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~異世界で輪廻転生~  作者: ぽん太
第一章~成長そして旅立ち~
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赤ん坊に

やぱり書くの難しいですね。

 

 あれ……真っ暗だ。この家ってこんなに暗かったっけ?

 

  てか、どこだここは?記憶があやふやだ。しかも静かすぎる。都心から少し離れてるとはいえ、それでも電車の音くらい聞こえるだろ。


 なのに、何も聞こえない。何も見えない。頭もうまく働かない。いったいなんなんだ?病気にでもなったか?

 

  えっと、たしかおれは……


 未だに働かない頭で少しずつ記憶を整理していく。頭にモヤがかかったようになっているが、必死に記憶をたどる。



 昨日はたしか、いつも通り別に好きでもないそれでもちょっと時給のいい仕事に行った。それから上司に嫌味を言われながらも仕事をしてたけど無駄に仕事増やされて、そのせいで帰りが遅くなってイライラしたから友達数人を誘って飲みに行ったんだった。飲みに行って愚痴を吐きまくって、時間も時間だからそろそろお開きにしようって居酒屋の前で別れたまでは覚えてる。


  あれ、そのあと家帰ったか、おれ?てか帰ってる途中で寝たのか?


  ん……んー?


  そのあとが思い出せない。どういうことだ?帰ったのかも寝てしまったのかも、そもそもここがどこなのかすら分からない。目も開かないし音も聞こえない。ほんとどういう状況なんだよ。だめだ、どうやっても思い出せない。


 そうやって考えてるとき自分の体に何か柔らかいものが触れた。


(これは、タオルか何かで拭かれてるのか?)


 ふわふわとした感触を感じていたら、さっきまでは聞こえなかった声が聞こえてきた。


「この子全然泣かないけど大丈夫なのかしら?」


 泣かない?どういうことだ?しかも声が聞こえたぞ。それなら目も!


  そう思い、恐る恐る目を開けた。うっすら目を開けるがさっきまで暗かったせいで光に目をやられてしまった。


(眩しっ!うちの近所とかこんなに明るかったか?)


 少し戸惑いながらも、もう一度目を開けた。すると、そこに居たのはよくドラマなどで見る助産師の姿だった。


「奥様! 殿下が目を開けられましたよ!」


 えっと、まさかだけど。そんなまさかな、ハハ、ラノベの読みすぎだろ、おれは。現実世界でそんなこと起こるわけないんだからさ。そう思い周りを少し見回す。目に映るのは助産師みたいな人、おれを抱き上げている女の人。


 結論は……

 


 うん、これってやっぱ。赤ん坊になってる!?いやいやおかしいだろ?どういう状況?まったく意味わからないんだけど……


 

「おぎゃー! おぎゃー!!」


(嘘だろー! って言った言葉が泣きじゃくりになった!?)


 え?まじで赤ん坊になってんじゃん。おかしくない、昨日まで仕事に追われ上司に嫌味を言われ金もなく趣味に費やす時間すらなかったのに。目が覚めたらラノベ展開とか怪しすぎるだろ!まだ夢オチって言われたほうがしっくりくるぞ?


 てか赤ん坊なら目が見えたりここまで声が聞こえたりするのはなんでだ?たしか、生後六ヶ月とかしないと安定しないんじゃんかったっけ?え……ほんとに何がどうなってるの?


 だれか詳しいことを教えてください!!


「奥様! やっと泣いて下さりましたよ!!」


 おれの心とは裏腹に助産師っぽい人がそんなことを言っている。あんたらからすれば歓声ものなんだろうな。赤ん坊が生まれて泣いたんだもん。きっと、泣かない赤ん坊を見て心配してたことだろう。だけどさ、だけどね。おれはそんな人たちに言いたいことがあるんだ。


 そんなこと言ってる場合かーーーーー!!!


 まあその言葉も全部、泣き声にしか変換されないんだけど。ほんと、いったい何が起こってるのやら……


 はぁ、悲しい。

読んでいただきありがとうございます。

加筆修正をいたしました。

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