第4話 撮影
「隼人君、ドラマの依頼来たよ」
隼人にとって、初主演のドラマの依頼が来たとマネージャーから伝えられた。
マネージャーとは、尾花康隆という者だ。
金髪でやや長髪。イケメンでもブサイクでもない顔で身長は高く、185センチもある。外見だけ見れば、付き合いたいという女性は少なくないだろう。
「康隆くん、俺今乗り気じゃないんだけどさ……」
隼人が低テンションで話した。
「えぇっ! 今からCMの撮影なのにどうするの!」
康隆はどうしてもというように元気を出してもらおうと必死だ。
結局、CMの撮影現場に来た。
撮影現場に着くや否や、隼人がさっきとは別人のようなテンションになっていた。
「よろしくお願いしま~す!」
「…忘れてた。いつもこうなんだよな…」
そう、隼人はいつも仕事現場に来ると上機嫌になるのだ。
「おっ、CM王子来たね~」
隼人は世間で『CM王子』という愛称で呼ばれている。
元々CMからデビューして、そこから問い合わせが殺到。そして有名になって今に至る。
最近ではドラマにも脇役として出演し始めた。演技がとてもうまくて、名脇役という称号もついた。
そして何事もなく、無事に撮影は終了した。
「これでまた学校で騒がれるでしょ」
康隆に言われた。
「ドラマなんかのほうがもっと騒がれるよ」
これくらいで大騒ぎするほど子供ではないと隼人は踏んでいた。
ハリーポッター読んで勉強しますた(`・ω・´)