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塔の最下層で目覚めた俺、なぜか全階層のボスたちに慕われている件

目を覚ましたのは、誰も到達したことのない『塔の最下層』。
名前も記憶も失った俺を出迎えたのは、銀髪紅眼の美しい少女と、恐るべき力を持つ階層ボスたちだった。

彼女たちは口々に俺をこう呼ぶ――『主』と。

かつてこの世界を創り、封印された『原初の王』。
塔の頂上を目指す者たちにとっては、『最悪の災厄』。
しかし、ボスたちにとっては、五百年の時を超えて帰還した『唯一無二の創造主』。

世界中が俺を恐れ、討伐軍を送り出す中、
なぜか全階層のボスたちは全力で俺を甘やかし、過剰に忠誠を誓ってくる。

「主の命令が絶対です」「撫でてください」「あの国、滅ぼしますか?」

俺の目的はただひとつ。
自分が何者なのかを知るため、この『終焉の塔』の謎を解き明かすこと。

けれど、塔の中には忠臣(?)たちの愛と執着が溢れていて、シリアスに進むはずがどこかおかしい。

これは、世界に封印された『創造主』が、
己の正体を探しながら、ボスたちに振り回され、
それでも最強の力で真実へと至っていく物語。

――『主』って何だよ。
俺はただ、目を覚ましただけなんだが?
プロローグ
2025/05/17 23:35
第1話 目覚め
2025/05/19 14:52
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