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転生したので魔剣を持って世界攻略  作者: 神無月 雪華
1章
2/11

契約


「うぅん。変な夢見たな。」


「どんな夢を見たんですか?ご主人様?」


「ん?ああ、赤いゴスロリ少女と白いゴスロリ少女が出てきて剣を抜かされる夢を・・・?」


隣を向くと夢で出てきた白ゴスの少女が居た。


「・・・夢だけど夢じゃなかった!!」


つまり夢でなくて現実だった!

ほんとに異世界に来たんだな、俺!

ど、どうする?

そうだ!

素数を数え・・・


「どうしたんです?ご主人様?何かわからないことでも?」


「いや、わからないというと全てわからないんですが。」


「まぁ、無理もないですね。取り敢えず敬語はやめてください?曲がりなりにも貴方は私のご主人様なんですから。」


・・・ご主人様?


「ご主人様って?」


「ああ、まずそこからですか。そうですね。私は貴方が抜いた剣、まぁ魔剣と呼ばれてるらしいですが。その魔剣は悪魔を基礎として作られているので、わたしの分身と言うか半身みたいなものです。なので剣を抜いた貴方が私の契約権を手にした訳です。つまり使い魔とでも思ってください。・・・使い魔は分かります?」


悪魔ですか。

初っ端から魔剣抜かされて悪魔にご主人様と呼ばれるとか飛ばしてますね。


「一応は、て事は俺は魔剣の所持者って訳?」


本気で?

魔剣とか聖剣ってめっちゃ上位アイテムだよ?

つまり無双が出来るってことですか?

これは異世界とか楽に生きられますな。


「いえ、所有権はまだ未定です。契約を行なう前にご主人様は倒れたので。正確にはご主人様 (仮)という訳です。」


まぁご主人様以外に適合者が居ないからどう足掻いてもご主人様になるんですがね、と楽しそうに笑う悪魔少女。


「・・・なら、幾つか質問していいか?」


少女は頷くと指を鳴らす。

と、突如テーブルとイスが出現した。


「うぉ!」


「座ってください、ご主人様。立ち話も何でしょう。此処は私の塔ですので私の望むものは限度は有りますが大体は作れるんです。」


・・・さすが悪魔。

さすが異世界。

きっとこの世界は魔法とかあるんだろう。

夢が広がるね。

こうなったらさっさと状況に適応してしまおう。


「ならまず一つ、俺をこの世界に連れてきたのはお前か?」


「いえ、ご主人様を連れてきたのは恐らく《エルピダ》でしょう。あれは生命の望みを叶える神ですから。私を、魔剣を抜けるものが現れると言う望みを叶えるためご主人様を連れてきたんだと思います。」


エルピダ、ね。

しかし、神様か。


「神様がそんなぽんぽん望みを叶えていいのか?」


少女は首を横に振る。


「そもそも、神は自分たち以外の生命には無関心でして。エルピダは暇つぶしにご主人様を連れてきてどうなるか楽しんでる節があります。基本悪魔より身勝手なんですよ。神って種族は。」


「成程、腹が立つが置いておこう。ならもう一つ、この世界は今、或いはこれから争いが起こるのか?」


これが気になっていた。

適性があるとか言われてたけど平和な世界なら魔剣なんて必要としないからだ。


「はい、詳しくは知りませんが帝国が支配を強め小さい村や町などが食い物にされているとか。いずれ大きな争いが起きる可能性もあります。今は契約が仮なのでご主人様には剣は扱えませんが、

契約を正式にすれば、ご主人様の魔力量にもよりますが扱えるようになります。まぁ、私は正式には魔剣では無いんですがそれはその時が来たらお話します。」


「・・・?取り敢えずわかった。他にも聞きたいことがあるが今聞きたいのは次で最後だ。お前、名前なんて言うんだ?ああ、俺はイツカ・シロガネだ。」


本当は白銀 壱華なんだけどね。

まぁ、逆になっただけだしいいか。


「今まで名を聞いてなかったから言いにくかったぞ。お前とか呼ぶの。」


「これは失礼を。私はシーラ・L・セイフィレイトです。気軽にシーラとお呼びください。」


シーラ、か。

いい名前だな。


「ああ、宜しくなシーラ。それと一ついいか?」


シーラは首をかしげる。

今更ながらシーラはめちゃくちゃ美人だ。

見た目14かそこらだけど・・・。

何が言いたいかと言うと、


「ご主人様はやめてくれ。むず痒くなるんだ。」


美少女にご主人様と呼ばれる耐性なんてゼロですよ、ええ。

流石に恥ずかしい。

少し残念そうに俯くとシーラは


「なら、主様或いはマスターはどうでしょう?」


と提案してくる。


「・・・マスターで。」


「了解いたしました、マスター。ではこれより正式な契約を始めましょう。と言っても剣の刀身に血液を数滴垂らして柄を握り銘を呟けば契約完了するんですが。それ以外の手続きはマスターが起きるまでに終わらせておきましたので。」


シーラは俺が闇の中で抜いた剣を取り出し俺に手渡す。


「わかった。こうなったら腹括って死ぬまでお前のマスターでいてやるぜ。」


美少女と一緒とかあっちの世界だと縁無かったしね (ここ重要)。


「剣の銘は〘イデア・ファートゥム〙。理想の宿命という意味です。」


理想の宿命?

どういう意味かは気になったが今はそれより契約を優先しよう。

魔剣というものがどういうものかも気になるが、何よりもこの世界でなら俺は成せなかったことを出来るのではと思うから。



刀身に指を当て軽く斬りその血を刃に垂らす。

すると、剣を中心に強い風が吹いたがすぐにその風は止んだ。

息を吸い込み、剣を手にし唱える。

不意に、頭の中にある単語が浮かぶ。


『あなたは何を理想とするのです?』


「・・・イデア・ファートゥム。俺の理想は俺と俺の仲間が笑って暮らせる世界を作ることだ。だから俺に従え。」


何かが繋がったような感覚が身体を駆け巡る。


「契約は完了しました、マスター。これで貴方は私の主であり、私は貴方に生涯を捧げる者です。」


設定としてはイツカは身長178くらいの黒髪で濃い藍色の瞳をした少年。

シーラは身長148くらいの銀髪で真紅の瞳をした白いゴスロリ服を着た少女。


詳しくは1章が終わったら上げる予定です

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