1話
私の学校の始まりはいつもももくん探しからはじまる。
「あきちゃんおはよ!!ジュース買いに行こ!!!!」
「ひなおはよ〜!はいはい、ジュースじゃなくてももくん探しに行くんでしょ(笑)」
「分かってんじゃん!はやくいこ〜〜!」
この子は私の友達の金子 あきちゃん。
3年間同じクラスでとても仲良いい友達だ。
こうしていつもももくん探しをつき合わせている。
私たちは3年生で教室が3階にあり、ももくんは2年生だから2階だ。っとゆーことで、そのへんをウロウロしてたら会えるって訳なんです(笑)ほぼ毎日そんな感じの朝を過ごしている。
「ももくんまだこっちきてないのかなー、」
「朝からグラウンド整備してるとか偉いよね野球部って」
ももくんは野球部で毎日部活を頑張ってるんだー。
だからなかなか会えなくって辛かったりもする。
だからこうして少しでも会いたくて探し回ってるんだ!
「あ、ももくん!!!」
「おはよう、ひなさん。」
「おはよう!朝からお疲れ様!」
「ありがとう。じゃあ」
「相変わらず冷たいなーももくん」
あきがそういうのも仕方がないと思うけど、そこが可愛いんです。周りに友達がいるから冷たいだけなのを私は知ってる。案外照れ屋さんなんだよももくんは。
「えへへ〜ももくんに会えたからジュース奢っちゃう♪」
「まじ?ラッキー」
あー、さっき会ったばっかなのにもう会いたいな、