1/4
序
音が聞こえる。
昔聞いた音が、懐かしい音が。単音が少しの間隔を空けて、断続的に。
繋がりそうで繋がらない。一つの線にならない。思い出しそうで、思い出せない。“それ”とはなんだろう。忘れるはずもなかった“あれ”。
響く音はとても甘美で、苦痛で、でも終わってほしくない。
これは拷問なのだろうか、それとも――。
音がささやかな思考さえも奪い去っていく。
長い間ここにいる気がする。何時からいるのかも分からない。
――これが救いならば、永遠に終わらないでくれ――。
音が聞こえる。
昔聞いた音が、懐かしい音が。単音が少しの間隔を空けて、断続的に。
繋がりそうで繋がらない。一つの線にならない。思い出しそうで、思い出せない。“それ”とはなんだろう。忘れるはずもなかった“あれ”。
響く音はとても甘美で、苦痛で、でも終わってほしくない。
これは拷問なのだろうか、それとも――。
音がささやかな思考さえも奪い去っていく。
長い間ここにいる気がする。何時からいるのかも分からない。
――これが救いならば、永遠に終わらないでくれ――。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。