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PARTNER  作者: 新山信仁
13/13

第12話 隼人の人気は異常

久々です。

これからは1000文字以上を目標に頑張ります。

6月下旬。

とある倉庫内。

「兄貴……マジかよ……」

前日、隼人がある男に捕まっていた女性を助けた。

その男女は夫婦で、男のは「妻が浮気している」と勘違いして妻にナイフを突き付けていた。

「神山隼人……次のターゲットはこいつだ」





「よう、上原」

学校で結衣に話し掛ける隼人。

「あ、隼人くん。おはよ」

「昨日の男は逮捕されたらしいぞ。例の殺人事件の犯人だったとか……」

隼人が捕まえた男は6月から相次いでいた殺人事件の犯人だったのだ。

「ホントに? じゃあ隼人くん大手柄だね」

結衣はかわいい顔でにこっと笑って言う。

回りの男子はその笑顔を見てデレッとした表情になった。

「俺はそういうのあんま気にしねーけどな。メリットがあろうが、なかろうが俺はあういう場面では動くよ」

その台詞を聞いていた教室の女子がドキッとした。

そう、2人は美男美女。

異性からも同性からもモテるのだ。




翌日。

加奈か8時20分に学校かとの教室に着いた。

「な、なによこれ……」

教室の光景をみて思わず驚いた。

なにせ隼人が椅子に座っていて、その前に女子の行列があった。

「ねぇ、なんなの? これ」

近くにいた男子に聞いた。

「神山と話したいからって並んでるんだってよ。いいよな……あいつはモテてさ」

「あいつほどモテるのは大変よ。人気くらいがちょうどいいのよ」




その日の昼。

食堂で大典の彼女と加奈が食事を取っていた。

そこに偶然、隼人が通り掛かった。

「あ、隼人くん隼人くん、一緒に食べようよ!」

大典の彼女に誘われた。

「ん、いいけど」


「ちょっと、朝のあれなんなの?」

加奈が朝隼人の前に女子の行列が出来ていたのはなんなのか聞いた。

「なんか俺と話したいからってみんな並んでたんだ。結構楽しかったよ。ホストみたいでさ」

少し笑い気味に言った。

ちなみにこの学校、黒京高等学校は主に金持ちの生徒が集まる金持ち学校。

だから食堂でも高級レストランであるようなメニューばかりある。

そのため、結衣には到底食堂のものなど頼めないので毎日弁当を持参する。


「あっ、神山くんよ」

遠くから女子の声がした。

隼人のいる方向を指差している。

今隼人のことを指差したのは高等部3年生の春日千春かすがちはる

如何にも明るいお嬢様という雰囲気が漂っている。

「庶民で特待生の方がいらっしゃるんですって? どこにいるのかしら」

春日が隼人に話し掛けた。

「春日さんどうも。上原なら……どこだろう。わかりません。すみません」

「いいわよ。行きましょ」

春日は去って行った。


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