第68話 マイホーム
ランド達がギルドを出て行った直後、ユウト達はジェイクの待つ部屋に通された。
「話は聞いてるぜ。無事で何よりだ」
ジェイクはユウトとギルツの顔を見ると、ホッとしたように頬を緩めた。
言葉通り、ジェイクは今回ユウト達がヴァルドに襲われたことを知っている。ヴァルドが魔物を操っていたこともあり、先に王都に戻っていたセインがギルドにも知らせておくべきだと、ジェイクと情報の共有を済ませていた。
「えぇ、何とか」
「で、そっちがお前の?」
「家族ですよ」
ジェイクがユウトの後ろに視線を向けると、エリス達が順に挨拶する。
それに対して一人一人きちんと答えていたジェイクが、サーシャの番になって目を瞠った。
「――あんたは……」
「ギルド長……?」
「あ、いや。何でもない」
ユウトに声をかけられて我に返ったジェイクが首を振る。
――今、院長先生を見て驚いたよな……? 知り合いとか……?
サーシャが昔王都でシスターをやっていたことは聞いている。王都に住んでいたのならばジェイクと顔見知りでもおかしくは無いが、サーシャの方にはジェイクを知っているような様子は無かった。
「それよりも、そっちの子らはお前が教えてるのか?」
焦ったように視線を向けた先にはカール達が居た。
何十年という時間で何百人もの冒険者を見てきたジェイクには、カール達の立ち姿や雰囲気からただの子供ではないことは一目で分かった。
「いえ、俺の師匠達が」
「ほう。……どうだ、お前達。成人したら冒険者に――」
「って、おい。子供を勧誘しようとすんな」
嬉々としてカール達に声をかけはじめたジェイクをギルツが止めに入った。
しかし、逆にジェイクが猛然と抗議を始める。
「この年で既に鍛錬を始めていて、しかもユウトの弟妹だぞ。将来有望な人材を逃したら責任取れんのか! あぁっ!?」
「何で俺が責められなきゃいけないんだよ……」
疲れた顔をしたギルツが抗議の意図を込めて半眼でジトッと睨む。
「一応言っときますけど、血は繋がってませんよ? 俺に実の兄弟は居ませんし」
ギルツがピクリと眉を動かし、ユウトを横目で見た。だが、ユウトはそのことに気付かなかった。
「そんなもん些細な問題だっ」
「……それならそれで良いですけど」
血の繋がりがなくても弟妹という肩書きさえあれば良いというなら、結局のところ誰でも良くなってしまう気がしたが、当人が良いと言っているので放っておくことにした。
「とりあえず、その話はこの子達がもう少し大人になってからで。その時なら、別に反対はしませんから」
「……分かった。言質は取ったからな」
子供を勧誘するという行為が、あまりよろしくないのは一応自覚していたのか、反対しないというユウトの言葉で満足したようだった。
――まぁ、俺以外が反対するかもしれないけど。
ユウトは反対しないと約束したが、エリスやサーシャが反対するかどうかは別だ。二人がどう言うかは分からないし、そちらはユウトがどうこう言えることでは無い。ちなみに、発言の影響力を考えれば、ユウトが一番小さい。
ジェイクはそのことに気付いていて満足しているのか、それとも気付いていないのか。何にしても嘘は吐いていないので、後はジェイクの問題だ。
「で、例の館の話だったな。既に話はついているから、代金と引き換えな」
手に持った契約書をピラピラと泳がす。
ユウトは準備してあった代金を渡し、契約書と館の鍵を受け取った。ジェイクは中身をざっと確認して。
「確かに受け取った。代金は後で俺の方から渡しておく。それからユウト」
「はい?」
「おめでとう。今日からお前はBランク冒険者だ」
ジェイクの言葉にエリス達が沸き立つ。
Bランクの冒険者ということは、所謂Cランクの壁を突破し、一流に足を踏み入れたという証明だ。
しかし、当のユウトは微妙そうな顔をしていた。
