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PARTNER  作者: 新山信仁
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番外編part1 上原結衣

番外編part1です。

主役は結衣です。

あたしは上原結衣。

5歳のときにお母さんが死んじゃった。

その時、死に際に「いっぱい勉強して偉くなりなさい」って言われたの。

だからあたしは寝る間も惜しんで勉強した。

そして高校受験で北海道で一番頭がいいといわれる高校に特待生として受かった。


あたしの家はもともと貧乏で、親は共働き。

だからお母さんが死んで、うちは一気に貧乏になった。



高校入学から1週間が経って、お父さんから知らせが入る。

「せっかく高校受かって申し訳ないが……転勤することになった」

せっかく勉強頑張って高校受かったのに、転勤なんて……―――。

でもしょうがない。

そう心に言い聞かせて、自分を納得させた。




4月13日。

明日は引っ越し。

その場所は東京。

東京の黒京高等学校という高校に転校する。

黒京はあたしが受験したところには及ばないけど、学力は東京の高校の5位以内には入るらしい。


「結衣……また絶対逢おうね……」

中学の時から仲の良かった親友を合わせて5人の友達とお別れ会。

あたしのために泣いてくれた。

「じゃあね……」

友達に別れを告げ、お父さんと東京へ。



4月15日に黒京高校へ初めて登校する。


登校中、ふと気がついた。

「あっ! やっぱり……!」

筆記用具一式家に忘れてきた。

どうしよう……まだ今なら間に合うかも……。

初日から

「シャーペン忘れたから貸して」

なんてとても言えないよ……。


あたしは走って家に戻った。

その途中だった。

十字の曲がり角をまっすぐ走り進むと、その曲がり角の真ん中で誰かにぶつかった。


「ご、ごめんなさい!」

「大丈夫です。そっちは大丈夫ですか?」


あれ? この人……どこかで見たことあるような……。

……はっ、こんなことしてる場合じゃない!


「大丈夫です。じゃあ急いでるんで行きますね」

急がないと……。




急いだ結果ギリギリ間に合った。

疲れてる中、転入してきたので自己紹介を行った。

まぁ、名前言うくらいだけど……。



「…上原結衣です。よろしくお願いします」

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