司令・・・4っ!
ある日、涼とセイラは町を歩いていた。
「おーいっなんで歩いているんだぁ?いい加減疲れたぞ・・・なぁー涼っ!」
「うっせぇなっ!黙って歩けよっ!困ってる人がいないか探してんだろっ!?」
セイラは笑いをこらえている。
「な、なんだよ?」
「ははっ!あはははははははっ!おまっ!そんなことで、ふはははははっ!!」
セイラはつぼにはまったらしい。
「な、なにが面白いんだよ?」
「助けを求めているやつは、そのチョーカーに反応して勝手に連れて行ってくれるんだよ!それなのにっお、お前っ!あははははっ!!」
涼はちょっと恥ずかしそうだ。
「お、お前が教えねぇのが悪いんだっ!・・・ほら帰るぞっ!」
セイラはその場に立ちどまっている。
「おい!帰るぞ!」
セイラは微笑んでいる。
「ついに来たか・・・。」
「きたってなにが?」
「お前が良い子になるための司令だっ!」
「まじかよぉっ!」
涼とセイラは光とともに消えた。
2人がついた先は海の浜辺だった。
「どこだ?ここ?」
涼はあたりを見回した。誰もいない。
「おい!どこを見ている!?」
隣にいるセイラが叫んでいる。
「んで、その困っているやつはどこにいるんだ?」
涼が尋ねた。セイラは無言のままだ。
「おいっ!」
「夢見るものの、助けを求めるものの声が今我を呼ばん・・・。予知まで・・・10・9・8・7・・・」
セイラはカウントし始めた。
「お、おい?なんだよっ!?」
「4・3・2・1っ!涼・セイラ組・・・この司令なんじとたりとも、クリアしますっ!」
すると海の向こうには溺れている少年がいた。
「ほらっ!いけっ!初司令だっ!!」
「オゥッ!!」