第4話 スライム
暗闇の中立ち上がり身体の調子を確認する。いつもと比べて半分も力が出ない、5しか無いステータスは伊達じゃないようだ。この様子だと生前のステータスは20くらい有ったのではないかと思っている。骨の山を崩さないように歩き出す。
“ガラガラガラ”
そう音を立てて骨が崩れ落ちていく。
(おっと、崩してしまった気を付けないと)
足を少し滑らして骨の山が崩れてしまった。崩さないように気を付けていた筈なのに崩してしまったのは今までと感覚が違うからだろう。
(早くこの体に慣れないとな)
そう考えていると足に強い衝撃を受けて吹き飛ばされてしまった。
(なんだ?!!急に吹き飛んだぞ!)
骨の山の外に放り出されてしまった。この体は骨しか無く肉が無いのでよく飛ぶのだろう。距離にするとあまり動いていないが自分の意思以外で動くと思ったよりも動いたように感じる様だ。周囲を見渡すとさっきまで自分の居た所に透明な何かに赤い石のような物が浮かんでいる。
(なんだ?!あれは??スライムか?)
まるで異世界の定番モンスター、スライムの様だ。そのスライムはまるで私を馬鹿にするかのように山の上で跳ねている。
(一体何処から!!?)
あたりを確認するとそれらしき場所は一つだけ、今まで居た骨の山の中だ、恐らく音を立てたときに居場所がバレたのだろう。
(やらかした!!やはり音を立てずに進むべきだった!)
そう考えていても仕方が無い。今まで、ずっと自分の下にスライムが居た事を知らなかったのだ。後悔は後回しにしてあれが本当にスライムなのかを確認して対応を考えなくてはならない。
(あれは本当にスライムと断定して良いのか?何も分からない、せめて相手の種族くらいわかればいいのに)
そう思っていると
種族:スライム
Lv:2
最低の情報だけだが相手の情報が出てきた。
(相手のステータスが見えるぞ!よく分からないがありがたい!!)
これで相手について考える事ができる。相手の種族はやはりスライムであった。レベルも分かったので相手との戦力差も考える事ができる。
(スライムといえば物理攻撃が効かない定番モンスターだ倒すなら核を砕かないと駄目だ、恐らくあのスライムの核はあの浮かんでいる赤い石のような物だろう。レベル2だし勝てない相手では無い!)
そう思っているとスライムが攻撃をしてきた。プルプルと震えると飛びかかって来た。
一話の文字数は毎回1000文字程度にしています。恐らく他の作品より短いかも知れません。
しばらくはここまま続くと思いますが、慣れてきたら4000文字くらいにしたいと思っています。
このままがいい、もっと一話の文字数を増やして欲しいなどの意見がありましたら、取り入れたいと思います。