二年越しの解答
本日二話目!
幽霊。
今では世界中で有名になっている日本古来からの現象だ。
有名なのをあげれば、ラップ音やオーブ、死んだ人が目の前に現れるなどが挙げられる。
それを知った時、俺は彼女がもう一度目の前に現れないかと望んだがーー
「ねぇねぇ、ちゃんと聞いてる?」
まさか、二年以上経ってそれが叶うとは思わなかった。
今目の前にいるこの彼女は、間違いなく初恋の相手だった坂本貴音だ。
「ああ、聞いてるよ」
「ほんと?じゃあ、続けるね」
彼女はどうやらあの日死んでいこう、こうして彷徨っているらしい。そうして、つい先日に俺の事を見つけたらしく、日頃を見て今日干渉してきたようだった。
「私が死んだのはさ、実は自殺じゃないんだよね」
「…え?」
彼女はポツリと呟いた。
まるで、友達との会話中に冗談を言うかのような軽さで、彼女はそう言った。
彼女が死んだ時、学校側は自殺と公表し、生徒達もなぜか納得してしまったのだ。
だが、こうして本人の口から自殺じゃないと断定されて仕舞えば、真実が知りたくなるのは責められることではないだろう。
「じゃあ、事故?」
「ううん。違うよ」
「じゃあ、何だよ?」
「本当はもう気づいてるんでしょ?」
ああ。そうだ。気づいてる。
彼女が死んだのは事故でも自殺でもない。
だが、認めたくなかった。
ーー彼女はーー
「私はね、殺されたんだ」
どうか、見てくれた方。よろしくお願いします