第19話 眠れる美女の起こし方
「勇者認定戦」、「序列戦」は恙無く終了し、メインイベントと看做されていたらしいセト、ジャンとの「模擬戦」も大きな問題はなく終了した。
ゲストとして「盾の聖女」と「十三使徒」が参戦する事になり、ちょっとはしゃぎ過ぎたかも知れない。
ゲスト参戦については、クリスティーナにタマ、ジャンとセットでお叱りを受けたしな。
クリスティーナが俺の味方として参戦する事も認められなかったのは少々解せないが、「模擬戦」では知らない魔法や、知ってはいても実戦でのなるほどと思える多彩な使い方を直接見る事が出来て有意義だった。
竜王の爺様達が参戦したがったのが厄介だったが、彼らにはこの後聖シーズ中央王国の「魔物領域」の解放を任せる事で納得してもらった。
それでいいのか魔獣の王。
まあ彼らは意思疎通可能な魔獣はともかく、魔物には特に思うこともないようだ。
強者が弱者を喰らう事を当然とするのは、この世界では人類も竜も変わらない。
それにしたって八大竜王に一斉に襲い掛かられる「魔物領域」のボス悲惨だ。
とはいえ人類の生活圏に存在する「魔物領域」を解放するのは急務だとは言えるので、爺さん達が協力してくれるのならありがたい。
候補地を伝えれば、日課としてこなしてくれるかもしれない。
その場合魔物素材の確保ができなくなる事と、爺様達がやりすぎる可能性を考慮しなければならないが。
魔物素材の確保は効率と安全性とのトレードオフでいいとしても、生活圏から離れた「魔物領域」まで殲滅されては、将来的な魔物素材の入手の面で問題が出かねない。
まあその辺は冒険者ギルドと協力して、段階的な強さの迷宮や魔物領域を「転移陣」で結べば何とかなるだろう。
人間社会の発展に魔物素材は欠かせないし、冒険者ギルドが狩る対象を失うような事態は避けるべきだろう。
魔物を狩る際に出る犠牲者については、自己責任でやってもらうしかない。
まあそのあたりは今までと変わらないから、そんなに問題は出ないだろう。
「やりすぎかもですよ? 教皇猊下がツカサ様こそ「大いなる災厄かも」と呟いておられましたわ」
不本意な!
クリスティーナと全力全開で戦っていた時と比べれば、被害が「空中都市」に出ないように抑えていたというのに。
まあサラとセシルさんはくすくす笑いながら言っていたから、冗談の域なのではあろうが。
サラ、セシルさんと合流する際、俺の立ち上げる組織にジアス教が総力をあげて協力することを、改めて教皇猊下から明言してもらえた。
これで俺の組織だけではなく、ヴェイン王国とジアス教の強固な連携が確定した言える。
度を越してヴェイン王国とジアス教が利益を独占さえしなければ、表立ってこの強力な連携に敵対する国家は出難くなったはずだ。
そのあたりの制御は御義父上と教皇猊下、その政策集団に任せたほうがいいだろう。
御義父上からの宿題も、問題なく片付いたと言う訳だ。
素人は余計な口も手も出さず、二人から協力を要請されたときに適度に関わればいい。
それまでは奥さん達と、「冒険者」として迷宮探索でもやるのが楽しそうだ。
俺の立ち上げる組織に属する連中には、「冒険者ギルド」にも登録してもらおうと思っているしな。
有事の際の指揮権さえ確保出来ていれば、日頃は「冒険者」として暮らす方がいい。
魔物素材をはじめとした利益を、俺の立ち上げる組織が独占するのはあまりよろしくない。
通常時は「冒険者」として活動しておけば、俺の組織に所属するメンバーが多くを得るとしても、それは他の冒険者から奪っているわけでは無いし、「冒険者ギルド」にも利益を落とすから構うまい。
