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第7章:再会、そして断罪返し

王都の展示会「マジコレ」で、スライムと共に勝利を収めたティアナ。

その名声は貴族社会、いや──王族の耳にまで届いていた。


そして事件は唐突にやってくる。


「ティアナ・ルクレール。王宮へのご招待です」


「帰る!!!!」


『まだ説明聞いてませんよ』


「それだけで嫌な予感しかしないの!!」


◆ ◆ ◆


──王宮。

シャンデリアのきらめく謁見の間。

そこにいたのは──かつて私を断罪した王子・ユリウス・アドリアン・ヴァンシュタイン。


そう、元婚約者。クソ野郎である。


「あの時のこと、今も後悔している」


「唐突にしおらしくなるな!! 変なドラマ見すぎかッ!!」


ユリウスはしおらしい顔で続ける。


「君がここまで成し遂げたとは……まさかスライムで……」


「そこ言い方!! なんで“まさかスライムで”とか言っちゃうの!? 敬意ゼロか!!」


『スライム差別、発見しました』


──だが、ユリウスの目的は謝罪ではなかった。


「ティアナ、君の力を王族のために使ってくれないか」


「は? は? ちょっと待って今なんて言った?」


「王室直属スライム開発機関《王立ぷるぷる局》の局長に──」


「誰がなるかァアアアアアアア!!!!!」


『正論です』


◆ ◆ ◆


そして、私はにっこり笑った。公爵令嬢スマイル全開で。


「では、条件がありますわ」


「……な、なんでも言ってくれ」


「まず、私を断罪したときの議事録全文を読み上げて土下座。

そのあと、今度は私があなたに“断罪文”を朗読して差し上げますわ」


「えっ」


「“国民の前で”ね♪」


『ティアナ様の貴族芸が光っております』


──ざまぁの美学、ここに極まれり!!


◆ ◆ ◆


そして後日、ティアナの要望どおり、

王宮中庭にて「和解セレモニー」なる名の公開断罪リベンジイベントが開催。


「貴方にはがっかりしました。人を見る目がなさすぎて、逆に笑えます」


「すいませんでした……(正座)」


「ちなみに今のスライム保湿パック、殿方にも人気ですのよ? ご入り用? 有料ですけど♪」


『価格:王子のプライド × 無限』


ギャラリー(特に女性陣)から拍手喝采。

その様子を見て、メガネは言う。


「まさに“スライム商会の逆襲”。完璧でしたね」


ライオネル「……やるな」


ノエル「ティアナお姉ちゃんかっこいいッス!!」


シャルロッテ「惚れた(再)」


スリィ『ティアナ様、婚約者候補がまた増えましたね』


「うるさーい!!」


◆ ◆ ◆


こうして、スライムと共に追放人生を逆転したティアナは、

王族すら言い負かす“ぷるぷる界の覇者”として、

ますますモテと名声を積み上げていくのであった──!



【次回予告】


勝利の余韻に浸る間もなく、今度は──スライムが暴走!?

大量発生したスライムたちがティアナに懐きすぎて村をぷるぷるジャック!?

次回、「スライム大増殖!ぷるぷるパニック村」

癒しと騒動のハーレム地獄、開幕!

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