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花院家1
「…ここ?」「そう。私はここが嫌い何だけどね。」僕と雪穂さんは桜家に負けないくらい広い屋敷の前にいた。
「ここは、陰陽師の屋敷よ。妖怪の敵!」妖怪の敵…。敵ならば何故、総大将はここに行けと云ったのだろう。
「雪穂ちゃん?何故ここにいるの?」「……」
2人が門の前にいた。「…用があるのよ」不機嫌な声で答えた。「あの2人は?」「陰陽師兄妹の龍と咲。」
「……用とは何だ。妖怪。」目つきが悪いのか分からないけど、彼は僕らを睨んでいる。
「妖怪って呼ぶの止めて、龍!」
「あの…雪穂さん。」「なによ!…あ、そうね。爺さんは居るかしら。」「…いるぞ。こっちだ。」
____僕らは龍さんと咲さんに案内されて爺さんと呼ばれる人の下へ案内された。