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仮初

作者: 闇月 霊夜

私はしょせんまがいもの。

リアルでは何も出来やしないのに。

電子をフラフラとさまよって理想の自分を作り上げた。

周りに好かれる自分、それはとても美しい幻で現実との乖離をまざまざと見せつけられる。

それでも、幻と知っていても、分かっていても、今だけは、ただ今だけはこのまま幻想に浸かっていたいと思う私はわがままでしょうか。

まがいものでも、綺麗事でも、

私はただ生きていたいの。


全てをいつか喪うと知っていても止められない。

私にとってはこれが全てなの。

貴方だけが全てなのに。

貴方が私を本当の意味で見てくれる事など無いと知っている。

それでも私は貴方を追いかけて行く。

現実とは程遠い遥か彼方へ

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