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僕らの物語  作者:
12/55

花院家3

桜家から伝達が届き、雪穂さんは大急ぎで帰ることになった。咲さんも一緒に行くそうだ。


「…それじゃあ蒼、しっかり私たちについて爺さんに教わりなさいよ!」「はい!」「咲、行くわよ!急がないといけないのだから…」「ちょっ…雪穂ちゃん!」「「頑張れよ。」」雪穂さんと咲さんは江戸に向かって走った。


「…うるせえ奴だ…。チビ、さっさと勉強終わらせろよ。しごいてやるからよ。」そう云うと自分の部屋へと戻って行った。


「さあて、私たちも戻るかの。蒼は妖怪や陰陽師について知っているかの?」「…知らない。」「ならば、教えよう。居間で待っておれ、学ぶのに必要なものを持って行こう。」


____雪穂さんと咲さんが江戸に行っている間、僕はお爺さんに妖怪や陰陽師のこと、龍さんに妖気の使い方を学ぶことになった。

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