いつも通りの日常
いつも通りの朝。いつも通りの時間に目を覚まし、着替え、食パンをかじり、歯を磨き、顔を洗い、靴をはき、ドアを開け、いつも通り学校へ。
いつもと何も変わらない教室に入り、友達と駄弁り、授業を受けている。
そんな平凡すぎるほど平凡な毎日を送っているのが俺、瑠璃垣 利久だ。
「皆さんはこの世界が本当に存在していると思いますか? 思う? 何故です? そうですよね。理由は分かりませんよね?」
「また脱線してるじゃねーか…」
6時限目の物理。先生は大島 毅。この先生は、授業中にしょっちゅう脱線する。まぁ、物理の話ではあるが。
今も絶賛脱線中だ。どこからどうワープしたかは知らんが、何故か世界の存在云々の話になっている。
「いいのか? 授業やんなくて・・・」
ため息がこぼれる。
(今日も授業はこの話で潰れるな…。まぁいいか。聞いてるだけだから楽だしな)
頬ずえをついて、窓の外を眺める。もう8月の終わりなのにまだ外は暑い。教室内はエアコン完備なので問題ないが。
教室内は暑すぎもせず、寒すぎもせず、ちょうどいい温度になっている。
となると、問題が1つ出てくる。それは…
(眠みぃ…)
昼食から1時間程が経っている。ちょうど眠たくなる時間だ。
眠たさを実感した瞬間、瞼が重くなり始める。
「・・・-い。おーい! 起きなくていいのかなー」
「ん…。あ、ヤベ。ガチ寝した…。悪いな奏聖。起こしてもらって」
「感謝してるならケーキ奢って?」
「そのうちなー」
こいつは如月 奏聖。小学校から別に取り決めたわけでもないのにずっと同じ学校に通っている。要するに幼馴染だ。
「あれ、奏聖。お前クラブはいいのか?」
「今日は休みなの。だから今日も――」
「『遊びに行こ?』、か?」
「ふふっ。分かってるじゃない」
奏聖とは、クラブが休みの日にはよく遊びに行っている。友達からは『お前ら付き合ってるのか?』とか言われるが、付き合ってはいない。遊んでいるだけなのだから。
そう言ってやるとそいつは『なっ…。リア充なんて…、リア充なんて…、爆発してしまえ!!』と叫んでいた。まぁそれはまた別の話。
「どこ行くんだ?」
「利久はどこがいい?」
「そうだな…。最近クラブがなくて体動かしてないからそっち系がいいな」
「じゃあボウリング!」
「そうだな。金は?」
「大丈夫!」
そうして俺等はボウリング場へ向かった。
そのときは誰も、あんな事を見るなんて想像できなかっただろう。
はい!新しい話です!
これからどういう風に話が広がってくかは俺も分かりません!
線路なんて最初からありません!
まぁ、ゆっくり書いていきます。