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僕らの物語  作者:
1/55

始まり1

あの時、確かに僕は彼に殺された。大好きな幼なじみに……


僕は死んだのか……でも、苦痛がする。まだ、生きている?目が覚め、彼に刺された傷は…ある。夢じゃなかったのか…。

辺りを見ると、たくさんの人が怪我を負っている。医者の一人が僕に気付いてこっちに来た。

「目覚めたか。ここは桜家の広間。俺は、医者の仙だ。お前の名は?」

「僕は、蒼。桜家っていうとここら辺で一番大きなお屋敷で…あと、噂が……」

「蒼か、良い名だ。噂なら本当だ。」

_____桜家の噂。それは、妖怪屋敷だということ。仙の話によると、噂は本当だが、今、世間を騒がしている妖怪達とは違う、人間を守る妖怪らしい。


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