プロローグ
新連載を開始しました!
少し不思議な新感覚ハーレムラブコメです!
WEB連載ならではのちょっとしたしかけもしているのでお楽しみに!
いまのところは不定期になる可能性が高いですが、ご好評頂ければ連載ペースの調整も考えますので、ブックマーク&高評価での応援を頂けると嬉しいです!
【1泊7日の許嫁達】
■ プロローグ ■
大好きだったばあちゃんの葬儀が終わった翌日。
僕はその遺言に従って、郊外にある2階建ての小さなアパートへとやってきていた。
大きさの割に、下手な高級マンションよりも作りは立派で、オートロックも完備である。
入口に立っている大きな桜の木は、すっかり緑の葉一色になっている。
問題は『このアパートにある7つの部屋を、曜日ごとに泊まり歩かなければならない』ということだ。
僕の荷物は高校の制服と、ちょっとした日曜品、そして趣味の絵を描く道具だけ。
教科書や私服などの少ない私物は、倉庫に送付済みらしい。
元いた家は売り払われ、父は長期の海外赴任だ。母は既に亡くなっている。
ばあちゃんの遺言状に添えられた手紙にはこうある――
私のかわいい蹴翔へ
知っての通り、息子の育て方は間違ったけれど、お前は良い子に育ってくれたね。
大人になるまで見守ることができないのを許しておくれ。
代わりお前を慕う7人の娘達を、『メゾン・ラ・スメン』に集めておいた。
クセは強いがよい子達だ。
お前の『事情』を話したら、快く協力してくれるそうだよ。
これから高校卒業までの間、彼女達7人はお前の許嫁になる。
ただし条件が3つある。
一つは、曜日替わりで7人の部屋に止まること。
もう一つは、高校を卒業するまでに、結婚相手を一人に絞ること。
最後に、卒業までは何があっても、このアパートを出ないこと。
これでお前の女性恐怖症が治ってくれることを祈ってるよ。
あぁ……ひ孫の顔が見たかったねえ。
追伸
彼女達を頼んだよ。
以上、とんでもないことが書かれていた。
い、許嫁……?
いっそ逃げ出したいくらいだけど、行くところも、お金もない。
何より、ばあちゃんの遺言を無視するなんて僕には絶対できないのだ。
できないのだけど……どうしようこれ……。
ここまでお読み頂きありがとうございます。
続きもお楽しみに!
今日はもう少し更新予定です。
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