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10.ライフル、それはロマンなのだ


 シロナのステータス


名称:シロナ

年齢:9歳

種族:白狐族

サブ職業:アーティファクトマスター

(略)

称号:アーティファクト使い


スキル:聞き耳Lv.4 気配察知Lv.2 読み書きLv.5 同調Lv.1


 アーティファクトマスターの効果を上乗せしたステータスです。

 スキル:同調・・・サブ職業アーティファクトマスターで手に入ったスキルです。

 効果:アーティファクトを使用すればするほど、同調率が上がり、アーティファクトの使用が上手くなる。

 

 まだまだ鍛えないといけない。つまりは魔物をバッタバッタ倒していかないといけないわけだ。


「とりあえずダンジョンに行くの」

『確かに修行するには、いい難易度かもな。お宝ってのもあるみたいだし』


 トレジャラーハンターなんて面白そうじゃないか。前世でも金曜日に映画を放送する某番組でよくやってたなぁ〜。あ、でもあれは考古学者だっけ?


 ***


 ということで来ましたギルドの受付。


「また会いましたね。調べ物は終わりましたか?」

「バッチリなの」

「最近はずっと篭りっきりでしたよね。見つかってよかったですね。それで今回はどのようなご用件で?」

「ダンジョンに行きたいの」

「いいタイミングですね。ちょうど、この街の近くにダンジョンが出現したんですよ。ですが、ダンジョンに入ることのできるランクはDランクからですのでランクを上げてもらわないといけません」


 ということは依頼を受けないといけないわけか。え〜と薬草の採取、薬草の採取、きのこの採集、街の清掃、なんかよく分からん花の採集……


「戦いがないなの〜」

『いや確かに強くならないといけないんだが、安全なことに損はないだろ』

「刺激が足りないの」


 う〜む。いつの間にかシロナさんが戦闘狂化してきてるぞ。これはなんとかしなければ……いつかは血を求めて彷徨う怪物になってしまうかもしれない。


『とりあえず薬草採取にでもいくか』

「こちらの依頼でよろしいでしょうか」

「うん」

「わかりました。薬草の種類や形にはわかりにくいものがありますが、大丈夫ですか? 必要ならば図鑑を貸し出しますが」

「大丈夫なの」


 なんたって、解析スキルがあるからな。


 ***


 門番のおっちゃんに、ギルドカードを出したらちゃんと通過できた。驚いていたが。


「どっちにいこうかな〜」

『まぁ、森に行くのが無難だろうな』

「じゃあ、マスターに助けてもらった方に行くなの?」

『そこが一番近いだろうな』


 早速形状変化を使いシロナを乗せてかっ飛ばす。


「いつもより早くて気持ちがいいの~」

『サブ職業のおかげで魔力が増えたからな』

「もっと速くできないの?」

『ふ〜んそんなこと言っていいんだ。いいぜ、しっかり捕まってろよ』

「いえ~~い!」


 ***


 街に行く時よりも数段早く戻ってくることができた。これがサブ職業の力……やっぱりニートよりも職があったほうがいいっていうのはどの世界でも同じということか。 


「すぐ終わらせてやるなの!」

『超広範囲解析』


 俺を中心として、ドームのように光が広がっていく。たくさんの情報量が頭の中に入ってくるこの感覚あんまりなれないんだよなぁ。


 あっちなみに説明しよう! 超広範囲解析とはスキル"解析"のレベルが上がったこととサブ職業の特性により、いままで目の前にいるものしか解析できなかったのものが、自分を中心として広範囲を解析することができるのだ!


『シロナ、あっちだ!』

「了解なの」


『今度はあっちだ』

「了解なの」


『あそこだ』

「わかったの!」


『上だ』

「あったなの」


『下だ』

「きれいなの~」


 ***


「はぁはぁ。疲れたの」

『よく頑張ったな!』

「さすがマスターなの。いっぱい集まったなの~。これでランクアップできるなの!」

『じゃあ戻るか』

「フルスピードでレッツゴーなの」

『いくぞ!』

「風になるの~~」


 ***


『む?』

「マスター?」

『何かが、近づいきているな』

「キュオオオ」

「でっかい鳥なの」



種族:シームルグ

レベル:76


HP:5601 MP:4792 腕力:5567 体力:6578 敏捷:5784 知力:746 魔力:3435 器用:21


称号:空の覇者


スキル:風魔術 ウィンドファング ウィングブレード 雷鳴魔術 ライジングインパクト ハイウィング


 ちょっ、めちゃ強いじゃねぇか! やべぇこのままでは追い付いかれる。


「バトルなの!」


 戦闘狂シロナさんも出てきちゃったよ。


『仕方ない。空中戦だな』

「頑張るなの」


『剣だとリーチが短いからな。銃モードで行くぞ!』


 ちなみに、俺は空飛ぶスケボーの形で飛んでいるがここで普通に銃になったら。真っ逆さまに落ちてしまう。形状変化で俺は分裂できないからだ。だから、スケボーの板部分から紐みたいに伸ばしてその先から、リボルバーを生やす。俺が見つけた裏技だ。みんなもやってみてね。