「あんまり嬉しそうじゃないな?」
「いえ。そんなことは……」
咄嗟に否定したが、その通りだった。
今のユウトにとって、冒険者としてのランクはあまり意味が無い。
もっと言えば、最早冒険者である必要も無くなっている。そうあるべき理由そのものが既に無くなっているのだ。
「まぁ良い。ともあれ前代未聞の早さでのBランク昇格だ。これからも頼むぞ」
「はい。……ところで、一つお願いがあるんですが」
「お願い?」
「その前に、これから見たことについては他言無用でお願いします」
「あぁ、それは構わんが……」
「助かります。ソフィア」
ユウトに呼ばれて前に出たソフィアがフードを外す。
人間のそれとは明らかに違う、長く尖った耳が露わになった。それを目にしたジェイクが呆然とする。
「エル、フ……? 実在したのか……」
「予想通りの反応ありがとうございます。それで――」
期待通りのジェイクの反応に満足したユウトが、エルフに関する基本的な情報をジェイクに伝えた。
伝え終わると、ジェイクが納得したように頷く。
「……なるほどな。エルフであることを隠したまま、冒険者として登録しておきたいか」
ユウトがこれからも冒険者として活動する以上、一緒にいるなら冒険者として登録しておく方が何かと便利だ。しかし、冒険者登録には顔を見せる必要がある。それで本人確認をしているからだ。
本来なら諦めるしかないのだが、運の良いことにユウトとギルツはアルシール国内のギルドを統括するギルド長であるジェイクと顔見知りだ。悪用しようというわけではないし、事情を話せば多少の無理は聞いて貰えるかもしれないと考えた。
そのため、ソフィアにはジェイクにだけはエルフであることを教えると事前に承諾を得ていた。
「どうでしょうか?」
「……そうだな。出来なくは無い。ある程度制限は付けるがな」
「承知の上です」
「なら、お前達の誰かが必ず一緒に居ること。お前達が一緒に居ることが本人である証明にする」
ジェイクがそう告げると、ユウトとソフィアが揃って頭を下げる。
「助かります」
「ありがとうございます」
二人が頭を上げると、溜め息を一つ。
「これは相手がお前達だからだ。その意味を忘れないでくれよ」
支部長や職員にこのことを話した時の反発を考えると頭が痛かった。
言い訳の余地無く、特別扱いだ。ギルドが公平性を欠くのはどうなのかと、間違いなく言われるだろう。
特別扱いと言っても、何か利益を与えるようなものではないし、悪用するにしても精々身代わりで報酬を受け取るくらいのことしか出来ない。
――まあ。だからこそ、何とかねじ込めるんだけどな。
この程度ならば、ギルドに不利益は生じない。
ジェイクの信用は多少落ちるだろうが、今後、ユウト達が冒険者として更に力を示せば、すぐに取り返せるはずだ。何より、これはユウト達に対して大きな貸しを作る事になる。
――今後のことを考えれば、遥かに利点の方が大きい。精々、大きな貸しに見えるようにさせて貰うぜ。
「手続きはこっちでやっておく、明日また来てくれ」
「分かりました」
そんな考えをおくびにも出さないところは、流石ギルドの長と言うべきか。ユウト達はジェイクの裏の意図に全く気付いていなかった。
そして、一通り話を終えると。
「用件はそんなところか?」
「えぇ、全部です。忙しいところすみません」
「気にするな。こちらとしても良い収穫を得たからな」
「はあ……? では、これで失礼します」
「おう」
ジェイクに頭を下げ、ユウト達が部屋を出ようとする。しかし、ギルツが一人動こうとしない。
それに気付いたユウトが不思議そうな顔をする。
「ギルツ?」
「悪いが、ちょっとギルド長に話があるんだ。館の場所は分かってるから、先に行っててくれ」
「……分かった。先に行ってる」
