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4.サヨナラ勝ち?サヨナラ負け?

古都さんのネタ帳(?)を覗き込んでみると、走り書きで、


“猫があっと言う間にいなくなる。共有出来ず”


と書かれていた。

「さっき野宮くんが唐揚げ頬張っていた時に猫がいたの、外野席に。でもあっと言う間にいなくなっちゃった。」


さっきの神社にいた猫かな??


「それをお笑いのネタにするの?」

「ううん、それを短歌にするの。私,57577で歌を詠んでるんだ.」

「お笑いじゃなくて、文学か!」

「そんな凄いもんじゃないけど。日記のかわりにもなるし。短歌って私にとって一番気持ちを表現する時に相性が良いみたいなんだ」


人気者グループの古都さんの意外と地味な趣味。

ギャップ萌え!いいな,キュン。


と、草野球は同点のまま9回裏。

青チームのピッチャーが変わる。

僕らの脇にいる親子連れ。

2.3歳位の女の子がメガホンでメンバーを応援。

「かっとばせー!ユカちゃん!」

、、、じゃなくて、自分を応援してる(笑)。


「可愛いねー!」

古都さんは再びメモ。

「今のも短歌にするんだね」

「出来たらね!」

「完成品,気になるな」

「じゃ、LINE交換しようよ。出来たらチャットする」

「えっ、いいんですか?」

突然のLINE交換提案に声が上擦ったうえに、敬語を使ってしまった。 ダサいぜー(泣)。


「良いに決まってんじゃん!友達じゃん」

僕、月と太陽から友達に昇格しました。


「とりあえずスタンプ送っておくね」

シュパッと、かりあげクンのスタンプが飛んできた。

「宜しくー!」


古都さんは携帯をしまい、唐揚げをパクリ。

と,唐揚げの衣がホロリとジャケットに落ちた。

「ぎゃー、お姉から借りっぱのsacaiのジャケットがー。」

袖口にじわっと油染みが広がった。

「ヤバいヤバいヤバい。ヤバいヤバい!」

かなり焦り出した古都さんは、凄いスピードで帰り支度を済ませ、「じゃ、またね。LINEする」と突風のように球場をで駆け足で出て行った。


僕、ポカン。

「なんだか夢みたいな午後だったな。」


ちなみに草野球の結果はまさかの四者連続四球でサヨナラ。色々な意味でドラマチックな終わりであった。





今日のメモから2首完成!

「まさか、野宮くんに会うなんて思わなかったなー」

お風呂上がり、ベッドでゴロゴロしながら、野宮くんにLINEを送ってみた。


君が猫!と指差した先振り向くとネコもういないねこ足早い


「かっとばせユカちゃん」って自分のことを応援してるベイのメガホンで

#tanka


こんな感じの歌が出来たよー。

ところで明日は暇?



こつこつ続けます。

次回,まち散歩編です。

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