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いやなんで?

初めての作品となります!

たのしんで頂けたら幸いです!


いつも通りの帰り道。


スマホを触りながら道の端を一人歩いていた。


変哲のない、普段通りの一日だったと思う。

お気に入りの漫画が更新された通知音が鳴って我慢できずに見てしまったのはいけないことだったけれど・・・。


歩きスマホなんてするもんじゃないなって今になって後悔する。

そしたら私はまだ生きていたかもしれない。


指先が冷たくなっていく。対して腹部は焼けるように熱くて生暖かい。


あぁ、死ぬんだな。

こんな痛い死にかた、やだったなぁ。


・・・・・・・・・怖いなぁ。


滲む視界。瞼がどんどん落ちてくる。


スマホなんて見なきゃよかった。

そんなことしなければ、歩いてくる不審者に、通り魔に気づけたのかもしれない。

こんな早く、17歳で死ぬとか。最悪。まだ読み終わってない漫画あるのに。家族とも会えなくなるじゃん。恋だって・・まだ、したこと・・・・・・無い・・・・の、に・・・


ぼやけた視界は私の意思なく閉じて、暗転する。


もう二度と意識は戻らない・・・・・・











と思っていました。




そして皆さま。


―――突然ですが、


私はゲームの世界に転生したようです。




―――――・・・・


遡ること一時間前・・・・・



金の強弱のつけられた滑らかな線に、細やかな白銀の線で描かれた何匹もの蝶。紫にも赤にも煌めく細かな鱗粉を尾に引きながら中心に集まっていく。それらが集まる先には、暗い闇にきらめく星々を纏いながら圧倒的な存在感で淡く光る満月が描かれていた――――。


とまぁ、呑気に観察しちゃうくらいすごい天井が覚醒したばかりの視界に飛び込んでくるものだから思わず解説をしてしまったのは致し方ない。


そして、私よ。


生きてたね。

おめでとう。



あの通り魔に刺されて死ぬのを覚悟して目が覚めたら絢爛華麗なこの天井が目に飛び込んできたわけですっかり頭から抜けていたがここはどこ?私は誰?

というのは半分嘘で、私の名前は白樺(しらかば)莉紗(りさ)。性別は女で家族は四人。

極平凡な一般家庭に生まれたけど、通り魔に殺された可哀そうな子だ。


そして、ここがどこか分からないってのは本当です。えー、ちなみになんで生きてるのかも分からないからさらに困っています。

体はだるいし、頭には鈍痛があって痛いし。


首をめぐらしてみても白いばかりで周りの様子が分からない。

よーーく見ればうっすらとソファのような何かが見えるが、ほとんどは天蓋から垂れ下がる薄いレースカーテンによって遮られて見えずらい。

とりあえず、この高級ホテルのようなふかふか触感からどこかのベッドに寝かされていることは分かった。


「・・・ほんとに、ここどこ・・・」


女の子の子供の声が聞こえた。


まさか、私以外にも誰かいるのだろうか。


「ん?・・・・・え?」


ただし、それは自分のすぐ近くというか、それは、私から発せられている気がする。


「ええ?なに、この声?」


可愛らしい声は、私が発しようとした言葉と同じであり、頭の痛さに額を抑えた手は、子どものように小さかった。


「・・・・・・」


驚きすぎて声も出ない。


ペタペタ。


「・・・・・・・・」


お胸がない。

色んな意味でショック。


どうやら子どもになってしまったようです。


いやなんで?


―――・・・


ショックから立ち直った少しだけ立ち直った私はとりあえず状況を確認することに決めた。

動き回れば何かわかるかもと、体を起こせば頭がクラクラガンガンして痛い。


これは、あれだ。

高温の熱を出したときに似てる。


「お嬢様、失礼いたします。」


女性の声が聞こえた。

もちろん聞いたことのある声ではな・・な・・・・く?

ん?、いや、なんか聞いたことはある。

私が知っている声ではないけど、耳によく馴染んでいる声。


「!!お嬢様、お目覚めになられて・・・・」

「え、あ、はい・・・」


え?お嬢様?


始めまして。

菓子尾空深かしおそらみと申します。

初めての処女作なので至らないところがあると思いますが、どうぞこの作品が完結するまでよろしくお願いします!

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