そうしてギルツを残してユウト達が部屋を出ると、ジェイクが訝しげにギルツを見る。
どんな話か知らないが、何でも無い話ならわざわざユウト達を先に帰らせる理由は無い。敢えてこのタイミングで残ったのは、ユウト達には聞かれたくない話だということだ。
「で、話ってのは?」
そう水を向けると、しばしの沈黙を経て、ゆっくりと口を開いた。
「……調べて欲しいことがあるんだ」
「何だ?」
「闘刃の居場所を」
「……調べるのは構わん。だが、闘刃に何の用だ?」
ジェイクの視線が問い詰めるように鋭くなる。
闘刃というのは、とあるAランク冒険者の通称だ。パーティーを組まず一人で活動をしている、Aランクでは珍しい――というよりも唯一の冒険者だ。
しかし、その実力は冒険者で最強といわれ、本来十数人以上であたるAランクの魔物を単独で倒したこともある規格外の存在だ。だが、何よりその特殊な体質が闘刃を有名たらしめていた。
ジェイクとしても闘刃の居場所を調べること自体には問題は無い。
だが、ギルツの様子が気にかかった。
闘刃に対して悪意や害意を持っているようには見えないが、何とも形容し難い澱んだような雰囲気を感じていた。だが、ジェイクの心配に反して、ギルツの返事は明朗だった。
「会ってみたい」
「会ってどうする?」
「叶うなら、教えを乞いたい。それが駄目でも、一度見たいんだ。……魔力を持たずに最強に至った男の力を」
ギルツのその言葉に、ジェイクは首を縦に振った。
ギルツを残し、ギルドを出たユウト達は真っ直ぐに館に向かった。
そして、館の前に来ると。
「でっけぇー!」
「……こんな大きな家みたことないや」
「すごーい!」
子供達が歓声をあげる。
村から出たことの無かったカール達には、王都にある普通の家すら大きく見えている。だが、眼前にあるのは家ではなく館だ。大きい家などというレベルの大きさでは無いのだ。盛り上がるのも無理は無いだろう。
その衝撃は子供達だけでなく大人にも及んでいた。
エリスやソフィア、果てはサーシャまで驚きで言葉を無くしている。
この館は例の誘拐事件の現場となった館で、事件を解決した報酬の一つとして安く買わないかと打診されていたものだ。その時は一応留保という形で断ったが、今になって役に立った。
「……こんな大きな館、一体どうやって買ったんですか?」
「ちょっとコネで」
「人間ってそんなに大勢家族が居たりするの?」
「この館に見合う人数で一緒に暮らす家族は、普通居ないだろうな」
「ここは確か……どこかの領主様の館だったはずだけど」
「その領主様、今は多分牢に住んでます」
呆然と館を見上げたまま、次々と湧いて出る疑問にユウトが答えていく。
このままでは埒が明かないと考え。
「とりあえず入ろう」
そう促して、館の扉を開ける。
「へぇ。思っていたよりも綺麗だな」
ユウトは前に館の敷地内には入ったが、館の中には入っていない。
前の持ち主は殆ど使っていないという話だったし、ガルズ達が隠れ家として利用していたこともあり、ユウトの中では埃やゴミが溜まっているイメージだった。
しかし、ピカピカとまではいかないが、定期的に清掃され、きちんと管理されている様子だった。
「わぁー」
「立派な玄関だねぇ」
「隠し部屋とか無いかなっ!?」
「探険するっす! 探険!」
ユウトの後から入ってきた子供達のテンションが更に上がった。一人大人が混じっているがそれは無視する。
玄関は玄関なのだが、館だけあってその広さは玄関というよりも大広間という方が相応しい。その内装も立派なもので、ところどころに意匠のこらした装飾がなされていた。
「本当に立派ですね……」
更に後から入ってきたエリスが驚嘆の声をあげる。
子供達ほど無邪気にはなれないが、エリスもカール達と同様に村の中で育ったので、ここまで大きな館は見たことが無い。
「お掃除が大変そうね」
