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転生したので魔剣を持って世界攻略  作者: 神無月 雪華
1章
8/11

魔人

今回書き方と言うか、文章のスペースを開けてあります。

読みずらいなら前回のに戻しますし、好評ならこれまでのもこのタイプに変えます。

「ハハハ、なかなかやるな小僧。」


「そっちこそこれまでのボスと戦力違いすぎねぇか?」


「当然だろう、俺は魔族の中でも上位の者、魔人だからな。」


交わされるのは重く、重く響く金属のぶつかり合う音。

交わされるの互いを認め散らそうとする言葉。

対峙するは俺、イツカ・シロガネと迷宮のボスであり、魔人でもある男。

シーラとエルビスは俺と魔人の死闘を見守っている。

どういう状況かと言うと・・・。



時は一時間前に遡る。









「ご主人様、シーラちゃん。ここのはもうボス以外の反応はありません。ですが気をつけてください。ボスの反応がやけに薄いんです。どこかに隠れているのかそういう対処をされた部屋にでもいると思いますので。」


「ボスは部屋にこもっているというんですか?」


「多分、ですけどね。シーラちゃんは普通だからともかくご主人様はどうして目をキラキラさせてるんですか?」


「だって考えても見ろよ。今までのボスは少し広い空間に居るだけでボスらしさ無かったんだぞ?」


「あれはフロアリーダーですからね。」


フロアリーダーでも威厳だせよ!

某黒の剣士がいた鉄の城みたいにさ!


「それが!ちゃんとボスしてる!ようやくだ!」


俺がガッツポーズしてる横で




「ああ、謎のこだわりがあったんですねぇ。シーラちゃん、話が進まないのでご主人様をその意外と豊満な胸でパフパフしてきてください。」


「ここが安全地帯だとしてもエルビスに言われては嫌です。マスターに言われたら喜んでしますけど。」


「オトメ心はむつかしいですねぇ。でもご主人様ヘタレの節ありますし暫くは無いでしょうね。」


なんて話があったが俺には聞こえていなかった。





「ここか。」


目の前には荘厳たる黒々しい扉が存在していた。


「うへぇ、開くの苦労しそうな扉ですねぇ。」


「多分仕掛けで簡単に開くと思いますけど、マスター指示をください。」


指示と言っても扉を開けないといけないからな、と思いつつ扉に手をかけると

「ん?文字?・・・読めねぇ。」


扉には俺の知らない文字が書かれている。


「・・・魔族語ですね。

『魔剣を抜き放ち者よ、ここから先は汝一人のみが挑める戦いの場だ。連れがいるのならその者はこの扉の横の窪みを探すが良い。其処(そこ)から観客席へ(いざな)おう。』と書いてありますね。」


一人で挑むタイプのボスか、腕試しとか力を示す系のやつだろう。

オラわくわくすっぞ。

てか観客席あんのかよ。

誰だよこのボス部屋作ったの。

聞いても俺知らないだろうけど。


「うわ、ご主人様のサポートしちゃいけないやつですね。シーラちゃんここは一つご主人様の成長を見守りましょう。仕事しなくてラッキーとか思ってないですから。」


「エルビスは後でお仕置きとして、マスターどうされますか?」


どうすると聞かれても扉にそう書かれてるから従うだけでは?

あとそろそろ純粋に剣技をぶつけられる敵と相対したいですし。


「マスターがいいのなら構いません。私とエルビスはこちらに行ってますがお気をつけて。」


「俺何も言ってないんだけど?」


そんな顔に出てた?


「まぁ、行くか。」


そうして扉に手をかける。

少し力を込めると容易く開く扉。


「いや、あれは冗談で!やめてシーラちゃん!いや~!」


後ろで響くエルビスの叫びは自業自得なのでスルーして部屋の中に足を踏み入れる。




「ようこそ、百八十年ぶりの魔剣の担い手よ。」


そこに薄く笑う魔族が佇んでいた。


「名を聞こう。魔剣の担い手。」


「イツカ・シロガネだ。人に名を聞くならあんたも名乗れよ。」


「む?久方ぶりの会話でな、礼儀を忘れていた。俺は上級魔族、魔人と呼ばれている。名は忘れたゆえ許せ。」


魔人は見た目として人より二回りはでかい筋肉質の黒い肌をしていた。

顔は若く二十代後半に思え角が生えている。

身長は2mを越しており腕は普通の人の二倍はある。

背中にカトラスをでかくした様な剣を携えていた。


「アンタも剣士か?」


「その問の答えはどちらでも無い。俺は魔法も使うし拳、槍、弓も使う。強者との闘いだけが我が望みだ。」


戦闘狂(バトルジャンキー)か。俺も否定出来ないけど。」


空気が変わる。

ここからは

殺し合いに他ならない。


「さぁ、殺し合おう(はじめよう)。」


互いに得物を手に取る。

どちらが先ではなく、同時にぶつかり合う。

俺の繰り出す急所への的確な斬撃は全てカトラスで防がれる。

やつの繰り出す重い斬撃を刃を逸らし受け流す。

そこからは縦横無尽な斬撃の応酬。




それを彼此どちらも傷一つ負わずに一

時間繰り返してたら今に至る。



「にしても、本当に見事だな。俺の斬撃をすべて防ぐとは。」


「ソイツはこっちのセリフだよ。」


どちらも口元に笑みを浮かべている。


「では仕方ない。」


魔人は俺の剣を上に弾くと後ろに下がる。


「魔法を使うとしよう。

炎の雨(フレア・レイン)』」


げ、魔法使いますかそうですか。

降りそそぐは炎の雨。


「そういうのありかよ!」


あっつ!かすった、あっつ!


