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僕らの物語  作者:
11/55

花院家2

僕と雪穂さんは兄妹に爺さんと呼ばれる人の所に案内された。

「…よくきたな。江戸からここまで大変だっただろう。出来ることなら私が行きたかったところじゃ。」老人は本を閉じ僕らに微笑みかけた。「江戸はご存知の通り安心出来ないので、京都へ来て良かったんですよ。」「そうか、なら良いのじゃが…。」そう云うと、老人は僕の方へ来て右手を見始めた。

「あ…あの…」戸惑う僕をよそに老人は雪穂さんや兄妹と話をしながら僕の右手をいじり始めた。数分したとき「荒療治になるから…」と云う言葉と共に僕は意識を失った。


僕が眠りから覚めた時、周りには誰もいなかった。右手を見ると肘までかかる手袋がはめられていた。

「…やっと起きた。」ため息交じりの声が襖の向こうから聞こえた。


「開けてくれないの?食事を持ってきてあげたというのに!」僕は急いで襖を開けた。そこには雪穂さんが料理を持って立っていた。「…その料理は?」「あんたのに決まってるじゃない。さっさとたべなさいよね!あんた以外食べ終わってるのだから。」僕は雪穂さんから料理を受け取りを頂いた。


____食事をし終えた時、老人と兄妹が入って来た。老人から右手にしたことを聴き、これからしばらく右手の妖気を上手く扱えるように修行すると云われた。雪穂さんは二日後に帰るそうだ。僕は修行を終えたら江戸に帰れるらしい。

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