「ばきゅんばきゅんなの」


 シームルグは半回転してさらっと避ける。


「むぅ、速すぎるの」


 打つたびに避けられる。さっさと当たれよこのクソ鳥がァ。


「マスター! 来てる来てる!」

『ただいま雷注意報だぁ!』


 空からは落雷が、後ろからは竜巻が追ってくる。しかもご丁寧にホーミング機能付きかよ。


「羽も光ってるなの」

『まさかのゲーミング仕様かよ! 絶対当たったら一撃でお陀仏だし』


 う〜むこれではジリ貧だ。ってか気を抜いたら死ぬぅ!


『とっておき2つ目行くぞ』

「分かったの!」


 とっておき2つ目それは……銃でおなじみ、狙撃といえばのスナイパーライフルモード!


 この姿になるまでは、本当に大変だった。意外と形状変化って結構難しいのだ。特にこだわったのが、ロマンの20mm口径! 見た目もしっかり、忘れていない。白をベースに黒と水色のライン。近未来って感じがするだろ!


「言ってる暇はないなのぉ。ふぅ、行っくよぉ、ばきゅん」


 結構魔力が減ったが、威力はえげつないのだ。極太光線があっさりと翼を貫いた。


『飛べない鳥はただの鳥ぃ! 味付けされていないチキン南蛮と同義だぜ』

「せいぜい塩と白米でも持って出直してくるなの! この唐揚げ野郎!」

『天から地に落ちやがれ』

「今日は唐揚げなの!」

『なんてワイルドなんだ……』


 あれ、なんか光ってね? 電気みたいなの纏ってるけど。


「キュオオオオオオオオオ」


 すると電光石火の如く加速してきた。なんで羽ないのに飛んでんだよ!


「わわわ、なんか怒ってる気がするなの!」

『唐揚げ呼ばわりしたからじゃないのか?』

「ごめなさいなのぉ!」


 そんな流暢なこと言ってる暇じゃなかった。気づいたらもう真後ろに来ている。


『ええい! もうこうなったらヤケだ! 魔力無くなるまで撃ってやる!』

「マスター、いくなの!」

『「フレアボム! フレアボム! フレアボム! フレアボム! フレアボム! フレアボム!」』


 連打ぁ、それこそ至高! もうなりふり構ってられねぇよなぁ!


「『オラオラオラオラオラ!』」


 流石に同時詠唱×連打には勝てなかったようで、煙を上げなが落下していった。


「あ〜あ。焼き鳥になっちゃったなの」

『危なかった……流石にもう一回遊べるドンとか言わないよな?』


 落下付近に行くとしっかり丸焦げになったシームルグがいた。


「いい匂いがするなの、じゅるり」

『え、ダメだぞ。ダメだからな?』

 

 しっかり収納してっと。さすがにスキルは手に入らないか。まぁそりゃあれだけの爆発をくらえばコアもボッコボッコだろうな。


 ***


 ギルドに戻ってきた。


「もうお戻りになられたんですか?」

「うにゅ」

「それじゃあ採集したものをここに出してください」

「ほい」

 

 ドサッ


「た、たくさんありますね。ってなんですか? この丸焦げになっているものは?」

「シームルグなの」

「んんんん?」

「だからシームルグなの」

「えっと、少々お待ちください」


 ***


 数十分たっただろうか、受付総出で確認してくれたおかげで意外と早く終わった。


「お待たせしました。受けている依頼の他にも出されていた依頼に当てはまる薬草がありましたので、達成された依頼は総勢25。達成料は全部で9000Gです」

「やったぁ!」

「さらに、依頼を20枚達成されたのでランクアップです」

「これでダンジョンに潜れるの~」

『やったなシロナ!』

「おめでとうございます。ではギルドカードの提示をお願いします」


 ***


「はいどうぞ、ギルドーカードをランクアップさせました」

「おぉーかっこいいの~」

『「わーい! わーい!」』


「すみませんが、Bランク魔物の件についてギルドマスターがお呼びです」

「え」

「二階へどうぞ」

『え、お呼び出し?』

「またなんかやっちゃたの?」

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