テストサーバー
どうも~緋燕です。ほぼ説明回だな、、、また掛け持ちしちゃったテヘペロ!
来た、、、この時が、、、5時30分
「ギアオン」
俺、美波 有吾はヘッドギアと呼ばれる物を着けて、ベッドに横たわり、電源を入れる。すると、目の前が真っ白になり、気が付くと平原に立っていた。
「ここが、ゲームの中、、、いや、クラッシュ・プレイヤー・オンラインの中か」
クラッシュ・ウィーポン・オンライン、、、KWOは世界初のVRMMO だ。そして、これはテストサーバーである。妹が抽選で当てたとか、、、
「あいつには感謝しないとな」
あいつはゲームに興味はないらしく、俺に譲ってくれたのだ。
「にしても、リアルだな、、、」
風が吹き、草を揺らし、通りすぎて、その先の森の木を揺らしていく
「さて、とりあえず自分の設定だな」
さっきから、目の前に名前を設定してくださいと出ている。そこをタップして
「名前はクロウ、、、見た目は、、、」
リアルの体を元に髪型やらなんやらいじっていく
髪型:少し長い髪で、頭の上から、口のところまでにアホ毛がのびている。色は黒。真ん中辺りに白いラインがある。
瞳:色は茶黒、ハイライトを少し無くし、無機質的な感じ。大きさは普通
顔:普通
身体:リアルに合わせて172程度。少し細い体つき。
服装:フード付きのコートを着ているコートの色はグレー。胸の所に白いラインが入っている。コートの下には迷彩柄の長袖と、迷彩柄のズボン(パンツ)、そして腰の所に双剣を装備。靴は黒色。靴下は白。コートのポケットには右側にポーション、左側にMPポーションを入れている。
声:普通の男子高校生の声。
「こんなものか、、、」
とりあえずモンスター狩りをするか、、、
「あれは、、、スライムか」
スライムに走り寄る
ステータス:AGI 、STR 、MPを中心に上げていってる感じ。武器は言うまでもなく双剣
「はっ!」
スライムに一撃をいれる。すると、スライムがふっとび、ポリゴンになって消える。
「弱、、、まあ、スライムだしな」
戦利品は特に無し。レベルが2になった。
「よし次」
-数時間後-
「レベルが16か、、、ん?」
右下に何かが出てくる。
「ああ、ずっと戦ってたから疲労状態になったのか」
疲労:4時間戦闘を続けると出てくる効果。この状態で戦闘すると、目眩が起こる。治し方は街で30分程度休むこと。
「なら、街へ行くか、、、転移!」
地面に転移の魔法陣が現れ、光だす。そして、次の瞬間、街へ転移する
-街『アルセンム』-
「んん、やっぱりテストサーバーだから、NPC が多いな」
街を見渡す。街には人が大勢いたが、10分の9はNPC だろう。ちなみに見分け方は、目を合わせると、自然と分かるのだ。 (これはゲームの仕様)
「とりあえず、武器と食料を買うか」
武器はさっきまでの戦闘で耐久値がほぼゼロだ。初期装備は耐久値が低い。尚、俺は装備はコートとかで、鎧とかはつけてないから、あまり関係ないが、、、とりあえず
「ここが武器屋か」
入ってみると、
「いらっしゃい、あんちゃん」
大柄の男がいた。どうやら、店主はプレイヤーのようだ
「何がほしい?」
「双剣をくれ」
「あいよ。好きなやつ選べ」
店主が双剣の所に案内してくれる。
「試し振りは?」
「そこの裏庭でやってくれ」
「分かった」
とりあえず手にとり、ピンと来たものを試し振りする。
「よし、これかな?」
5本目で良いやつを見つける
「38000バイマだ」
「ほいよ」
「よし、確かに受け取った。また来いよ、装備も作ってやるぜ」
「ああ、また来る」
そう言って店を出る。とりあえず双剣を買ったから、
「次はポーションだな」
回復ポーションを使い果たしていたのでポーション屋へ向かう。
「ん?」
ポーション屋へ向かっていると、路地裏から、声が聞こえてきた
「ほら、金よこしな」
「そ、それは、、、」
「あん?」
「ひっ!」
ひ弱そうな男が大柄の男達に囲まれていた。仕方ない、、、
「おい、お前ら何やってんだ?」
「あ?見てたー?いやー、こいつ物分かりが悪くてなぁ、お前は良さそうかな?」
急に声のトーンを下げてくる。
「ふん、そんな脅しが効くか」
「なら、殺るしかねぇな!」
男の一人がナイフを持って突進してくる。
「遅い」
相手の後ろに回る
「こいつ、いつの間に、、、!」
「くらえ!」
拳を握り、溝打ちをいれる
「ぐはっ!、、、この野郎!」
ナイフを刺そうとしてくるが、ナイフを指で止める。 (刃の無いところを指で挟んだ)
「STR もAGI も俺の方が上みたいだな」
そう言って、ナイフを奪い、投げ捨てる
「なめるな!」
やつの周りに氷の矢が出てくる。初級魔法の『アイスアロウ』だ
「とりゃあ!」
掛け声と共に矢が飛んでくる。
「神速」
スキル『神速』を使って一瞬でやつの後ろに回り込む
「エレキブロー」
初級魔法の『エレキブロー』を使い、相手を吹っ飛ばす。
「面白いぐらいに人が飛ぶなぁ」
「野郎!」
男の仲間たちが襲いかかってくる。双剣を取ろうと、腰に手をやると、
「アイスショット!」
氷の塊が飛んできて、男達にダメージを与える。
「アイスシュート」
今度は、先が尖った氷の塊が飛んできて男達を貫いた。
「や、やろう、、、」
すると、男達のHPがゼロになり、男達が消えていく。
「大丈夫だった?」
さっきの魔法を放ったと思われる女性プレイヤーが駆け寄ってくる
「ああ」
「あの、助かりました」
襲われてた男が近付いてくる。すると
「アイスシュート」
「ぐあっ!」
男のHP が呆気なくゼロになり、消滅した。
「おい、お前」
「あいつらグルよ。襲われたふりしてただけよ」
な、なんだと!
「そういう情報が入ってきたから巡回してたらこれよ、、、それじゃ気を付けてね。レベルが低い人が無闇に路地裏なんかに行かないように」
「あの、一応俺、レベル16」
「え、、、?」
きょとんとした顔で女性プレイヤーが振り返る
「じゃ、じゃあなんでやられかけてたのよ」
「普通に倒せたんだが、お前が横やりを、、、」
「あー、だから腰に手を当ててたのか」
「ああ」
「とりあえず、ごめん!」
「別に良いよ。とりあえず表に出ようぜ?」
「そうだね」
私はまだ生きてい、、、る、、、バタ、、、