手を振りながら遥か遠くに消えていきそうで

やっぱり少し寂しくなる

夏は、終わるんだと


得手不得手はあるものだから

夏が苦手なのは変わらない

気候は変動するし、地球のことなんて結局誰にも分からないし

当たり前だった夏はもう何百年先までないかもしれない

いや、記録にとどまって永遠にこないかもしれない

このままずっと文句や不安は消えないのは当然


それでも

この先もやっぱりどこかで、夏が恋しくなるのだと思う

嫌になっちゃうね


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