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爆縮と体温の機知(9)

催告賽子

浮かべれば沈む

それが無くなった頃から

欲しい物が消えたあと

並べる物も消えている

明日をいくらのぞいても

昔、昔の残骸だらけ

砂金を取り尽くしたあとの

川底みたいに

表面が静かに流れていく

えぐれた傷跡を新しいゴミ達で

無かったことにしようとしている


浮かんでいることにして

それを欲しがったままにして

ボヤかしながら

毎日を名付けていく

人通りの多い道の中で

多く選ばれた道になっていく

獣道を進みたがる歌舞伎者は

それ相応の時間と

タイミングで作られているから

人工物でありながら

どこか

天然の生き物なのだろう


差異ありながら

差違作られて

最後に苛まれる夢の話

再生不能のカタコト語りは

才智の財布に採否を付ける

最終、再燃

才槌鳴らせば

砕石か、採石か

最終催眠

口笛を鳴らして


仕切られた透明なビニールは

お互いの顔に

天井の明かりを届ける

乱反射しながら

乱噴射しないようにする世情の中

マスク越しにする挨拶の息苦しさを

丸めて飲み込み

缶コーヒーを車内で空けた

他人のにおいがするから

悪いことばかりじゃないと

甘い方へと逃げてばかり

どちらの道も辛いなら

幾つか

道を思い付けばいい

難問に難問をかけて

結局は

いつも通りになるのかもしれないが


北風に靡くビニールハウスは

結んであった紐を空中へと投げる

裸の狸が山から下って

野良猫と縄張り争いをしていた

生き残りを賭けている訳じゃない

明日を生きたいとする顔だ

車で跳ねられた個体もいくつか見た

山を下れと

誰かに言われたのでもない

病におかされた身体だ

明日を夢見ているのだろう

寒空の下で

セメント道に擦れる獣の足音

息づかいに溜め息は無い

微塵も無駄を出せないのだ


才ありながら

才失って

最初に再会する夢の話

歳月再考の追想語りは

再起の細部が採算取れず

最新、細心

細胞起こせば

最上か、斎場か

再三再生

足音を鳴らして






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