王立魔法学園と冒険者ギルド Ⅲ
あれっ?ちょっと予定より長くなりそうな展開に…
王都に着くまで話しを持って行く予定が(笑)
とりあえず続きどうぞ。
中間の街で門の警備をしているグレン隊長とマチルダ、二人の門番がいた。いつも通り冒険者や商人の身分の確認と通行税を受けとり、モンスターが街道に出ればその対処をする仕事だ。
「今日も平和だなぁ~」
「おいっまじめにやれ!油断してるといざって時動けないぞ」
「わかってますよ隊長~といっても後少し少しで閉門ですけど」
「たくっ、そんな事だから、戦闘以外はからっきしのバトルマニアと呼ばれて男の一人もできないんだろうにと嘆息する」
「ムッ!あたしより弱い男なんて願い下げです。やっぱりあたしより強くて~ピンチには颯爽と現れて助けてくれるようなイケメンで…etc.」
「わかった、わかった。はぁ、全く良いから仕事しろ。ほらっ次が待ってる」
「はーい」
再度溜息を着きながら自分も手続きの手伝いをすることにした。そんな中手続きを待っている冒険者の一人が聞き慣れない音を聞いて振り替えると青い物体が砂煙をあげながら向かって来ており、周囲に呼びかける。
「っ!モンスターだ!」
その言葉に門番を始め、周囲が慌ただしくなる。闘えないものが門に押し寄せ、闘える門番と冒険者が戦闘態勢を整えている処にあっという間に近づいて、目前で傾き側面を見せながら減速し止まった。
「おいっ人が乗ってるぞ」
「ほっほんとだ!てことは乗り物!?」
「ハルくん予想以上に注目浴びてるよ~(笑)」
「そうだなー!あっここ最後列?」
「あっはいそう…です」
いきなり声をかけられた商人が呆気にとらわれながら答える。
「だってさマリアちょっと時間かかる見たいだし何か食べながら待つか」
「確かにちょっと疲れたしねっ」
周囲が乗り物らしき物から降りて来た二人組を見て、言葉を無くくす。二人ともこの世の者とは思えない美少年と美少女なのだから無理もない。男女問わず見惚れ、嫉妬さえ許さないその美貌に羨望の眼差しを向ける。そんな周囲を無視して何事もなかったようにバイクを異空間にしまいかわりに椅子椅子とテーブルを出し続いてお茶菓子をだして寛ぎ始めて、桃色の空間を作り談笑し始める。しばらくして周りがこちらを見たまま動かないのに気づいて。
「ん?御構い無く、先に進んでください」
「「「「「いやいや無理だから」」」」」
そこで我に帰った周囲と隊長が代表として、マチルダを連れて前に出る。その顔が盛大にひきつっているが。
「すまんが私はこの街の衛兵をまとめているグレン隊長だ。ちょっと聞きたいんだがと言って周りを見て、詰所に来てくれないか。ここだと騒ぎ…にはもうなっているから落ち着いて話しがしたい。さっきの乗り物とかの、どうだろうか?」
「ん~良いぞ」
「すまないな。ついて来てくれこっちだ、マチルダ!かわりの者を呼んでお前も来てくれ」
「えっ!わたしも?」
グレンはこの二人が明らかに一般人でないことに気づいていた。見た目隙だらけで、何処にでもいる少年少女に見えるのだが敵対してはいけないと長年の経験が警笛をならしているのだ。
詰所に入り進められるがまま席に着き、紅茶を入れてくれた隊員が出て言った後、隊長は彼に質問をした。
曰く辺境の出身で年は二人とも10才わずか1日で来たこと、曰く王都の学園に入学するため、この街には一泊して朝のうちに王都に向けて出て行く予定で寄ったそうだ。
「なるほど、それと、これに手を乗せてくれ」
「これは?」
「過去に犯罪を犯した者を教えてくれるアイテムだ」
「へえ、嘘発見器見たいな感じか!?」
「嘘はっけ…何?」
「嫌っ何でもない」
その占い師が使うような玉に触れたが、俺もマリアも問題はなかった。その上始めてバイクを1日中運転していた疲れで眠くなって来ていた。マリアは俺の後ろにしがみつき寝ていたりして、そこまで疲れた訳ではなさそうだったので後をマリアに任せることにした。
「ふふっ任されたは、それで隊長さん後は何ですか宿も探さなきゃならないのですけど?」
「そのようだね、聞きたいのはあの乗り物と収納袋もない手ぶらなのに何処にしまっているんだい?」
「やっぱ聞いて来ますよねぇ~、まあバイクは彼が創った物で動力はしん…魔力で限界はあるけど込めれば込めるほど速くなりますね、んで手ぶらなのは魔力で創った別空間に物をしまっているからですね。ほらっこんなふうに」といって先ほど街道で食べていたサンドイッチと飲み物がテーブルに出て来る。
その光景に唖然とする二人にマリアは苦笑しながら美味しいですよと進める。
「「いやいや今詠唱もなく使いましたよね」」
確かに街道の時も使っていて見ていたのだがバイクと言う乗り物や、二人の容姿に周りを気にせずに桃色空間を作り出し足りしていたので忘れていたのだ。無詠唱ができる者は存分するが、それは宮廷魔法使いと一部の高ランク冒険者のみであり、こんな年端もいかない子供が使えること自体前例がないのである。
「あっほんと美味しいですね、手作りですか?」
「おいっマチルダ何和んでんだ!」
「だって、私難しい話しわかんないし。あっこの飲み物も美味しい。ほらっ隊長も食べて見てくださいよ」
「あっああ、んっ温かい?ハムッ、うまい!まるで出来立てのような」
「出来立てですよ!異空間の中は時間を止めてますから」
「なるほどそれで………すまんがもう一回さっきの言葉を言ってくれるか?」
「出来立てで時間を止めてある?」
「時間を止めるだと!?因みに容量はどうなっているんだ?」
「容量は…この街くらいかな?」
それを聞いた隊長は、私の手に負えない。マチルダに二人の仮通行証の発行を頼み。宿はこちらで手配するからそこを使って、朝には迎えの者をやるのでまた来て欲しいと言うので了承した。
剣と魔法のファンタジーの世界感がごちゃ混ぜに成りそうな予感が…えっすでに手遅れ?
なら開き直って突っ走る(;・ω・)応援よろしくお願いします。