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本当に大好きだった人へ

作者: こころ

僕にはずっと大好きだった人がいた

依存体質の僕と大好きだった人との物語だ。


「私と付き合ってください」

そう言われた僕はこう返した

「僕なんかでいいの?」

そして大好きだった人はこう言った

「あなたがいいんです」

とても嬉しかったとても喜んでとても心が弾んだ

「僕で良ければ僕からも付き合ってください」

「はい!」

そして僕達は付き合うことになった。

だけど一つだけ難点があってそれは、遠距離だったのだ。

僕らは毎日通話をした1番長くて100時間短くて10時間ほどしていた。

他愛のない話をずっとしていた。本当にずっと

そして大好きだった人が突然元彼の話をし始めた

「私元彼のこと10ヶ月くらい引きずってるんだよね」

そう言われた僕は

「一途なんだね」

と返した。正直胸が苦しかった、元彼の話なんか聞きたくなかった

「でも君と話してるとあの人のことを忘れられた」

そう大好きだった人は言った

だけど僕は心の中で、『それって寂しさを埋めるためだけの僕じゃないの?』そう思った。

当たり前だろ、そんな話をされて不安にならない方がおかしいというものだ。

そして次の日も元彼の話をされた。こんな話だった

「元彼が浮気性で女絡みも多くて、だから私も男絡みを増やして浮気もした。それが癖になってて男絡みも減らせそうにない」

僕は言った

「頑張って減らしてよ。多くても僕はいい気はしないから、ちょっとずつでも減らそ」

大好きだった人はこう言った

「無理だよ笑」

僕はここで初めて本音を口にした

「無理って言わずに頑張って欲しい。そんなこと言われて僕はどうすればいいの?不安にさせたいの?」

涙を我慢しながら発した言葉はあまりにも小さく、だけど強い意志を感じる言葉を言った。

大好きだった人は一言これだけ言って通話を切った

「こんな私でごめんね」

この後次の日まで会話はしなかった。

そんなある日大好きだった人はこう言った

「別れたい」

僕は心臓が潰れるくらいの痛みが走った

「こういう大事な話は通話で話し合わない?」

そういうと通話がかかってきた

その時の会話を書こうとすると物凄く長くなるので端的に言うと『浮気性の私じゃ君を幸せにできない』『私ではダメだから』そんな言葉を1時間近く聞いていた

僕は『君じゃなきゃ嫌だ』『私ではダメなんて言わないで』そう言った

もう一回だけ考え直そう。そういう話になった

あれから2日が経って連絡は一切取ってなかった

そして突然スマホが鳴る。大好きだった人からの連絡だ

「やっぱり別れたくない。ごめんなさい」

そう来ていた

「大丈夫だよ、ありがとう」

そう返すと通話がかかってきた。その時は幸せだった楽しかったなんせ2日も声を聞けてなかったし話もできてなかったからだ

そしてあれから1ヶ月大好きだった人が他の人と通話する機会が増えた。あれ、なんか取られそうだな

そう感じた僕はもう完全に依存してしまっていた。

大好きだった人無しでは生きていけないそう思うようになった

そして依存が原因で喧嘩が増えたそしてある日また、『別れたい』と連絡がするそして僕が「すぐにそう言い出すの嫌だからやめて」そうすると「ごめん」それだけが来た。

そして、そして、そして、何回喧嘩したかも覚えていないある日に、いきなりこう言われた『好きじゃなくなったかも』そう言われた僕は何回も何回も何回も連絡した。何件送ったかも分からないくらい。今思うと気持ち悪いと思われていたかもしれないなと思う

