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PARTNER  作者: 新山信仁
6/13

第6話 母親

久々の投稿・・・誰か評価してくれ~!w

ある日、学校は終わって、結衣は隼人と小学校・中学校からずっと一緒の学校という加奈と下校していた。


「加奈ちゃんって、隼人くんとどういう関係なの?」


結衣が訊いた。

前々から疑問に思っていたらしい。


「友達よ。でも一時期付き合ってたんだけどね」

「えっ、そうなの?」


あの人気俳優と付き合ってたと聞いて驚いている。


「でもね、1ヶ月くらいで別れちゃったわ。「お前は彼女って感じでは接しられない。友達に戻ってほしい」って言われてね」

「へぇ・・・」


隼人は加奈を“彼女”ではなく“友達”としてのほうが接しやすいらしい。

それが理由で別れた。


2人が付き合っていたのは中2の頃。

つまり、まだ隼人はデビューしていない頃だった。


「そんなことよりさ、隼人のことどう思ってんの?」


加奈は「好きなの?」と言わんばかりに訊いてきた。


「別に・・・普通にかっこいいと思うし、一緒に話してて楽しいよ」


どうやら、好きではない模様。

好き、というより友達という感じだ。


そのまま結衣の家の前まで来た。

去って行こうとした結衣だが加奈は止めた。


「あ、結衣、隼人には絶対に母親のこと訊いちゃダメよ。あいつ小さいときに母親なくしてるから」

「・・・そうなんだ。わかった」


加奈は別れ際に注意した。

隼人は3歳の時に交通事故で母親を亡くしている。

結構なお母さんっ子。

葬式から2週間ほどはほとんど口を利けなかった。


結衣と加奈は「じゃあね」と言って別れた。




翌日。

結衣は隼人をこっそりと誰にも見つからず連れて行った。

話したいことがあるという。


「隼人くんって・・・お母さん亡くしてるんだね・・・」

その言葉を聞いた途端、隼人の表情が曇った。


「・・・そうだよ。3歳の時にな」

「あたしも・・・5歳でお母さん死んでる」


そう。結衣も5歳の時に交通事故で母を亡くしていた。


「そうなのか」


隼人は先ほどまで元気だったのに、母の話になってから一気に元気が無くなった。


結衣が話したいことは自分の母も他界しているということだけではなかった・・・。

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