ドキドキスライム退治!
スライム退治するんだって。
「本当に創造主なのか貴様」
「そうだ。たからな、お前のスリーサイズも分かっている」
俺がそう言ったところ、ジュリアは胸を隠した。さっさとパンツも履いたほうがいい。
「着替えたぞ」
ジュリアは服を着直した。俺のデザインした服は、着脱するには難しいデザインだ。しかし慣れているのか、ジュリアはさっさと着た。
「パンツ、白か」
「何だ貴様」
ジュリアのスカートから白いレースのパンツがはみ出ていた。闘うには少し短すぎるスカートだ。闘うシーンではつまり毎回見える状態だ。
「他のやつのデザインはどうなってるんだろうな」
「やはり貴様変態か」
「いや?」
変態ではない筈だ。
そこを、スライムが横切った。
「とりゃー!」
青いロングヘアーの幼稚園くらいの美少女がスライムに剣を振りかざした。短すぎるスカートからピンクのクマちゃんパンツが丸見えだが、お構いなしにスライムと格闘した。スライムはすぐに破裂した。
「大丈夫でしゅか?」
「え、うん」
「あたしはリルルと言いましゅ」
こんな幼いやつも魔物退治するのか?
でも、リルルなんてキャラクターいたっけな。俺が作ったキャラクターにはいなかった筈では?
「リルル」
振り返ると、これまたデカい胸の女性がいた。
メリルだ。
「おかあちゃま」
おかあちゃま!?いつ子供を生んだんだ!独身キャラクターな筈だぞ。
「あら、あなたは鈴木太郎様!」
「あれ、俺のこと知ってる?」
「この世界を作ったひとでちょ?」
リルルが言った。そうだ。俺は創造主なのだ。
「良かった。魔王を倒してくれないかしら」
「そしたらあたしがお嫁さんになりましゅ」
「マジで?」
「くっ……」
突然の告白に悔しそうなジュリア。
「リルルは私のものかと……」
そっちかよ!俺は少し引いたが、まあ、百合展開もまたよしだ。
「何て顔してるんだよ」
「いや、何でもない」
ジュリアが俺を睨み付けた。
「今日からお前はライバルだ!」
「まじで?」
疲れた。