まあそういう暮らしを実現するためにも、まずはティスの問題を解決する事だ。
そのために今、ティスが眠り続ける部屋に仲間たちと共に再び来ている。
最初の時と違うのは、ジャンとネイ、シリスさんが加わっている事くらいか。
「師匠。これから師匠がしてくれる事に僕は全面的に従うけど、一つだけ約束してくれないかな?」
これから「俺なりの解決策」を説明する前に、セトが約束を要求してきた。
いや多分俺のやり方で何とかなると思うんだが、ここは聞いておくべきだろう。
この件に関しては、大概のことはセトの意志が最優先だ。
だけど……
「俺のやり方で大丈夫だとは思っているけど、万一最悪の事態になった時はこの時点まで戻すのは止めないぞ?」
セトが自分の為に、俺が「やり直し」をすることを望んでいないのは知っている。
だけど万が一不測の事態が発生した時は、俺は躊躇なく「滅日」と「創世」をするつもりだ。
「うん、それは頼りにしてる」
それについてはセトも異論は無いようで安心した。
やり直しが効かないからこそ、決断には価値があるんだよと言われたらどうしようかと思った。
それは正論だし尊重はするけれど、やり直す事が可能な人間が選ぶべき手段じゃないと個人的には思っている。
実際俺が101回もやり直した人間だからなんだろうけれど。
我ながら人間かどうかは大いに怪しいところだが。
創造主一派による、左目以外の改造処置も疑われる身だ。
「――だけど何があっても四年前まで戻って、問題を解決するのだけはやめて欲しいんだ」
仲間たちは俺とセトが何を言っているのか理解できているけれど、シリスさんだけは訳がわからないと言う顔をしている。
問いかけたいのを何とか堪えてくれているようだけど、予備知識なしで「戻る」とか言われてもそりゃ意味がわからないよな。
ジャンとネイには「俺ができること」の一つとして一応聞かせている。
最後の一回は、二人には伏せたままではあるが。
実証無しでは荒唐無稽な事のはずなのに、あっさり信じるのはどうかと思うぞジャンとネイ。
「この後今の僕が最悪消えてしまう事になったとしても、今の僕が生まれずに、師匠とこうして知り合わない世界になるのだけは嫌だ。四年前のあれは確かに悲劇だったけれど、その結果として今の僕が生まれて、師匠に逢えた。それをなくして欲しくない。どうせ今の僕が消えてしまうのなら、悲劇が無い、はじめから今の僕が居ない世界のほうがマシだと思わないで」
真剣な表情でセトが訴えかけてくる。
確かに、俺にはそうする事も可能だ。
「今の僕が居なくなるのは辛いけれど構わない。だけど……最初から居なかった事になるのは……嫌だ」
セトが危惧していたのはそれか。
だが俺はそんなことをするつもりは毛頭ない。
俺がいろいろ画策しているのは、セトが言う今の僕――俺が出逢ったセトを失いたくないからだ。
クッソ生意気な一人称「俺」の美少年が「僕」になり、ともに「魔法近接戦闘」を構築し、関わる人たちにはみな思惑があって俺の力に期待しているけど、それだけでも無いんだという事を教えてくれたセト。
繰り返しの中で俺が自分の立ち位置を見失いそうになった時に、力技で正気に戻してくれて、妹さんのことを教えてくれたセト。
それを最初からいなかった世界にして、「あのセトは、俺の記憶の中に居るんだ」なんて事を言うつもりなんかまるで無い。
要らん心配すんな。
「アホなこと心配するなセト。俺がなんだかんだ動いているのは今のセトを失くしたくないからだ。それが最初から今のセトが居ない世界にしてどうするよ」