サーシャがどこかずれた感想を漏らし、ユウトが苦笑を返した。
確かにこの広さを掃除しようと思えば大変そうではあるが、最初の感想がそれというのもおかしな気がする。
最後に入ったソフィアは、最早開いた口が塞がっていなかった。
エルフの家は大森林の中に存在することもあって、木々を利用した質素な造りになっている。元々、エルフは一家族の人数が少なく、大勢の客を呼ぶような機会も無い。更に、人間のように財力を誇示するような考えが無いため、大きな家自体必要ないのだ。
そんなエルフの村で育ったソフィアには、この館の大きさも豪華さも考えられないものだった。
「さて、どうしたものか。ってこら、勝手に探険に行こうとするな」
「えぇー」
本当に隠し部屋を探そうと考えたのか、カール達が奥に行こうとしたのを止めると、不満そうな声が返ってきた。ちなみにその声の主はウェンディだ。
「ウェンディには特に珍しくもないだろ?」
「そんなことないっすよ! こんな大きな館の中に入るのは初めてっす」
「む……」
考えてみれば王都の中に入るのも初めてなのだから、館の中も初めてでもおかしくない。
それはそれとして、別に探険をするのは構わないのだが、先にすべきことがある。
「もうすぐギルツも来るだろうし、部屋割りとか、今後のことも話し合わないと。探険はその後な」
「わかったっす」
どれだけ部屋があるのか定かではないが、外から見た感じでは一階二階合わせて十部屋以上あるだろう。部屋の数は十分なので、好きな部屋というのも考えたが、せめて男女で階を分けるくらいのことは決めておいた方が良い。
それに、ユウト達はこの後ウェンディの母様とやらに会いに行かなければならない。その間のことも考える必要があった。
ユウト達自身の旅支度などもそうだが、残ることになるサーシャやカール達の方も気がかりだ。セインの言葉ではないが、ヴァルドやその仲間が来ないとも限らない。
そんなことを考えていると、来客を知らせるベルの音が鳴る。
「ギルツか?」
「あ。私が」
最も近くに居たソフィアが扉を開く。
すると、その先には兵士らしき格好をした三人の女性が立っていた。
「お初にお目にかかります。失礼ですが、ユウト様の御家族の方でしょうか?」
「え、あ。はい。えぇと」
突然の来客にソフィアがしどろもどろに答える。
「あ、ユウトは俺ですが。どちら様でしょうか?」
自分の名前が出たこともあり、ソフィアを下がらせながら前に出る。
――危ね。入ったばかりで良かった。
ソフィアのフードに目をやりながら内心ホッとする。
ギルツだとばかり思いこんでいて、他の人が来るとは微塵も考えていなかった。
ここには身内しか居ないため、少し時間を置いていれば、おそらくソフィアもフードを取っていたはずだ。もし、そのタイミングで来ていれば、間違いなくそのまま出ていただろう。
そうなれば、いきなりソフィアの素性がばれることになっていた。
「貴方が……。失礼しました。私達はセイン様に皆様を護衛するよう言い付かりました。アニーと申します」
焦っているユウトの内心に気付く様子も無く、アニーと名乗った女性が頭を下げた。首の後ろで括った長い茶髪がそれに合わせて顔の横から流れ落ちた。
「同じく、セリアと申します」
「ネルです」
アニーの後ろに居た二人の女性も名乗りながら頭を下げた。
「セイン様からこちらを預かっております」
思いがけない展開にユウトがキョトンとしていると、頭を上げたアニーが懐から手紙を出した。
受け取った手紙を開けると、手紙と言うには短い文が書かれていた。
――やぁ、ユウト君。本当なら直接会いに行きたかったんだが、少々立て込んでいてね。代わりにこの手紙を渡すよう指示しておいた。護衛役の三人が女性で驚いたかもしれないが、君の御家族は女性と子供ばかりだから、その方が良いと思ってね。彼女達は冒険者に対する偏見も無いし腕も悪くないので、そこは安心して欲しい。では、近いうちにまた会おう。
