第10章:ぷるぷる遺跡と伝説のヌルヌル
ある日、スライム牧場の裏山にて──
「ねぇスリィ、最近地面の下からゴゴゴって音しない?」
『魔力反応が妙に強いですね。……スライム臭も混じってます』
「スライム臭って何!? うちの商品は全部無臭よ!?」
──そしてその日の午後、
スライム牧場の奥で、地面がぷるっと沈んだ。
「……ん? 今、地面が……ぷにって言わなかった?」
『確かに言いました。完全に“ぷに系”音でした』
調査隊(スリィ+ノエル+ついでにいたシャルロッテ)で地面を掘ると──
出てきたのは、光り輝く石の階段。
「おおおお……! これは……!」
『地下遺跡ですね。魔力反応、強めです』
「わあああ!! ぷるぷるな考古学きたぁぁぁ!!」
◆ ◆ ◆
というわけで、
**スライム牧場の地下に存在した“古代スライム文明の遺跡”**に、突入することとなった。
「スライムに古代文明があるっておかしくない?」
『ティアナ様の存在そのものが既に世界観を破壊しています』
「それは言わない約束でしょ!!」
◆ ◆ ◆
【遺跡内部】
・やたら滑る床(全部スライム粘膜)
・ぷるぷる浮遊する石像(スライム神らしい)
・“魔導ぷに語”で書かれた壁画(誰が読めるの)
ノエル「姉さま、ここの文字、“ぬるぬるのちから、せかいをかえる”って書いてあるッス!」
ティアナ「なんか既視感あるスローガンやめて!!」
シャルロッテ「これはスライム信仰の神殿ね……ここに眠るのは伝説の──」
「──“ぷにアルファ”よ」
背後から聞こえた声。振り向くとそこにいたのは──
「また出た!? おまえ誰!? 新キャラ!? もうキャパ限界!!」
◆ ◆ ◆
現れたのは、スライム研究機関の元上級学士を名乗る変人女性、ミスト・アーレン博士。
スライムに人生を捧げたガチ勢。
「この遺跡には“ぷにアルファ”が封印されているの。
最初に生まれたスライム。全知全能。全てのスライムの始祖──それが!」
『……私の先祖!?』
「やばいの出てきたーーーーー!!!」
◆ ◆ ◆
そして、ついに──封印が開かれた。
そこから現れたのは──
「…………でかッ」
“ぷるぷる1000倍スケール”。
“直径3メートル、揺れながら浮遊”。
“中でなにかがたまに笑ってる”。
スライム神「ぷに〜ん……」
ティアナ「無理無理無理!! これ商品にできないやつ!!」
スライム神の魔力が周囲に溢れだし、
周囲のスライムたちは進化(※ぷるぷる感が上昇)しはじめる。
『これは……ヌルヌル革命、第二段階に入ります』
「革命しないで!? せめてもっと人道的に革命して!!」
◆ ◆ ◆
──結果。
・“ぷにアルファ”はスライム第3牧場の守護神に就任
・遺跡は「ぷるぷる神殿」として観光地化
・博士はスライム研究所の顧問に就任(ついでにスリィに惚れる)
・私は新聞に「スライム文明の巫女」として掲載された(納得いかない)
ティアナ「もう……私、何者なの……?」
スリィ『ぷるぷるの導き手、です』
「そういう曖昧で意味深な肩書きやめて!!!」
こうしてティアナの“ぷるぷる人生”は、さらなる進化を遂げていくのであった──。
【次回予告】
遺跡騒動が落ち着いたのも束の間、
今度は“王都一のカリスマ美容師”がスライムコスメに目をつけて来訪!?
ティアナ、まさかのビューティバトル参戦!?
次回、「ぷるっと美しく!スライムVS美のカリスマ」
──ぷにぷにで、もっと綺麗になってみせる!




