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PARTNER  作者: 新山信仁
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第11話 帰り道の出来事

今回から1話1話を長くします^^;

あとサブタイトルも深く考えます

「お兄ちゃん知ってる? この頃、発砲事件がここらへんでよく起きてるらしいよ」


梓が兄の隼人に話しかけた。

6月に入ってから、発砲事件や、暴力事件が相次いでいるという。


「へぇ。犯人は?」

「そんなのわかんないよ。でも1人じゃなくて何人かいるんだってー」

物騒な事件が起きている。

気をつけないといけないだろう。





6月下旬。

学校も6時限目まで終わり、隼人は部活に入ってないので家に帰っていた。

いつもなら康隆が車で迎えに来るのだが、今日は来ない。

仕方ないから隼人は歩いて帰ることにした。

結衣が1人で前を歩いていたので声をかけた。


「上原~」

すると、すぐに結衣は振り向いた。

「隼人くん。今日は車じゃないの?」

「あぁ、迎えが来なくてな。仕事もないし歩いて帰ることにしたよ」



帰り道の方向が一緒なので、いつの間にか2人は一緒に下校していた。

歩き始めて15分ほど経つといつもなら人通りの多い道に出た。

だが今日は人通りは少ないどころか、1人といない。

その道には隼人と結衣しかいない。

「おかしいな……いつもならもっと人が……」

2人はいやな予感しかしていない。


「誰も近寄るんじゃねぇ!」

どこかから声がした。

「隼人くん、あっちからだよ!」

「行ってみよう!」

2人は声のした方向へ向かった。


2人の向かった先には人が円を作るように集まっていた。

その円の中で1人の男が女性を人質に取っていた。

男はナイフを持っていて、ナイフを女性に突きつけている。

「ちょっと待っててくれ。先行っててもいいけど」

「えっ?駄目だよ。危ないもん」

別に付きあってもない

同じクラスの席が隣同士の男女だが、普通に「はい、行ってらっしゃい」と行かせるわけがない。

「大丈夫。俺、合気道と空手やってたから」

そう言い残し、鞄を置いて隼人は円の中に入って行った。


「……あの、もうやめませんか? なにがあったのか知りませんけど」

「あぁ? なんだてめぇ……」

相手の男はキレてきた。

「俺? まぁ、この中にも俺のこと見たことある人は結構いる。って感じかな」

相手の顔色が変わってきて、隼人は薄々やばいと感じ始めている。

「フン、まぁいい。こいつはなぁ、浮気しやがったんだよ!」

女性は男の妻で、その妻が浮気をしていて、それでナイフを向けているわけだ。

浮気程度でこんなことする男は相当馬鹿らしい。

「ハァ……くだらねぇ」

「ンだと……! この…―――」


隼人は馬鹿馬鹿しくなって挑発したその時、

男がナイフをこっちに向け、走ってきた。

相手に合わせて隼人は相手の腕を持つ。

そして瞬時に背負い投げを魅せた。

相手は背が地面に着き、ある程度のダメージは受けたが、立ち上がりまた向かってくる。

「あああああ!」

冷静さを失っている。

隼人は合気道の技、相手の腕を返して手首と肘と肩を極めて倒す、一教をかけた。


丁度、捕まえたところに警察が駆けつけた。

「あ、ありがとうございます。迷惑をかけてすみません」

申し訳なさそうに謝られた。

「いえいえ、あなたを助けたのも俺の判断だし、謝られたら困ります」

「そうですか……」

「えぇ、それじゃ」

あとは警察に任せて、結衣のところに向かった。



「隼人くんすごかったよ。強いんだね」

「だから大丈夫って言ったろ」

結衣は隼人に鞄を手渡した。

2人は歩きながら話した。

「どうしてさっき助けたの?」

疑問をぶつける結衣。

あの状況で助けに入るのは相当度胸がいる。

「あんなの見過ごすわけにはいかないよ。少なくとも俺はあーゆーのに遭遇したら助ける」

結衣は自然と笑顔になった。






翌日。

前日、隼人が女性を人質にとっていた男性を捕まえたことがテレビでニュースになった。

そのことも含めた取材も受けることになった。



「隼人く~ん、昨日はすごかったね~」

毎度の如く、隼人は朝ギリギリの時間に教室についた。

教室のドアを開けたら1人の女子が話しかけてきた。

隼人はこの女子の名前が出てこない…というか顔も始めてみる気がする。

「あ、えっと……」

その時、後ろから頭を鞄で叩かれた。

「バカ、俺の彼女だ」

大典だいすけ……あ、お前の言ってた子ってこの子かー」

以前、大典に彼女ができたことを教えられていた。

その彼女が目の前にいる女子。

彼女の容姿はセミショートの黒めの茶髪に大きく、くりくりした目。身長はやや小さめ。大体の人は『かわいい』と思うような見た目だ。

「あ、大くんおはよ~」

「ああ、おはよう」

あいさつを笑顔でされ、大典もさわやかな笑顔で返す。

「ん、それで、昨日見てたの?」

話がそれていたので戻す隼人。

「あっ、そうそう。あのとき私もあそこ居たんだよ~。かっこよかった~」

「おいおい、浮気か?」

前日隼人が女性を助けたことを思い出している彼女に、大典は少し笑い気味に言った。


大典久々登場。

大典の彼女登場。

名前まだ伏せててすいません^^;

この回は力入れたかったんで、更新遅れました。すいません。

んで、変な終わりかた(?)すいませんw

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