「かすっただけ、か。普通回避とか無理なはずなんだが。」


うるせぇ、服が焦げたじゃねぇか!

だいたいこっちは魔法使え、無くないな。

使える魔法があったな。

この前試行錯誤を繰り返した末に使えるようになったヤツだけど。


「ならこっちも魔法だ。

『氷刃』」


俺が生み出したオリジナル魔法。

氷刃、大気の水分を束ね氷の刃を精製し飛ばす魔法。

氷属性持ちらしいので突き刺さった相手を凍らすことも出来る・・・らしい。

検証出来てないからな。


「さぁ、踊れ、氷刃。俺に仇なす者に裁きを。」


俺の周りに展開していた氷刃は高速で射出され魔人を突き刺すために迫る。


「氷の刃!ならば、

爆炎の鎧(フレイムメイル)!!』」


魔人を爆発的に発生した炎が包み込む。


「おぉぉぉぉぉぉ!!!」


魔人が雄叫びを上げる。

関係ねぇ!


「ぶちぬけぇぇぇ!」


俺も魔力の大半を注ぎ込む。

そして、氷刃と炎の鎧がぶつかった時光が俺達を包む。

遅れてとてもない衝撃が襲う。


「がぁ!」


「ぐぅぅ!?」




光が晴れるとクレーターを挟んで俺と魔人が倒れていた。


「爆発・・・か?だとしたら水蒸気爆発?いや、それより魔人は・・・」


魔人の方を見るとあちらもこちらを見て

「なるほど、理由はわからんがなにか爆発が起きたのは確か。魔法は使えて一回。なら・・・む?」


魔人はカトラスを手に取るがカトラスは根元から刃が折れていた。


「駄目か、刃を精製する魔力がねぇ。どちらも武器は使えず、魔力も無い。なら答えはひとつ。」


「殴り合いに他ならねぇなぁ?」

示し合わせた理由でもなく拳を握り狂じみた笑みを浮かべる戦闘狂二人。





「見てくださいシーラちゃん。あの二人殴り合いで片付けようとしてますよ。ご主人様は剣士だった筈では?」


「マスターは多分戦いなら何でも出来るような気がするんですが・・・。」


「それもそうですね。」




失礼な、一通りの格闘術、武術、戦術を収めてるだけだ。


「ふん!」


魔人がボクシングに似たファイティングポーズを構え拳を突き出す。


「見え、る!」


それを見切るのは容易い。

日本刀の斬撃避けれるのなら。

首を動かし頭を横にずらす。

先程まで頭のあった位置を魔人の拳が通過する。


「ぬぅ!」


懐に踏み込み掌底を叩き込む。

ふらつく魔人に二撃三撃と拳を叩き込む。


「おぉぉぉぉぉぉ!『魔狂(まきょう)』!!!」


突如魔人の体に黒いオーラが漲る。


「させるかよ!喰らえよ!奥の手

『氷刃・(バースト)』!!!」


魔人の前に手のひらを突き出しほぼゼロ距離で氷刃を精製、更にその氷刃を前方へ爆散させる。

砕け散った氷の刃は容赦無く魔人こ顔面に突き刺さる。


「~~~~。」


「これは殺し合いだからな、俺もお前も奥の手を使った。そしてたってる俺と地に膝をついたお前。どちらが勝者かは聞くまでもないだろ?」


魔人は傷を癒しながら頷く。



───迷宮のボス、魔人を倒した。

───魔人に服従のギアスを使用しますか?



なんです?

ギアスって。

目に鳥のような模様でもあるの?

○○の名において命じる!

とか出来るの?

それなんてコードギ○ス!?

まぁいいや。


「おい、魔人。ギアスによって無理矢理俺の下僕になるか、自らの意思で俺の仲間になるか選べ。」


魔人は再生した顔をぽかんとさせた後


「いきなりだな。・・・俺はお前に負けた。お前の軍門に降ろう。」


その言葉が聞きたかったんだよ魔人くん。

魔人って呼びにくいな。


「なら、俺の事はシロガネかイツカと呼べ、オレはお前を・・・イグニスって呼ぶから。お前今日から名前イグニスな。」


「イグニス・・・か。良い名だな。気に入ったぞ、シロガネ。俺はこれから魔人イグニスと名乗る。宜しく頼む。」


こうして、俺の仲間に魔人イグニスが加わり、迷宮攻略は完了した。



遅くなりまして申し訳ありませんでした。

最近いつも言ってるね、これ。

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