第12章:ぷるぷるパレード!栄光のスライム行進曲
ある日、工房に届いた一通の豪華な書状。
「王国広報局より──“親しみやすくて世界を変えた人”として、広報大使に任命いたします?」
「え、待って、世界変えちゃったの私!?」
『変えました。既に三度くらい』
「えっ!? 回数制なの!?」
◆ ◆ ◆
その任命に伴い、王都でスライム商会主催パレードが開催されることになった。
「祝☆ぷるぷるパレード 〜ヌルっと歩こう、商会の道〜」
(※命名:ノエル)
「……ノエル、後でちょっとだけ怒っていい?」
「えっ! センスあると思ったのに!?」
準備は進む。商会総出でお祭りムード。
・巨大スライム山車(動力:ぷにエネルギー)
・香水ミスト砲(香り:スライム・ローズ)
・ぷるぷるバルーン装飾(破裂すると潤う)
スライムたちはピカピカに磨かれ、スリィは“黄金ぷにローブ”を着て出陣。
『見た目はふざけてますが、私は真剣です』
「説得力ないよッ!!」
◆ ◆ ◆
当日、王都の目抜き通りは超満員。
行進の先頭を飾るのは──
「やっぱり私、馬車乗るんだ……!」
スライムモチーフのドレス(第3形態)を着たティアナが、**スライム装飾つきの輿**に乗って登場!
「しかもこれ……引いてるのライオネルじゃない!?」
「……頼まれた。断れなかった」
「無表情で全力筋肉してるじゃん……!」
さらに横にはノエルがスライム風マーチング衣装で太鼓を叩き、
シャルロッテが香水ミストをぶっぱなし、
セリオが前髪を整えながらファンサを飛ばす。
「なにこのカオスで完璧なパレード!? うちの商会、なんか方向性間違えてない!?」
『むしろ方向性が正しすぎて怖いレベルです』
◆ ◆ ◆
だが、パレード中盤で緊急トラブル発生!
「黄金ぷにローブが、熱を吸収しすぎて──スリィが暴走してる!?」
『ぷにゃぁああああああああ!?』
巨大化・発光・浮遊開始。
「これ、天に帰るやつじゃない!?」
スライム商会、緊急対応。
・香水ミスト冷却
・スライムバルーンで捕獲
・セリオの髪型だけ風圧で崩れる
「何はともあれ収まった……!」
観客「ぷるぷるすげえ!」
観客「今年一番の感動イベントだった!」
観客「結婚して!!(性別問わず)」
「なんで最後プロポーズの嵐になってんのよ!!」
◆ ◆ ◆
パレードは無事大成功。
スライム商会の名はさらに広まり、王都の子どもたちはこぞって「将来スライムになりたい」と語るようになった。
「……それはさすがに教育的にどうなの!?」
『ティアナ様、我々はもう文化です』
「やめて!! わたし文化になったつもりないから!!」
こうして、スライム商会は
名実ともに“ぷるぷる帝国”として王都を掌握したのであった──!
⸻
【次回予告】
シリーズもいよいよ最終局面!?
スライムの謎を追い、ティアナと仲間たちは世界の果て“スライム源泉地帯”へ旅立つ!
そこで明かされる、スリィの正体。そして──
次回、「ぷるぷるの果てで、あなたと」
──悪役令嬢とスライムの旅が、ついにひとつの結末へ。




