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第6話 初勝利


後ろに下がった事で発見した今まで忘れていた自分の左腕、これを見つける事ができた、これによって今の状況を打開する案を実行することができる。


(スライムは攻撃をする予備動作としてその場で震える。このタイミングを狙って攻撃すればスライムの動きを妨害できる!!!)


もともと、スライムの予備動作には気付いていたがその動きを止められるものが周囲に無く実行する事ができなかった。しかし、今見つけた左腕があればこの作戦を実行できる。


(怖じ気ずくな、剣に向かって一直線に走り抜けろ!!!)


そう自分に鼓舞をして走り出した。作戦とは剣に向かって走り出した隙きを狙って来たスライムの攻撃を誘い出して、スライムが攻撃の予備動作をした際に、右手に持っている左腕をスライムに向かって投げつけて、スライムの動作が止まった隙きに剣まで辿り着くというものだ。


(きた!!私の予想通りスライムは体当たりしか攻撃方法を持っておらず、その体当たりには必ず予備動作がある!!!)


予想通りスライムは大きな隙きを晒しながら攻撃体勢に入った。その隙きを見逃さずに自分の左腕を投げつける。

ブン!!

と音を立てて飛んで行った左腕はスライムに見事命中し、その動きを止めることができた。


(よしっ!!当たった!!スライム倒せたら良かったがやっぱり倒せないか。しかし予想通り足止めができている!)


スライム当たった骨はすぐに弾かれてしまい、スライムの核までは届かなかったが、スライムを弾くこという最低限のことはでき、時間を稼ぐことができた。足を止めてしまうとスライムに追い付かれてしまうのでダッシュで剣まで走り抜く。


(とどけーー!!!!)


その想いが通じたのかは分からなかったが私の右手は剣の柄を掴むことができていた。持ち上げて見るとその剣は両刃で飾りなどは余り無く色は、曇った銀色で光沢は無かった。しかしそんな質素な見た目からもそれなりの業物だと分かる。ただし素人が買えないだけで頑張れば多くの人が買える様なものだ。


(おっと!見惚れるのは後にして先にこのスライムを倒さなきゃならないな!)


また考え事をしているとスライムに足元をさらわれることになる。ただこの剣を持った瞬間余裕が生まれた。


(あとはスライムが飛びかかってきたらそこに合わせて斬りかかるだけだ!)


ただ斬りかかっただけでは勢いが足りず核まで届かないかもしれないので、スライムの突進の勢いを利用してやろうという考えだ。


(さぁ!!スライムよ、かかってこい!!今までの怨みここで晴らさん!!!)


今までやられたことを返す為に挑発をしてスライムを煽る。まぁ、心の中でそう思っているだけなので通じないと思うが。そんな事を考えているとスライムが飛びかかってきた!


(ッハ!!!)


飛びかかって来たスライムの核に対して剣を振りかぶる。一直線に飛びかかってきたスライムの核を剣で切るのは、慣れないスケルトンの身体でもそれほど難しいことではない。スライムの突進と振りかぶった剣の勢い合わされば、軟らかいスライムの胴体と硬い核を全て真っ二つにするのは簡単だ。

スパッ

いい音を立ててスライムは真っ二つになっていった。


(やったー!!倒せた〜!!!)


スライムは力が抜けていったように溶けていった。溶けたと言ってもある程度の粘度は残っていて水溜りの様になっていた。その中に浮かぶ、2つの赤い石はかなりの存在感があった。2つになった核は切られても尚光沢失わずに輝いていた。


(なるほど。この世界では倒したモンスターはその場に残るみたいだな。素材とかにも使えるしありがたい。)


スライムが完全に倒れている事を確認した私は、地べたに座り込んで勝利の余韻に浸っていた。


(まさかスライムにこんな苦戦するとは思わなかった。最初あったのがスライムでまだ良かった。これがもっと強い相手なら死んでいたぞ。)


そんな反省をしなが洞窟の天井を見上げていたとき、不意にあるメッセージが届いた。


【レベルが上がりました】


本日も私の作品を読んでいただき有難うございました。前回と今回はバトルシーンを書いたのですがバトルシーンを書くのが思っていたよりも難しく、バトルシーンを書いている期間では、更新が少し遅れてしまうかもしれませんが、寛大な心で許してくれると有り難いです。

面白いと思ったら高評価の程、よろしくお願いしますm(_ _)m

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