俺の言葉に、クリスティーナ、サラ、セシルさん、ジャン、ネイが同意する。
シリスさんも今のセトと言う意味は「序列戦」での会話で理解できているだろう。
タマや能力管制担当も含めて、俺達が失いたくないのは一緒に101回ものやり直しに付き合ってくれた、今目の前にいるセトだ。
そこにブレは無い。
「はい……」
ほっとしたように、嬉しそうに頷くセト。
うーん、この部屋にいるとやはりいつもよりティスの意識が強くなるのかな。
かなり女の子っぽさが表出している気がする。
「と言うか、心配しなくてもきっとうまく行く。行くんだが……ちょっと鬼畜な提案をですね? しなければならないんだけれども……」
お前も改造人間にしてやろうか、と言う提案だ。
目的のためには手段を選ばないとはいえ、セトはどう受け止めるんだろう。
「覚悟は出来てるよ師匠。だから「竜人化」可能なようにしてくれたんだよね。何をする必要があるの? し、師匠の血を受け入れる、とか?」
何を想像しとるんだねセト君。
と言うかセトの中で俺の血はどんな代物なんだ。
猛毒か。
「いやだって、黒竜の血ですらあれだったんだし、師匠のならもっと凄いのかなって……」
なるほど。
だが残念ながら違います。
ある意味では似たようなものかもしれないけどな。
というかセトをはじめ、女性陣はなぜ顔を赤らめる。
俺とジャンとシリスさんには訳がわからん。
「まあ一から説明するよ。これは予想じゃなくて、俺の銀の義眼と能力管制担当が、俺のある異能を暴走させてまで分析した結果だから、間違いの無い事実だとして聞いてくれ」
俺の言葉に全員が真面目な顔で頷く。
その暴走のおかげで、アリアさんには要らぬ恥をかかせる事になったんだったな。
まああれは俺にとっても罰ゲームだったから、痛みわけとしてくれると有難い。
ダメか。
ダメだろうな。
まあいいか。
最初に俺がやったことは、ティスの「異能」を完全に分析することだ。
俺はこの世界に存在する汎用魔法はすでに全て習得済みだが、「異能」――ユニーク魔法についてはその限りではない。
まあだからこそ「ユニーク」なのだから、当然と言えば当然だろう。
だが俺がこの世界に来る際に選んだ能力の一つである「全魔法への適性」は、分析さえ出来れば本来ユニーク魔法であってもそれを習得可能にする。
ユニーク魔法をユニークじゃなくする能力と言う訳だ。
これは一時的に能力管制担当がその解析に全力をあげねばならなかったが既に成功している。
つまり今の俺は、ティスの「異能」を行使可能になっているわけだ。
その上で「暴走」とは何を指すのかを突き止めた。
兄の生命の危機に際して妹の異能、なかでも兄妹間でしか機能しない「連結」――遠距離での完全意思疎通と、非接触魔力補充――を超過駆動させた結果、ティスの意識がティスの身体に戻れない状態になっているのが「暴走」の正体だ。
自分の能力として得たから良くわかるが、「連結」の超過駆動は相手に完全に自分の意識を移し、術者から相手への魔力補給上限を突破させる事だ。
その結果として術者本人の体から術者の意識は完全に対象者へ飛ばされ、対象者の意識を読み取る事ができなくなる。
その能力を持った身体が、空っぽになってしまうからだ。
自分の身体から能力を制御するべき意識が切り離されているので、上限突破された魔力補給を続ける以外なくなっているのだ。
そういう意味では「妨害」で暴走する「連結」を強制的に停止させてしまえばティスの意識は自分の身体に戻る。
セトとティスの意識が混ざってさえいなければ、それで問題は解決しただろう。