「……なるほど」
読み終わったユウトがポツリと呟いた。
確かに護衛をつけると言っていたが、本当につけてくれるとは思わなかった。しかも、兵士嫌いのユウトに随分配慮してくれたらしい。
ユウトは護衛の三人を見る。
目の前の三人からは、冒険者であるユウトに対する悪意や見下したような態度を感じない。これが仮にドーガのような奴だったら、即座にお帰り願ったところだが、この三人ならば少なくとも良好な関係を築けそうだった。もっとも、それがセインの狙いでもあるのだが、ユウトには知る由も無い。
「事情は分かりました。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします」
「これも命令ですので、私達にそのようなご配慮は無用です」
頭を下げたユウトにアニーが肩肘張った返事をする。
それに嫌な予感を覚えながら、更にユウトが言葉を続ける。
「……護衛は分かりましたが、そんなに肩肘張らなくても。もっと気楽に接して貰えれば――」
「いえ。護衛対象の方と気楽に接するなど、護衛役にあるまじき振る舞いです」
――あぁ。この人、真面目過ぎて逆に融通が利かないタイプだ。
アニーの受け答えからそう察した。
真面目なのは有り難いが、ずっとこれではこちらが気疲れしてしまう。
どうしたものかと考えていると、薄紫の長い髪を揺らしながらセリアがアニーの肩を叩いた。
「もう、アニーは堅物すぎるわ。気楽にと仰って下さっているのだから、そうさせて貰いましょう」
「だが、それでは……」
「そのままじゃ、護衛対象の方に精神的な負担をかけてしまうわ。それでは護衛役として失格じゃない?」
「む……」
セリアに諭されて、アニーの顔に迷いが生じる。
――上手いな。慣れているのか?
ユウトが感心していると、セリアがその視線に気付き、ウインクをした。
――こっちの戸惑いに気付いていたのか。目敏いな。
そんなことを考えながらセリアを見ていると、背後から圧力を感じた。
見なくても分かる。
発しているのはエリスとソフィアだ。
「ユウト。随分熱い視線を送っているわね」
「ユウトさん。あまり女性を不躾に見るものではありませんよ」
「いえ。違うんです。単に感心していただけで、他意があったわけでは無くてデスネ」
冷や汗をたらしながら必死に弁明を試みていると、更に爆弾が投下される。
「駄目ですよ、ユウト様。そんなにお綺麗な奥様がいらっしゃるんですから」
その瞬間、ユウトの表情が凍りついた。
「お、奥様って……、私達はまだ……。ね、ねぇエリス?」
「そっ、そうですよね。まだ……。でも、その、いつかは……」
それとは対照的に、エリスとソフィアの二人は満更でもない表情で、テレテレと否定になっていない否定の言葉を呟く。
――え、あれ。これ、どっちがって話になったら詰むんじゃ……。
少し注意すれば気付きそうなものだが、未だ事実を知らず一つの常識に囚われたままのユウトには、その光景が導火線に火の付いた爆弾を見ている気分だった。
ダラダラと冷や汗を流しながら顔を青くしているユウトと顔を紅くして恥らっているエリスとソフィア。
対照的ともいえる二組の反応を、他の者達が何とも言えない微妙そうな目で見ていた。
そんな中、追いついてきたギルツが館の扉を開ける。
そして、玄関に居る面々の様子を一通り見てから――。
「……何なんだ、この状況」
呆れた様子で呟いた。
ユウトは顔を青くしており、逆にエリスとソフィアは真っ赤になっている。他の面々は複雑そうな面持ちで、アニーだけはいまいち良く分かっていない顔をしている。
アニー達が誰かということも含め、全く理解が追いつかない状況にギルツは頭を痛めていた。




