眠れぬなら
リュックを背負い
明かりを灯し
家をでる
住宅街の夜道を歩く
建ち並ぶ住宅の数だけ
人生がある
街から街を歩き
駅前の商店街を抜けて
闇を抜けて行く
どこまでも
どこまでも
歩いて
目的地は無いけど
夜が明けるまで
歩き続ける
一歩 一歩
靴底を減らしながら
歩いてる
後ろから来る車の
ヘッドライトに照らされて
コンビニの明かりに温もりを
感じて
自販機で買った缶コーヒーで
心の隙間を埋めて
静まり返った世界を歩く
朝日が見れる時には
目的地が見つかるだろうか