だが今は混ざっている意識から、ティスだけが引き剥がされれば何が起こるか解らない。
少なくとも俺が出逢ったセトは、セトの体からもティスの体からも失われてしまうことは間違いない。
俺にとってのセトは、混ざっている事が前提なのだからそうならざるを得ない。
逆説的に今のセトはティスでもあるので、その意識がティスの身体に戻りさえすれば暴走を制御する事も可能なはずだと俺は判断した。
ではそれをどうやって実現するか。
「それがこれなんだけどね」
俺が「アイテム・ボックス」――何も無い空間から取り出したものは、怪しげな液体が満たされた硝子の小箱の中に浮かんでいる球体――「義眼」だ。
「自動人形」
「小人」
「人造使い魔」
それらに使われている「義眼技術」、それに俺の「銀の義眼」の研究成果を加えられたネモ爺様謹製の「義眼」をベースに、俺が――嘘です、能力管制担当がカスタマイズしたものだ。
「癒し」の魔法さえあれば、光を失った人に視力を取り戻すことも可能なこの世界において、民生用の「義眼」はコストばかり高くて需要は無いといえる。
だがヒトガタをはじめとした、人工生物を生み出すことに血道をあげる錬金術師たちにとっては、「義眼技術」は重要な要素だというのはよくわかる。
その研究に協力したお礼に、一つもらっていたのだ。
その「義眼」に能力管制担当が魔改造を施し、今俺の手の中にある義眼を埋め込めば、その対象は「義眼」に仕込まれた魔法を使用可能な代物になっている。
云千個単位でボス級の「魔石」が消費されていたような気がするけれど、その辺は黙殺した。
足りなければ狩りに出るつもりでもあったしな。
「魔石」を山ほど集めれば問題が解決すると言うのであればお安い御用だ。
幸い手持ちの「魔石」で何とかなったが。
仕込んだ「魔法」はもちろんティスの「連結」だ。
つまりこれをセトに埋め込めば、問題は解決する――はずだ。
物凄く痛そうだけれども。
「いや。いやいやいやいやいや。ちょっと待って。ちょーっと待って師匠」
「やっぱり怖いよな、「義眼」仕込むって。だけど異能の移植は脳や各神経との連結が必須で、アクセサリーとかじゃダメっぽいんだよ。セトも変なところに「魔石」埋め込まれるのとか嫌だろうし、それなら視力は失わない「義眼」を仕込むのが位置的にも、違和感なくするにもちょうどいいんだよな。移植に関しては能力管制担当がきっちりするし、竜人化してたら痛みは平気なはず。一応俺と御揃いの銀眼にしてるんだけど……」
セトのちょっと待ったに思わず慌て、いかに危険が無いか、イメージ的にはエグいけれど痛みも無いかを力説してしまう。
それにしたって自分の一部が人工物になるのはやっぱり抵抗あるかな。
俺は無断でやられたんだけどな、創造主一派に。
その首領俺だけどさ。
「義眼入れることくらいは平気だよ。師匠と御揃いなんてかっこいいしさ。……でも真面目な話なの?」
そうだが。
「義眼」が嫌じゃないんなら万事解決じゃないか。
不真面目な話をしているつもりは無いんだがな。
「師匠自身が何でも出来るのはいやと言うほどよく知ってるよ。だけど。ジアス教の秘奥とされ、「∞」の「諱」を与えられるだけの「異能」を他人に与えられるの? 師匠自身が出来るようになるだけじゃなくて?」
周りを見れば、シリスさんの常に冷静な表情が思いっきり崩れていてちょっと面白い。
だけどそういう意味で驚愕しているのはシリスさんだけで、クリスティーナはじめ仲間のみんなは何を今更って顔して無いか?
セトお前、俺が世界を光に還元して再構築するところ一緒に見ただろ?