それから僕は友達に相談をした。

「重くていいよとは言われてた、けど僕が重すぎたのかな?どうすればいいの」

そんな弱音ばっかり吐いてため息しか出なくて生きた心地がしない。そしてとても長く感じた2日間が過ぎた。

そして連絡が来たと思えば

「もう忘れて欲しい」「私といてもいい事ない」

そればっかりだ。

「一方的にそんな話ばっかされても無理だよ。ちゃんと話し合いたい」

「今は無理かも、ごめんね」

「じゃあ出来る時連絡ちょうだい」

これで会話が終わった

「君が相談してたの誰?」

そんな連絡がいきなり来た

「僕が相談してたのは前言ってたRだよ」

「女の子?」

「女の子だよ。だけど恋人いるし長年の付き合いだから安心だと思って話した」

「そうなんだ」

「でもそれ言ったら君だって他の男の子と毎日連絡取ってたよね?僕取らないようにしてたのに。僕だけが悪いんじゃないと思うんだけど」

そういうと大好きだった人は

「別に悪いなんて言ってないじゃん」

「でも明らかに態度に出てるよ」

「出てないし思ってもない」

「ごめんね、でも少しは僕のこと考えて欲しい」

「ごめんねずっと自分のことばっかで。私が全部悪いよ」

「冷めさせた僕も悪いからいいよ」

「もう忘れた方がいいよ」

「話し合いをしたい。」

「私はいつでもいいよ。げともう話すことないと思うんだけど」

僕はそんな言葉を無視して

「じゃあかけるね」

「うん」

そして通話をした。そんなに時間は経ってなかったのにほんとに久しぶりに声を聞いたようなそんな感覚だった。正直内容はあまり覚えてないけど一つだけ覚えてる

「僕ともう一度だけ付き合って下さい。」

僕はそう言った。無理だとわかってた、けど少しだけもしかしたらという気持ちがあったでもそんな期待を打ち砕くように言葉は紡がれる。

「ごめん、好きじゃない人と付き合えない」

「そっかそうだよね、ごめん」

「今日はもう話したくないから切るね」

「わかった、バイバイ」

僕は泣いた。日が変わるまで泣いた。

そしてそれから数日が経った。某アプリで大好きだった人がストーリーをあげた、質問箱だった。

こんな質問があった「好きな人いる?」馬鹿げた質問だが今の僕にとってはとても大事な質問だ。僕がした訳では無い、他の誰かだ

そしてその質問に大好きだった人は「気になる人はいる」そしてようやく振られた理由が分かった、僕は捨てられたんだ。そう感じた。もちろん泣いた。僕じゃダメだったんだそう思うと涙が溢れて止まらなかった

「気になる人出来たなら僕邪魔だと思うから連絡取らないようにするね」

そういうと大好きだった人は「なんで?」という僕はもしかしてキープにでもされるのかな。そう思った相談相手にもそう言われた

「取らない方がいいよ絶対」

「じゃあ取らないようにして、私がクズなのわかったでしょ」

「クズじゃない」

「私の事嫌いになってね」

「なれるわけない」

「写真も全部消してね」

「消せるわけない」

「私のこと忘れてね」

「忘れられるわけない」

「私なんかといても幸せになれないよ。私は私のために別れた、君を幸せに出来ないから」

「幸せだった、幸せにできてた」

「だから好きになるのも諦めた」

「ほんとに幸せだった」

「私も幸せだったよ」

「私はこれでいいと思ってる」

「だから、友達として私と話そ」

「そんなの無理です」

そんな言葉を無視して向こうは友達として毎日連絡して来た。正直辛い、話す度に付き合ってた時の思い出が蘇る。楽しかったことの方が多い、当たり前だ辛いことばっかではない。

そんなある日大好きだった人はこう告げた

「好きな人が出来た。」

「んーわかった!とりあえず頑張って!」

無理やりテンションをあげてメッセージを送った。

「好きって伝えたら無理って言われた」

そして通話がかかってきた。

「怖い夢見た」

「僕なんかよりも好きな人にかけたら?」

そんな僕の言葉は無視された

そして他愛のない話を20分した。正直僕は依存もなくなり好きじゃなかったからなんにも思わなかった。

それから連絡は取っていない。

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