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僕らの物語  作者:
18/55

蒼のトラウマ

僕は7日間お世話になった花院家を出発し、龍兄と一緒に桜家を目指して歩いていた。(この時代はまだ車とか電車とかの交通手段は無い)

「…妖が潜んでる可能性がある」龍兄は僕が背負っている重たいカバンの中から筒を4つ取り出し2つを懐に入れて2つを手に持って敵襲に備えた。

「重いんだけど…これじゃあ戦えないよ」このカバンの中には行きにかかった3日分プラスαの食料と寝袋と龍兄が戦うときに使う道具が入ってる(明らか龍兄の荷物が多い)「お前は戦わなくていい。……」その後にボソッと何かを呟いたけどそれは聞こえなかった。


「お前ら桜家の者か」妖が突然出てきて僕らに聞いていた。龍兄がこの妖が『鬼』だと云うことを教えてくれた。鬼が妖なのかわからないけど……

「違う」龍兄は鬼を睨みながら不機嫌な声色で答えた。「そうか。お前、敵の臭い」鬼は少し残念そうに云った後龍兄に聞いた。

「敵だよ。お前らの俺は陰陽師だからな」ニヤリ。「陰陽師は敵…」鬼が繰り返し云ってるとき、

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どこからかその音?がしたと思ったら鬼が襲ってきた。僕に向かって!

思わず手袋を外しそうになったが、龍兄の式神が護ってくれた。「水龍、護れ」僕を護ってくれた式神は水龍と云う。「水狼、いいぞ」ニヤリと悪い顔になった瞬間、水狼が鬼を喰べ始めた。「ヒッ……」鬼の内臓や血が飛び散ってきた。

僕は泣きそうになったけど、我慢…し…て「何泣いてんだ?」龍兄を見た瞬間、涙が溢れてきた。龍兄の服に鬼の腸とかくっ付いていて…「…こわい…龍兄、怖い」「え?ああ、これか。悪い。初っ端から怖い思いをさせたな」龍兄は優しく頭を撫でてくれたけど……


それから敵は現れなくなった。

あの鬼との戦いは蒼のトラウマになった。


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