第10話 退院
サブタイトルがイマイチ「良いサブタイトル」にならない^^;
そこらへん成長せねば笑
隼人が貧血で倒れた日の翌日。
新聞の片端にそのことが取り上げられた。
テレビでもニュースになっている。
病院で入院している隼人。
朝起きたら妹の梓がいた。
「あ、お兄ちゃん。おはよ~」
満面の笑みであいさつ。
昨日見舞いに来て、その日は隼人の病室(個室)で寝た。
「あぁ、おはよう……ってあれ? お前学校は?」
もう授業が始まる頃の9時だ。
「も~、創立記念で休みって言ってたでしょー」
梓の中学は創立記念日として休み。
だから先日、病院で寝たのだ。
4日後。
予定通り隼人は退院した。
翌日からは仕事に復帰し、学校へも行った。
季節は夏へ。
6月某日。
朝学活が始まる直前に隼人が教室へ着いた。
「隼人、遅いわよ~。もうちょっと早く来なさいよ」
結衣と話していた加奈が注意した。
「朝は苦手なんだよ。知ってるだろ」
隼人は家を出るギリギリに起きて、支度をすますと朝食は食べずに車で登校する。
そして朝食は車で食べる。
以前(1話参照)、徒歩で登校していたが、それは隼人が「電車に乗りたい」と言ったのでその日は車ではなく電車で登校したのだ。
「あ、前から気になってたんだけどさ、上原中間何点だった?」
隼人は「受けるのは期末だけでもいい」と学校側から許可をもらっているので中間テストは受けていない。
そのため、隼人は特待生である結衣の点数を知らない。
「484点だよー。隼人くん受けてないから首席~」
笑顔で答えた。
「へぇ。期末ではそれ越してやるよ」
宣言した隼人。
宣言通りなるか?