世界丸ごと再構築する事に比べれば、ユニーク魔法の一つや二つコピーする事のどこがそんなに大層なんだ。
偉そうにいってるけど、やってくれたのは能力管制担当だけどさ。
「そう言われればそうだけど……うわ恥ずかしい。深刻ぶってたの僕だけで、師匠にしてみれば完全に解決済みだったんだ……」
セトが俄かに赤面する。
ああ、最初の約束とかね。
わかるわかる。
いやだけど俺も別にふざけていた訳じゃないぞ。
それにこの「義眼」が想定どおり機能することは確信できているけれど、その結果今のセトがどうなるかは流石に未知数なんだ。
「妨害」で強制的に停止させるよりは安全だってだけで。
「いやそんなこと無いぞ。今のセトがセトの体と、ティスの身体を両方とも制御するなんて、理屈ではわかっても俺には実感できないからな。文字通り「異体同心」なんて想像もつかないんだぞ?」
危険がまるで無いわけではないことは正直に告げる。
だからこそ俺は「やり直し」も視野に入れていたのだし。
「そんなのなんでもないよ! 今の僕が消えないまま、ティスの身体も覚醒するんなら何とかするよ。だけどそんな解決方法思いつきもしなかったんだけど、自分のことだから? 僕以外はみんな予想ついてたの?」
セトは力説するがそんな簡単かな。
自分が二人で男と女とか、ちょっと想像つかないんだが。
まあ本人が何とかすると言ってくれるのは心強い。
「いや、そんなわけ無いじゃないですかセト君。そんなのクリスティナ姉さまくらいですよ」
「いえ、私もどうにかするんだろうな位にしか……」
セトの疑問にサラとクリスティーナが答えている。
どうも最近、一周目クリスティーナに首ちょんぱされるまでの「こいつなら何でもあり」の空気が再び漂いだしている気がする。
何かの旗でなければいいのだが。
「その割にはみんな、師匠の話にあんまり驚いてなかったように見えたんだけど……」
「ああ、それはセト君。説明を聞いてしまえば「ああ、ツカサ様ならそれ位するか」という事なのでは? 魔法の分野は私にはよくわからないのですけれど」
「ああ……あるほど……」
セシルさんの言葉にセトが項垂れる。
弟妹弟子であるジャンとネイが慰めているが、それ逆効果じゃないか?
お前ら二人は二人で、俺を妄信しすぎだしな。
「正直ちょっとまだ恥ずかしいけど、師匠宜しくお願いします。……僕が悪いのかなあ……別に悲劇を期待していたわけじゃないけど……なんなんだろうこの気持ち……」
後半は小声になっているけど、聞こえているぞセト。
まあ気持ちはわかるが諦めろ。
俺は悲劇なんて真っ平ごめんで、俺が何とかできることは笑い飛ばして行くんだよ。
俺の仲間になった時点で、深刻なノリは諦めろ。
真剣に事に当たってさえいれば、深刻さは余計だ。
さあそうとなればちょっと怖いけど、「義眼」の移植をさっさとやってしまおう。
セトの目になるモノを持ったまま、というのは少々、いやかなり落ち着かない。
眠れる美女をさっさと起こしてしまおう。
とりあえず浮いている空間から落ちてきたら受け止めるつもりではいるけれど。
落としたら怒られるだろうなあ……
「オネガイシマス……」
俺の前で目を閉じ、顎をついとあげるセト。
なんか緊張するな。
能力管制担当をセトの左目に充て、「義眼」は魔力で空中に浮かべる。
いやセト、「竜人化」しなきゃ痛いなんてもんじゃないって。
「……あの、私だけ話についていけていない気がするのですが、ツカサ殿はたとえば私の「魔眼」でもコピーしたり、他人に与えたりできるという事なのですか?」
ずっと黙っていたシリスさんが、セトが「竜人化」するために仕切りなおしになったタイミングで聞いてきた。
その通りなのだが、どう説明したものやら。
「ああ……師匠の「銀の義眼」はシリスの「魔眼」の上位互換だから、師匠がコピーする事は無いよ。――安心してシリス」
悪意も配慮も無い、無邪気なセトの一言にシリスさんが崩れ落ちる。
――酷い。
とにかく「義眼」の移植と、それからティスの覚醒だ。
眠れる美女の起こし方としちゃ、少々無粋だけれどそこはご容赦願いたいものだ。
悲劇を蹴り飛ばした代償としてなら、そう悪いものでも無いだろう。
最終話 同じ人 違う見え方
1/25 0:00過ぎに投稿します。
次話にて「十三使徒編」は完結です。
もう後一話、お付き合いいただければ嬉しいです。




