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つまらない始まり方

―つまらない

「犯人は…あなたです！」

「な、なに！？キミは今ここに来たばかりだろう！？」

「なんで関係のないキミがこの事件についてわかるんだ！？」

「そもそもあなた誰なのよ！」

―つまらない、つまらない

「なぜ僕が分かるのかって？それは見(・)た(・)か(・)ら(・)ですよ」

―つまらない、つまらない、つまらない

「は…はぁ！？」

「何を見たって言うのよ！」

「そ、そうだ！なんで僕が犯人なんだ！」

―つまらないつまらないつまらないつまらない

「何を見たかって…？あなたが犯人だという証拠を見たんですよ！大久保さん！」

「そ、そんなものがこの世に存在するはずないじゃないか！だった僕はやってないんだから！」

―つまらないつまらないつまらないつまらないつまらない

「これを見ても同じことが言えますか？大久保さん」

「そ、それは！」

「あなたは井下さんに脅されていた。そしてその脅迫に耐えきれなくなって井下さんを殺害したんだ！」

「あ、あいつが悪いんだ！あいつに勧められて借金までしてあれを買ったのに、あれが違法なものなんて！全部あいつが悪いんだ！」

―つまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらない

「ほんと…つまらなねぇな」

「事件の犯人がわかっちまう能力なんて。だったかしら？」

「っ…！お前っ…！」

「あら？これはあなたが望んだことなのよ？それで私を責めるなんて筋違いじゃないかしら？」

「くっ…お前よくそんなくっさい台詞吐けるな…！」

「脳内で変な厨二感出してる探偵気取りのクソガキに言われたくないわよ」

「そっちこそサイコパス科学者っぽい謎の女感を精いっぱい出そうとしてるのは伝わるけどだいぶキツいぞそれ」

「ふん…いいわ、勝手になさい」

「そうかい」

（なんて言ったけど、実際こいつがいないとストーリーは進まないわけで…やっぱり探偵を続けなきゃいけないのか…トホホ…）

「…！」

「なんだ今の悲鳴は！」

「行くぞ！上條！」

「ええ！」

最近推理小説にハマっているので書き始めたんですが、長くは続かないと思います。

いや、続かせたいですが私の頭が冴えていないので。